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ダイナミックレンジについて
ICP発光分析法のほうが吸光光度法よりはるかに大きいのはなぜですか?
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光強度を測るのは比較的高感度にできる.だから暗所での発光を測るのは,結構高感度にできる.発光強度が強くても,弱くても,まあ,さほど問題はない.これがICP発光の場合. 吸光度の場合は,まず,試料が「濃い」ときに検出すべき光量が「小さく」なることに注意.逆にいうと,低濃度では光量は「大きい」.低濃度での吸光度の検出は,入れた光がごくわずかに減る様子をはからなくてはならない.これに必要なのは「高感度」の検出器ではない.「高分解能,低ノイズ」の検出器である. 高分解能というのは,たとえば,1という強度の光が0.99999999 に減ったという違いがわかる,ということである.これはじつは0.0000001の光が発生していることを捉えるより,桁違いに困難なことである. したがって,「吸収」を測る方法は,「発光」を測る方法に比べて,検出限界もダイナミックレンジも,根本的に圧倒的に不利ということになる.
お礼
助かりました^^