• ベストアンサー

日本と欧米の文学について。

surumeika23の回答

回答No.5

キリスト教の司牧権というものは、信者を囲い込んで逸脱させないことにあります。 英語で "The Book" と言うと聖書を指しますが、 それゆえに子どもたちは幼いうちから徹底的に叩き込まれるのです。 暗唱が課され、そのためにはトークン・エコノミーも使われたりします。 聖書の言葉を覚えるとご褒美がもらえる、といったやつです。 (『トム・ソーヤーの冒険』の中の、トムが牧師をコケにした愉快な挿話を思い出してください。) ですから、何かと言うと聖句が引き合いに出され、誰でもわかるというのは当然なんです。 翻って日本はと言いますと、日本人の多くが宗教以前の宗教、アニミズムに生きています。 すべてのものに“いのち”が在るという考え方、 1粒のお米にも魂が宿ると言ったり、花を踏みつけておはなさんがかわいそうと言ったり、 愛車をこすってしまって痛かったでしょごめんねと言ったり、 古い家を解体する時に長い間ありがとうと言ったり、そういうことです。 「もったいない」という表現にも、単に経済的な損失を惜しむのではなく、 もののいのちに対して申し訳ない、という気持ちが内在しています。 そこには、キリスト教のような体系的教義は存在しません。 そういう状況なので、聖人の一生を描いた著作、登場人物が特定宗教の信者であるという設定、 教典の一部の引用等はあっても、 宗教を下地に読み解かせる作品は流通性がないというか汎用性がないというか、 読者の大半が読んでもぴんとこない、裏にある思想がつかめないというのでは、 なかなか成立のしようもないのではと思います。

noname#190359
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 トム・ソーヤーの冒険、懐かしいですねぇ(^^) 読んだのは小さい頃だったので忘れてしまいましたが・・・ 聖書ってそんなに叩き込まれるものだったんですね。知りませんでした。 日本には体系的宗教が存在しない・・・ということが一つのポイントのようですね。 どうしても体系化されたキリスト教が羨ましく見えてしまったんですね。 はっきりと、宗教が基盤にあるというのが分かるので。 でも、日本にも宗教的基盤がないわけではなさそうなので安心しました。

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