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大体で、軽いノリで言ってしまえば「脱構築」って一体何のことでしょうか?

大体で、軽いノリで言ってしまえば「脱構築」って一体何のことでしょうか? あと、名言風に言ってくれたらさらにうれしいです。

みんなの回答

回答No.5

軽く考えてみますね。 こちら側と向こう側があるとします。こちら側の世界は、僕たちが眼耳鼻舌身(身は皮膚)で感じる実在の世界です。でもその感覚器でとらえられない部分があります。放射性ヨウ素などこちらの世界にはないし、ニュートン物理学では解明できない非線形の世界がある。数学にしても、決定不可能な命題をシステム自体が含んでいるのですべての真理を証明することはできません。これを「向こう側」と軽くいっておきます。 この向こう側をさっさと切り捨てて、こちら側だけで私たちが五感で得たものをもとに、これをカテゴリー化すればよいと、カントがいいました。こうして科学が発達しましたが、向こう側を職業とする霊媒師や占星術師、錬金術師などが失業しました。つまりカントはこちら側だけでは全体的で普遍的な真理は不可能だと宣言しました。 でもそうすると、こちら側だけですることがなくなってしまいます。こまったシュライエルマッハーは、向こう側とは宇宙だと言い切り、宇宙からくるパワーを直観と感情で受け取ろうといいました。シェリングは宇宙霊とかを考えました。ショーペンハウアーは向こう側を、イデアとなづけて向こうから来る力が僕たちの生命力だといいました。 ヘーゲルさんはちがいます。こちら側だけでも僕らは絶対精神になれる、普遍的価値を得られるのだとひとびとを励ましました。この励ましが頑張り屋さんたちのモダンな時代にぴったりあって、ヘーゲルの考えが広まりました。でも、シェリングやショーペンハウアーは彼を詐欺師とよびました。 そしてモダンな時代がついに終わるときがやってきました。そのときデリダという人が現れました。彼は向こう側の支配をもう終わりにしたいと考えます。向こう側との蝶番をはずせ、脱臼させろ、こちら側だけで意味づけしようと呼びかけました。 映画や建築の人たちがこれに応えます。こうしてモダンな時代のドーム型競技場は鳥の巣のような形になり、映画のジャンゴのように日本の時代劇が西部劇になってしまいます。向こう側に誰かいるのか? 誰もいない。じゃ、こちら側で意味づけしてもいいだろう! これが脱構築だと思われます。脱構築はつまらないポストモダンという時代を面白くしています。でもね。これでいいんでしょうか。

  • heartmind
  • ベストアンサー率14% (32/226)
回答No.4

既成概念を打ち破って閉塞感から抜け出すみたいな。

emen
質問者

お礼

なるほど。 なにか適当なイメージが掴めたような気がします。 ありがとうございます。 皆様の回答などから総合して、勝手な解釈をしてみると、 既存の世界観というか解釈というかを一度、意図的に見出した問題(矛盾)点から解体して、都合よく再建造する手法的な何か?のように思えました。

  • 178-tall
  • ベストアンサー率43% (762/1732)
回答No.3

「スクラップ・アンド・ビルド (Scrap & Build) 」のこと。 資力が豊富 (resourceful) なら、素晴らしいリニューアル (renewal) になる。 …はずだが、スクラップ資材の再利用に過ぎないのが通例。 部外者は、建て直しにすら気づかない。      

emen
質問者

お礼

うーん。 「部外者は、建て直しにすら気づかない。」ってのがなんか重要そうですねえ。 哲学に関していわゆる門外漢なので、回答者さん達の言葉をちゃんとそれなりにわかるにはもう少し勉強が必要そうですねえ。 ご親切に回答をありがとうございました。

回答No.2

古い体制を壊してより良い体制に作り替えることであァァァァァァる!

emen
質問者

お礼

なるほど。 わかり易いご回答ありがとうございまァァァァァァす! なんか適当な本を読んだら、やたら哲学チックな表現が多くて非常に馴染みにくかったので、大体の解釈でも教えていただけて助かりました。 ありがとうございます。

回答No.1

大体で、軽いノリで言ってしまえば「脱構築」って一体何のことでしょうか? あと、名言風に言ってくれたらさらにうれしいです。 質問したからと言って、必ず回答が返って来るとは限らない。 まれに、やまびこが返って来ることもあるし、 多くの場合は、なにも返っては来ない。

emen
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます! これは鮮やかなご回答のにおいがしてなりません。 が、僕にはそれに対する鮮やかな解釈がなかなか浮かばないですねえ。

emen
質問者

補足

矛盾がある的な方向でしょうかね。

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