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ブラックホールでの時間消滅って時間が止まること?
noname#175206の回答
ついでに補足。 ブラックホールに自由落下していく観測者を思考実験してみましょう。 ブラックホールはホーキング輻射がないとします。つまり、ブラックホールに永遠の寿命があるわけです。 外から、自由落下していく観測者を見れば、観測者は事象の地平面に近づくに従い、その時間の流れが遅くなり、事象の地平面到達には無限大の時間がかかります。 観測者視点では、事象の地平面のはずの位置には、有限の時間で到達します。ちなみに、その位置には特別なものは何もありません。 しかし、この自由落下する観測者が外の世界を見ると、事象の地平面の位置に近づくに従い、外の世界の時間の流れは速くなっていきます。 そして自由落下の観測者が、事象の地平面だったはずの位置に到達するとき、外では無限大の時間が経過していることを観測することになります。 さらに、この観測者はブラックホール中心に有限の時間で到達します。外の世界では、もう一度、無限大の時間が経過します。 シュワルツシルトブラックホールの特異点は点ですので、このタイプに落下したら、有限の時間で特異点に飲みこまれます。 カーブラックホールに『上手に』落ちることができれば、リング状の特異点を潜り抜けることが可能です。その先は、どこか分かりませんが別の空間です。そのため、カーブラックホールに落ちて、別の宇宙に行けると想像されたりしました。そのとき、元の宇宙では、2回も無限大の時間が経過するわけです。 しかし、それはホーキング輻射という理論的な発見により、無理になりました。 ホーキング輻射を加えると、ブラックホールに落下していく観測者は以下のような状況を観測します。 ブラックホールの事象の地平面であるはずの位置に近づくに従い、ブラックホールは光り始め、輝きを増して行きます。仮に、その猛烈な輻射に耐えたとすると、ブラックホールはどんどん小さくなります。事象の地平面は逃げていき、追いつけません。 そして、ブラックホールは無くなってしまいます。周囲を見ると、恒星は一つも輝いていません。それどころか、物質すら見当たりません。なぜなら、陽子は有限の寿命しかないからです。全ての陽子が消滅した宇宙を観測することになります(観測者は有限の時間しか経過していないので、陽子は無事)。 もっとも、現在の宇宙が加速膨張であり、今後も加速膨張を続けたり、あるいは収縮に転じたりするようなら、また状況は変わってきます。ただし、事象の地平面を超えることができないのは、同じです。
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