安倍総理は戦争屋なんですか？

質問

うちの父が「日本は徴兵制になる」だの「戦争してぼろ儲けを企んでる」だの言ってます。
「あんな戦争屋が総理じゃ、日本は終わり」と言ってるんですが、本当にそうなんでしょうか？

回答No.8

tyr134

安倍総理は戦争屋というより，保守タカ派ですね。

保守というのは，決して変化を拒絶するのではなく，変化は歴史の流れに逆らわず，しかし斬新的に改革されながら国が続いていくとしましす。
具体的には，法の支配・王室の血縁による相続・私有財産の保持・伝統慣習の存続・保守と修正の二原理 などを主張。
これが近代保守主義の伝統的な考え方です。
その帰結として、国家権力を肯定的・積極的に捉え、意味づけしていきます。
伝統・文化を重視し、これらをイデオロギー化して積極的に活用していきます。
これが行き過ぎると全体主義国家となります。例・ファシズム下のイタリア、ナチスドイツ

タカ派というのは，強硬的な政治信条を持つ人や団体を指して使われる言葉です。
自国の国益を保護するためには他国に対し脅迫や武力行使を行なうこと（＝戦争）も厭わないとする姿勢です。
ただ，現代日本は武力による脅しというよりも，相手国に対して強硬な姿勢を示し妥協を許さないとする姿勢を指して使われます。
故に，タカ派＝戦争屋というイメージを持つ人もいます。

安倍総理は，この傾向が強い自民党保守傍流（清和政策研究会）の流れを汲む人です。
因みに小沢一郎氏は，これを対となす保守本流（木曜クラブ（旧・田中派））の流れをくむ人です。
田中角栄が日中国交正常化をしたように，保守本流は対話によって解決しようとするハト派の傾向を示していました。
まぁ，最近の自民党は保守本流・保守傍流と単純に色分けできなくなってきてますけど（所謂派閥政治的傾向が薄らいできた）

閑話休題，つまり安倍総理は保守的でタカ派ですので，戦中・戦後派の人から見れば昔の軍国主義と重なって見えるのでしょうね。
で，今は憲法９条を改正して「国防軍」を創設しようとしていますので，平和主義者に警戒されています。

徴兵制に関しては，自民党内部に復活させようとする層がいるのは確かです。
安倍総理が徴兵制復活論者かは分かりませんが，タカ派のイメージとして軍隊というのは後光のようなものなので，イメージ的に徴兵制復活論者と映るのかもしれません。
因みに，憲法第９６条改正は憲法第９条改正の布石ですので，憲法９６条改正→第９条改正→軍国主義化という流れは無くなないです。
その文脈において，徴兵制復活を警戒する人は多いと思います。（特に平和主義者やサヨクといわれる人たち）
ただ，現実として憲法第９６条改正には自民党内でも慎重論が出てますのですんなり行くかは分かりません。

以上が，dshnjdgf さんのお父さまの発言の背景かと推察します。
つまり，保守タカ派＝軍国主義者というイメージを持たれているのでしょう。
ではでは，参考になれば幸いです。