尖閣諸島の問題で中国は大変強硬な態度に出ています。

質問

尖閣諸島の問題で中国は大変強硬な態度に出ています。
耳に入ってくるのは公の場で堂々と日本の批判をする中国ばかり。
日本は粛々にとか冷静にとかばかりです。

もちろん中国のように強硬な手段に出る事はないと思いますが、やはり主張はすべきだと思います。
なぜ日本はもっと尖閣を日本の領土とアピールしないのでしょうか？これでは他の国からもバカにされても仕方ない気がします。

この問題さすがに大人しい日本人も怒っています。中国は寝た子を起こすではないですが普段温厚な日本人を怒らせている事も計算のうちでしょうか？日本人が怒ったところで問題ないと思っているんでしょうか？

回答No.7

phj

これは日本側としては「怒ったら負け」です。

日本としては、尖閣諸島周辺の領有権は日本にあり、不法に滞留し公務執行妨害をした中国漁船が居たから「警察権」を発動して、中国漁船の船長を逮捕したのです。
簡単に言えば、日本の土地でパトカーに体当たりした中国人の運転手を逮捕したのと同じです。
つまり国内問題として処理しているわけです。

これに対して、中国の恫喝に屈して「日本としては・・・」のように声を上げる、ということは、むしろ「領土問題が存在する」ということを日本も「認める」ということになりかねません。むしろ、中国はそれを望んで「領土問題交渉のテーブル」を作ろうと恫喝しているのではないか、と考えています。
いまのところは（本当にいまのところは）むしろ中国がなんと言おうと、無視して国内問題として処理するのが適正だと思います。

ところで
＞日本人が怒ったところで問題ないと思っているんでしょうか？
という点については、私は「日本が本気で怒ったら困る」と中国は思っていると思います。
なぜなら、日本は今でも世界有数の大国だからです。１例を挙げると
・ＩＡＥＡの査察予算のうち２５％の予算・人的資源が日本に向けられている。
・北朝鮮に輸出した日本の民間機材は、核兵器の軍事転用が可能
など核兵器を作ろうと思えばすぐに作れる国です（こんな国はあとドイツぐらい）
また
・日本の学校教育は軍隊式であり、識字率なども高いため質の高い兵士がすぐに作れる。
・日本の世論は論調が１８０度変わることもしばしばあり、一度判断が変わると対応がすばやい
などのこともあり、（特に明治維新から日清戦争までの短期間の日本の変化を考えれば）中国としては日本が目覚めて軍事大国化し、アメリカと本当の軍事同盟（NATOのような）を作り、韓国とも連携して日本海と東シナ海の領有権を主張することを、恐れているはずです。

その片鱗は、中国の反日デモを抑えたり、香港から抗議に出る漁船を抑えたりしたことでも現れているといえます。

また、この機会に日本のプレゼンスを高めることも重要です。
このような争いは世界が注目してみているといえます。中国を取り巻く各国は中国の対応と日本の出方を注視しているでしょう。今のところ各国の見方としては
・中国は気に入らないことがあると、全国力をあげて対抗してくる、日本のような大国ならともかく、自分の国でやられたらひとたまりもない。
・日本はかつての軍事大国だったころに比べて、冷静沈着に行動している。やはり中国のカウンターパートナーとして日本は活躍してもらわなければならない。
・（特にアメリカは）中国を抑えるにはアジアにカウンターパートナーが必要だ。ＡＳＥＡＮなどと協力して西洋の権益を守り、中国に好き勝手できないようにするには、日本の国力強化をしてもらう必要がある。
というところではないでしょうか。

中国の台頭というのは既成事実ですが、中国の行動に「やっぱりごり押し」と見ている国はおおいはずです。それに対して日本が「信頼に値する国」という印象を植え付けることができれば、今後世界への日本の発言力を増すこともできるはずです。

慎重に、しかししっかりと断固たる処置をするのが今の日本に必要なことです。そは現在のところ「国内問題として粛々と処理する」ということです。
民主党には不安もありますが（かといって自民党ならうまく出来たとは思えない）、今のところ正しい対処をしている、と思います。