- ベストアンサー
ロボットのフレーム問題について
ロボットのフレーム問題について、最新の科学や哲学はどのようにアプローチしようとしているのでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
問題の中心は、ロボットの定義です。 大きくは、 キャリブレーション・ロポット作業の意義的側面・仕事の定義が研究課題のスペクトラムです。 ロボットの制御は、言語によって行われておりますので、 始動プロセスは、 言語を記号化することを通じて、レセプター・イニシエータとと成る「引き金」を動作させ、 個別の言語を発し、 受信した側は、その言語に応じて、特定のプロセスにかかわり、 最終的には、何らかの結果が出ます。 つまり、 全てのロボットプロセスに関し、しかし、言語の「パフォーマティヴィティ」に関する制約がかかっていることになります。 (Performativitiy) ロボット制度という事をのべようとするなら、はっきりわかるでしょう。 要するにマスター・スレーヴ関連の弊害が出てきます。 価値的側面から観測すると 「有用性の選択」・「善性の評価」が常に 「マスター」の価値システムに依存するということが、課題連関の焦点です。 まず、言語レベル・ロボット個体レベル・任務(仕事)レベルで、オブジェクトとしての各テーマが、 創意的であり、現象としての各事例、共に個別・個体で例示的解決とならざるを得ないでしょう。 第一線として 言語的に克服しようとするなら、 個別性と普遍性の哲学的止揚が必要となります。 実用性としてのアプローチとしては、ミミック理論への還元でしょう。
その他の回答 (2)
ロボットは大きく三つのカテゴリーに分類されます。 どのカテゴリーにも当てはまる説明をするべきですので1・2のような説明になります。 成功例については 理論無限 現実有限の例として ジェパディ・チェスの例を挙げました。 また 手順とはフォーマットに順ずるものです。言語に関する問題は、 古典的な着眼点からすると 整形(形相)と個性(現象)を「目的解決のため」に結びつけることからはじめられます。 アルゴリズムのヒントとしては、IT型オントロギーです。 実際、「クイズの設問」は、論理的には無限です。しかし、 100パーセントではないプログラミングで、実用的成果が上がっています。 資源に上限がないという仮定の上での話しですが、 誤差精度関係の問題解決では、 同型ロボットを横並びで投入し、得意精度がでるように意図的に組上げ、(部品交換シフトという形でもよい) さらに 問題カテゴリーをあらかじめ仕分けるということは、 既に現場でやられています。(「修正」の概念も、同様の概念)。 要するに、怠け者無責任が増えている現在、使えるロボットを作る為のハードルは下がってきています。 ロボットは何でも出来る。 ロボットに乗りたい。 というような 空想ファンタジーを持たないように施策をめぐらせれば、 問題自体が浮上してこなくなるでしょう。象徴的ベネフィットの自覚とはそういう意味で述べました。
お礼
ありがとうございます。度々すみません。今回も言葉が難しかったのですが調べながら読ませていただきました。目的解決のためにロボットが最初にする必要があるのは、複雑な現実を単純化されたモデルに当てはめて行くことと理解しました。工学のやり方と同じだと思いました。工学では、現実を単純化し、物理や数学へ当てはめて行く事で現実への理解を深めようとします。理解が深まればそれだけ確実に役立つようになりますが、理解を深めること自体は工学の目的ではありません。理解できない部分が残ってもデータが揃っていれば「経験式」のような形で十分役に立ちます。しかし確実さや応用力を高めるには理解できているに越したことはありませんから、時代が進むにつれて物理や数学で説明できる部分を増やして行くのだと思います。 IT型オントロギーについてはまだよくわかりません。文章全体の本質を抽出してデータベース化しようというような意味なのでしょうか。例えば知らない言葉を理解しようとする場合、単語の辞書と文法を知っていれば意味を演繹できるはずですが、その方法はある言語を別の言語に機械的に変換しているだけで理解しているとは言えない(言葉の理解の本質は母国語の理解に依存している)と思います。これに対して例えば言葉の全く通じない外国に1年間放置されるような型で言葉を取得した場合なら、理解したと言えるのではないかと思います。ロボットは後者のような方法で言葉を理解する事ができるのでしょうか。
ご理解いただけたようで何よりです。 部分的に解決された例で言うと、ジェパディ!のワトソン君、世界チャンピョンを倒したチェスコンピュータ などがその例となります。 これからの実践としては、 考えるふり・わかっているふりをするロボット わざと故障したフリをするロボット いい加減なロボット などが解決策の中に盛り込まれていくでしょう。 (マスタースレーブ問題の克服という意味から、親近感を増すというやり方も可能性としてあるでしょう) 最高でも その分野で最高レベルの人間を凌駕するロボット 最低 反感を買わない程度に適当に怠けながら・ギリギリ必要十分の任務をこなすというような リアルスレーブと同じレベルの任務をそれなりにこなすロボット というのがフレーム問題の枠組みです。 経済的には、「ロボット」という分野に於ける「ブランド」の象徴的「benefit」の開発が 推し進められていくことになります。
お礼
ありがとうございます。最初にいただいたご回答のコマンド(言語)について気になって考えておりました。コマンドは「手順」でなくてはいけないのか、「目的」でも良いのか、という点です。ワトソン君はどんなロボットなのか知らないのですが、少なくともチェスコンピュータの方は手順(→手続き、又はアルゴリズムでも良いです)を全て教えられていると思うので、フレーム問題に悩む必要は無いと思います。でも自分のスレーブとしてロボットを雇うとしたら、目的を伝える事で動いてくれないと困ります。手順をいちいち教えている訳にはいかない、ということもありますが、その点については、何かの解決策がたぶんあると思います。もっと困るのは私自身が正しい手順を予測できない事です。これから何が起きるかわからないのに全ての場合の分岐を予測する事は私(人間)には不可能ですし、がんばって予測したとしても私の示した「手順」にはきっとバグがあります。手順型?のロボットはそのバグをけなげに忠実に実行し、私には悲しい結果が待っていて、その責任はロボットに手順を教えた私にある、ということになると思います。本物のスレーブのように、目的をコマンドとして受け入れてくれるロボットはできないのでしょうか。
お礼
ありがとうございました。言葉がとても難しくて一瞬質問した事を後悔してしまいましたが、調べながら読ませていただきました。フレーム問題は実行の問題ではなくコマンドとしての言語の問題であること、ロボットの作業の評価は命令者の意図と一致するかどうかで判断されるので意図が伝わらなければ期待通りの作業にならない事は仕方が無いこと、またこれらを解決するには「普遍的なこと」について何かの哲学的な発明のようなことが必要であること、実用的には、「見せかけの解決」を目指せば良いこと、と理解したのですが、よろしかったでしょうか?