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違憲審査制について

違憲審査制とは具体的に、どういったことを意味するのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • trozky
  • ベストアンサー率9% (32/341)
回答No.1

行政府や議会が制定した法令に基づいて行われた行政行為が憲法に違反していると判断した場合、その法令が違憲かどうか審査し判断を下す違憲立法審査権が最高裁判所にあります。これは日本国憲法に明文で規定されています。違憲であると判断された法令を制定した側は何らかの是正措置を取ることが期待されますが義務ではありません。道義的責任は世論から問われます。

niko25
質問者

お礼

ありがとうございます。よくわかりました。参考にしたいと思います。

その他の回答 (1)

  • daytoday
  • ベストアンサー率57% (203/356)
回答No.2

 違憲審査制の定義は,法令,処分などが憲法に違反していないかどうかを判断する制度とされ,日本では憲法81条で裁判所に判断権限が付与されています。この条文では最高裁判所となっていますが,地裁や高裁などの下級裁判所でも違憲審査権を有すると理解されています(最大判S25.2.1)。  具体的にということで,例えば刑法200条に尊属殺人に関する規定がありましたが,この規定によれば子が親を殺した場合,死刑か無期懲役しか処断刑がありませんでした。親などの祖先を敬うべき思想は,それはそれとして正しいのですが,親殺しをするような事例というのは極めて切迫した事情があってのことであり,被告人の事情をどんなに考慮しても極めて重い刑しか宣告できないのは不合理という局面が生じました。仮にこの尊属殺人の規定が無くても刑法199条の一般の殺人罪の規定で死刑や無期懲役に処することができるという面もあります。  国会で成立した法律は,民主主義の原理から言って尊重されなくてはなりませんが,常に絶対に正しいとは限りません。そこで最高裁は,この刑法200条という条文が最高法規である憲法14条に違反していると宣言しました。  宣言をしたからと言って,そのまま条文が無くなる訳ではありませんが(そんなことになれば,裁判所に立法権作用を付与することになってしまう),同じようなケースで憲法違反とされる可能性があるので,結局,この条文は立法で削除されました。  これは1つの例ですが,このように具体的事例で法律や処分が憲法の趣旨に反すると認められる場合に,基本的人権の見地から立法や行政を抑制・監視する機能を司法権に与えています。  この権限の限界をどこまでとするかなど個別具体的にさまざまな問題があります。

参考URL:
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kenporin/ronten/text/system03.htm
niko25
質問者

お礼

ありがとうございました。参考にしてみたいと思います。

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