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磨すべからざるを以てするのみ

「其の緒未だ地に墜ちざる者」 「磨すべからざるを以てするのみ」 それぞれどういう意味なのでしょうか? 宜しくお願い致します。

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noname#187913
noname#187913
回答No.1

『緒(ちょ)』は物事の発端(ほったん、始まりの事)を表し(「端緒(たんちょ)」の「ちょ」です)、「其の緒未だ地に墜ちざる者」は、『初心を忘れていない者』や、『初心を忘れて目的からそれた事(悪事等)をしていない者』くらいの意味です。 後の言葉はどういった状況下でどういった趣旨で言われたか不明ですので、単純に言葉の意味するところだけを書きますが、『磨す(ます)』は研ぎ澄まされて先鋭になっていく様(さま)を表します。 今の風潮では『研ぎ澄まされる事』は良い事の様に考えがちですが、例えば相撲などに於いてはまず相手に正面から全力でぶち当たる事が『是(ぜ、すなわち正しい事)』とされ、入門したその日からまるで柔道の様に相手を技(わざ)や技巧(ぎこう)で投げる事ばかり考えていると、『頭で(相撲を)取るな!体で当たれ!』と教えられます。 基本を忘れ、技巧に走る事で目的を達する事困難である時に、「磨すべからざるを以てするのみ」すなわち頭で考えてから行動する事を戒め(いましめ)、『鈍重なまでに正しいと思う事に全力で当たれ』と言った場合に使われます。 人生に於いて、仕事に当たる場合等でも約に立つ良い言葉では有りますが、大戦当時軍国教育やそれに付随する洗脳にも使われた言葉ですので、上記の様に『どういった趣旨で言われたか』と言う注釈を入れさせてもらいました。

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