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基本的な質問で申し訳ないのですが…
基本的な質問で申し訳ないのですが… 今、GST融合タンパクの精製をしているのですが、溶出bufferには200mMの塩が含まれています。 溶解度を上げるために300mMまでさらに塩濃度を上げたところ、大量に不溶化が起こってしまいました。 この原因として、塩溶と塩析の関係を考えてみました。 タンパクの溶解度は塩濃度の上昇と共に上がり、やがて最大値を向かえ、それ以上塩濃度を上げると今度は塩析が起こって溶解度が下がる、と考えました。 この考え方は合っているでしょうか。 もし合っているなら、タンパクによっては同じ塩濃度でも不溶化が起こってしまうこともある、ということですよね??
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考え方としてはだいたい合っているかと思います。 塩溶効果はイオン強度が非常に低いときに見られ、 塩析効果はイオン強度が非常に高いときに見られます。 これは、塩溶効果が少量のタンパク質に対するイオンの効果であり、 塩析効果が大量の溶媒(水)に対するイオンの効果であることによります。 ですのでpH固定で塩濃度を上げていくとある点を溶解度最大として 溶解度が下がっていくという現象が見られます。 もちろんタンパクによって同じ塩濃度で可溶化も不溶化も起こります。 しかし今回のお話では、これが理由ではないんじゃないかな?と感じました。 まず第一に、塩析が起こる塩濃度はかなり高いイメージがあります。 扱うタンパク質によって話が違うので一概には言えませんが、 塩析を行うために加える最低限の硫安濃度でもこれよりは遙かに高いです。 更に、200mM塩で溶解していたものが300mM塩で沈殿するというのは 随分と可溶な塩濃度の範囲が小さいなあ、と感じたからです。 私の塩濃度の効果に対するイメージとしては↓こんな感じです。 http://www1.lsbu.ac.uk/water/images/salt.gif プラトーは結構広い範囲なんじゃないかなという印象を持っています。 ましてGST融合タンパク質の場合は大抵非常に可溶性が高いので よほど変なタンパク質でも無ければ300mM塩なら十分可溶だと思います。 飽くまで私の印象なので、他の方は違う意見かもしれませんが・・・
お礼
よく分かりました。ありがとうございました。他の原因を探ってみます。