復讐の心理とは？浄化の方法とは？

質問

• 人は相手が怒ることで満足感を得ることがありますが、その理由はなんでしょうか？復讐心はどのような心理から生まれるのでしょうか？
• 復讐によって精神的な浄化を図ることもありますが、それはどのようなメカニズムによって実現されるのでしょうか？
• 人が相手を挑発し、怒らせる行為は無自覚的に行われることがあります。その背景にはアメリカと日本の関係性が影響しているという意見もありますが、それは本当でしょうか？

回答No.3

日比野 暉彦（@bragelonne）

こんにちは。

　どうも全体として　《浄化――カタルシスでしょうか――》という主題にどうしてなるのかは　わたしにははっきりしません。
　ですが　いちばんの問題は　要するに戦争ということのようではないでしょうか？　むろん個人と個人との戦争ですが。
　その手口や全体についての分析は　次のようだとのことです。

　★　～～～～～～～～～
　１．　相手を挑発し、
　２．　反応を見ながら　
　３．　あえて蔑むようなことをして、怒らせておいて
　４．　「そうらごらんなさい、先に怒ったあなたが悪いんですよ」などと言って
　４a．　そうしておいて「なぜそんなに必要以上に怒るのか、怒ったほうが悪いではないか」なとど言います。

　５．　そして、そのような≫復讐≪を行った
　６．　〔*　その〕あとに〔*　こちらから見ると〕相手（*　＝最初の挑発者）がより元気になったり活性化しているように見えるとき、
　７．　「〔*　挑発者は〕自分（*　＝こちら）を犠牲にしてカタルシスを行った。〔*　こちらは〕赤ん坊のような役割を演じさせられ、相手（*　＝挑発者）は精神的な浄化を図った」と考えるとさらに腹が立ちます。

　８．　〔*　腹が立って考えたことには 次のような疑問が出る〕
　　８a. 「なんでそのような対応をしてくるのだろう」とか、
　　８b. 「なぜ確信犯的、快楽犯的にそんなことをするんだろう」とか、
　　８c. 「人を怒らせておいてなぜうれしそうに振舞ったり、喜んだりするのだろう」

　９．　これはアメリカが第二次世界大戦前に日本に対して行った手口であり、〔*　日中戦争を始めるために日本軍がおこなった手口でもあり〕
　１０．　〔*　その結果こちらは〕戦争に負けて「悪かった」と思わせられ、受け入れてしまったからこそ普段の人間関係でもそういった関係性が築かれていると思うのですが。

　１１．　「またそういったやり方を≫無自覚に≪私に対して行おうとしている」と思うと・・・
　～～～～～～～～～～～～～～

　☆　（あ）　（９）の判断としての手口は　そのとおりなのではないでしょうか？　大がかりな仕掛けをすることを除いて。また基本的にこの《戦争》の中身は　心理戦争であるようです。
　（い）　ただし　（１１）の《無自覚に》という捉え方は　解せないですね。とうぜん（８b）に言う《確信犯》でありそういう手口だと考えられます。
　（う）　また（５）の《復讐》は　つねにそうだとは思えません。ただしそういう因縁がある場合も考えられましょう。それは　ケースバイケースでしょう。

　（え）　細かいこととして　（３）の《相手に蔑むことを言いまたそう振る舞う》ことによって《怒らせる》　これが（１）の《挑発》の中身です。そういう具体的な手口です。

　（お）　（７）の《挑発をした相手は精神的な浄化・カタルシスをおこなった》とすれば　それは《復讐　ないし　何かすでにいざこざがあってそれに対する意趣返し》であると確かに考えられます。これはどうなのでしょう？　あなたが今は　そういうふうに考えられる過去はないと思っているのか。それとも思い当たる節があるのか。あれば　単なる・ふつうの《仕返し》になります。
　（か）　つまり（６）《相手（*　＝最初の挑発者）がより元気になったり活性化しているように見える》というのは　その意趣返しこそが　その相手にとっては本題であったことになります。

　（き）　ふたつの見方があると思われます。
　　　・ひとつには　（あ）から（え）までの《ともかく戦争》であるという見方。つまり　たとえばむしゃくしゃするので　誰かからかってやれと（あるいは　《かわいがってやれ》と）いうことで犯した振る舞いだというもの。
　　　・ひとつには　（え）から（か）までの内容をひとまとめにした見方。つまり相手から見れば　すでに過去にあなたのほうが何らかのいぢわるをその相手にしていたという場合であり　その仕返しを相手はたくらんだというもの。

　どうでしょう？

　*　（４）や（４a）は　戦争を仕掛ける手口としてふつうです。つまり　特に復讐のやり方としての手口というわけではなく　過去に何の因縁もない場合に使います。ですから　両方の見方が考えられました。

補足

>また基本的にこの《戦争》の中身は　心理戦争であるようです。

　それはもちろん、そうです。戦争かどうかは別として、心理的なやり取りでなければなんでしょう？

>　（い）　ただし　（１１）の《無自覚に》という捉え方は　解せないですね。とうぜん（８b）に言う《確信犯》でありそういう手口だと考えられます。

　自分が幼児期にされたことを無意識のうちに受け入れたからこそ、それを自覚することなく確信犯的に──それともやはりそれも無意識だろうか？──　そういった振る舞いをする。　と書けば完璧でしょうか？

>（う）　また（５）の《復讐》は　つねにそうだとは思えません。

　復讐でなければ　浄化願望だとか、枯渇したエネルギーを補う本能的な振る舞いということもできますね。

（お）について。

　例題にあるような行為ふるまいをする人が、昔恨みがあった人やいやな思いをさせられた人と私を重ね合わせてそういった復讐をする場合もあるでしょう。その「重ね合わせ」が妥当であるかどうかは別として。自分の親のような、強い存在感や充足感を持っているように見えるが故に、復讐をするとも考えられます。復讐という言葉もこうなってくると適当ではないかもしれませんが。

（か）　これは完全に却下。そういったことを見せようというケースもあるでしょうけどね。

（き）について。「ともかく戦争である」という見方は甘い。いや、浅いと言ったほうがよいでしょうか。

　「すでに過去にあなたのほうが何らかのいぢわるをその相手にしていたという場合であり」これも却下。入ったばかりの組織において、そういったこともあるので。

　以上です。