• ベストアンサー

繰延税金資産

最近とくに話題になっている繰延税金資産とはどういう考え方による資産なのか教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • sukesan2
  • ベストアンサー率25% (58/230)
回答No.2

#1の方のご回答どおりです。 例えば、銀行がA社に200億円貸していました(無担保)。 A社が自己破産すると、200億円回収不能になります。 企業会計上は200億円を(貸倒れ)損金として処理しても、税務署は200億円をそのまま損金とは認めません。 とりあえず、半分の100億のみ税務署は損金として認め、A社の財産処分がなされ債権者に返済できる分だけ返済して破産が完了するまで、残りの100億円は損金として認められません。少しでもA社の財産処分から回収できるかもしれないから、破産申請時点では損金の最終金額が確定できないという理由です。 10年後、A社の土地など全てが処分され破産が終わりました。結局、滞納税金や従業員への退職金、弁護士費用などで資産処分金は消えてなくなり、銀行は1円も回収できませんでした。 ここではじめて残りの100億円が損金として税務署から認められます。 つまり、最初A社が破産申請した時点で会計上は200億円の不良債権処理をしましたが、税務署では100億円しか認められず、その結果残りの100億円については利益となり、50億円の税金を支払わなければなりません。 破産が完了すれば、残りの100億円が損金として認められるのでその決算期の納税額から50億円が減らされて、トータルでトントンになるということです。 最初に50億円分に納税しても後で返ってくるから、資産として計上しておこうというのが繰り延べ税金資産です。 ただし、ここには問題があります。 A社の破産が完了した年の銀行決算が50億円以上納税するほどの利益をあげていれば、先に払った税金はチャラになりますが、赤字だったら税務署が還付してくれるわけではありません。あくまでも相殺ですから、見込んでいたお金が返ってこないとうことになります。銀行からみれば取られっぱなしです。 ちなみに、欧米では(少なくとも私が直接知っている欧州の某国では)A社が倒産した時点で200億円全額損金として認められ、後から少しでも回収できれば、回収した年に利益として計上し税金を払うという実態に即した税法となっています。 日本の税法だと、不良債権の処理に税負担が伴い、不良債権処理の足かせになるだけでなく、本来支払うべきでない税金までもとられてしまうことにもなりかねません。 繰り延べ税金資産を認めるのを3年分にするか5年分にするか、という議論は枝葉末節であり、税法自体を実態に即した、また、不良債権処理をスムースにできるようなものに変えていくことこそ重要なことなのです。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (2)

  • sukesan2
  • ベストアンサー率25% (58/230)
回答No.3

#2です。 たびたび申し訳ございません。 国が税法上、不良債権処理を抑制してきたにもかかわらず、銀行経営者のみをいけにえにして、偽善者になろうとする現在の欺瞞。 マスコミも問題の本質を横において、銀行の繰り延べ税金資産は水増し資産だのなんだの、正義感を装い、国民の不安をあおり金儲け。 こんな欺瞞に満ちた日本でいいのか、思ってしまいます。

sho2
質問者

お礼

わかりやすい説明有難うございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
noname#24736
noname#24736
回答No.1

繰延税金資産とは、企業会計では本来ならば次期以降に負担する税額が、税法上の規定でその期に計上されたために、企業の税引後利益が少なくなってしまいます。 そのために、本来は翌期以降に負担すべき税額を、企業の繰延資産として計上して、本来の企業会計上の利益に合わせる手法です。 つまり、税金の前払分を資産に計上することです。 最近話題になっているのは、銀行の不良債権処理で、不良債権を貸倒処理しても、税務上の貸倒として認定されないものがあります。 その場合に、有税償却をして企業会計では損金にしても、税務申告で調整をして、会社決算よりも課税所得に加算して税金を納付します。 次期以降に、税務上の貸倒として認定されると、前に納付した税金が還付されることになりますから、その還付が見込まれる額を、前の期で資産として計上する方法を取ります。 この、還付見込額を計上したものが繰延税金資産と云います。 参考url、中段以降をご覧ください。

参考URL:
http://www.h5.dion.ne.jp/~katsu_m/yakudati.htm
sho2
質問者

お礼

有難うございます。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 繰延税金資産

    繰延税金資産について質問です。 この科目についてできればわかりやすく解説お願いします。 それとうちの会社では退職給与引当金に税率をかけたものを 繰延税金資産(固定)としているのですが、それはOKなのでしょうか? 未熟者ですみませんどなたか教え下さい。

  • 繰延税金資産の取り崩し

    繰延税金資産について教えてください。 繰延税金資産が将来戻ってくるであろう税金と認識しているのですが、これを取り崩すことで企業はどんなデメリットが生ずるのでしょうか? また、繰延税金資産の見積もり期間を短縮することはネガティブなことなのでしょうか?

  • 繰延税金資産の取り崩しについて

    債務超過により繰延税金資産を取崩すことになりました。 ここで質問です。 取崩す繰延税金資産は前期末に計上した繰延税金資産でよいのでしょうか? (当期分の繰延税金資産を計算したうえで、いったん当期末の繰延税金資産を算出して それを取崩すなんてしなくてもよいですよね) そして当期は繰延税金資産を計算しないので当期のPLは法人税等調整額は出てこなくて、 税引前利益から法人税の額をマイナスした額が当期純利益ということでよいですよね。 宜しくお願いします。

  • 繰延税金資産について

    (申し訳無いですが)全く理解していないのですが、 繰延税金資産は、基本的に毎期ごとに増えて行く事になると 思うのですが(例外ありますが)、繰延税金資産を取り崩し する時は、  ・将来予想される利益の悪化 以外に何かあるのでしょうか? お手数ですが、教えて下さい。

  • 繰延税金資産 / 負債について

    繰延税金資産/負債の勘定科目の意味についてお伺いします。 繰延税金資産 = 将来還付すべき税金 繰延税金負債 = 将来支払うべき税金 これで合ってますでしょうか?? また、別件ですが外為とはどう意味ですか??

  • 繰延税金資産について

    繰延税金資産について教えてください。 当方(小規模製造業)は今期も赤字決算、昨年も繰延税金資産を計上しています。繰越欠損もあります。 繰延税金資産を算出する為にはどうしたらいいでしょう? 繰越欠損に実効税率をかけると思っているのですが、違うのでしょうか? 繰越欠損は税務上の計算が終わらないと(別表四の欠損金額とか)出せないのではないかと思うのですが...そのためには (P/L上でいえば)  税引き前当期損失  法人税等  法人税等調整額  当期損失 この順に算出された当期損失がないと出せませんよね? でも、法人税等調整額が出せてないのに、当期損失って出るのでしょうか? それとも、税引き前当期損失に税率をかけて出してしまっていいのでしょうか? なんだかどうどう巡りになってしまいました。 前期までのものをみてもよくわかりませんでした... 根本的な考えが違っているのだと思いますが。 どうやったら数字が出せるのか、教えてください。 今年初めて処理をすることになり、困ってしまいました。 また、繰延税金資産は最長5年と聞きましたが、5年を過ぎたら取り崩してよいのでしょうか? よろしくお願いします。

  • 繰延税金資産の回収可能性についての

    経理初心者です。 繰延税金資産の回収可能性についての質問です。 例えば、税引前利益が100で税務上は120の課税所得の場合 法人税を40%とすると税金は48となり、会計上は法人税が48で法人税等調整額が△8となります。 仕訳で言うと(繰延税金資産)8(法人税等調整額)8  となると思います。 この繰延税金資産の8ですが、翌期以降に赤字が見込まれると計上しなかったり、また業績が悪化すると 取崩ますが、なぜそのようなことをするのでしょうか? このまま残しておくのはまずいのでしょうか? また、今期赤字で、翌気は大幅に黒字に転換するようであれば、繰延税金資産の8はそのまま計上していても よいのでしょうか? 宜しくお願いします。

  • 繰延税金資産が3年間認められる根拠

    みなさん、こんにちは。 何かと話題になっている、りそな銀行の繰延税金資産についてですが、 某監査法人では全く認められないと判断された繰延税金資産が、別の監査法人では3年間認めるという判断がされました。 この3年間認められるという判断がされた根拠は、どういうものが考えられますか? 繰延税金資産が3年間認められうということは、今後、3年間は利益が出るであろうという判断になりますが、 現在、大赤字である、りそな銀行が利益を生み出せるものとは、どんなもの(こと)でしょうか。 不動産や有価証券の売却益???(昨今の世の中では売却益があまり出るとは考えにくいのですが。) 想像でかまいませんので、考えられることを教えていただけないでしょうか。 よろしくお願いいたします。

  • 繰延税金資産の回収とは?

    繰延税金資産の回収とは具体的にどういうことなのかよくわかりません。税金の前払いというところはわかるのですが、回収という意味がよくわかりません。 会社の資料に減価償却を定額から定率(逆かもしれません)にすることにより費用が増え、繰延税金資産の回収効果が出ると書いてあったのですが、なぜなのかがわかりません。 よろしくお願いします。

  • 繰延税金資産の取り崩しの説明について

    決算報告にあたり会社の上層部にどのように説明すれば良いか悩んでいます。 今期は税引前利益までは黒字だったのですが、清算する子会社に積み立てていた繰延税金資産を取り崩したことにより 税引後の当期純利益は赤字となりました。 この部分を経理の素人である上層部へどのように説明すればわかってくれるでしょうか? 次のような説明を考えましたがしっくりきません。 「PLでは費用となっているが税金計算においては費用とは認められないものは、税金計算上 所得の加算となり、支払う税金は増えます。 ただしPLではその増えた税金は法人税調整額として法人税の額を減額すると同時に将来の税金の前払いとして資産計上(繰延税金資産)します。これを繰延税金資産の積み立てと言います。 通常、繰延税金資産は、当期に認められなかった費用が、実際に費用となった年度に過去に減額した税金を増やします。 これを繰延税金資産の取崩しと言います。 今回は会社が清算するにあたって、過去に積み立てた繰延税金資産を取崩さなければならないので、その分利益の減額となりました。」 最後の部分を素人にどうやって説明すればよいでしょうか。 回収可能性とかいう言葉を使ってもよくわからないと思うんですよね。 お手数をおかけしますが、宜しくお願いします。

このQ&Aのポイント
  • LP-S6160プリンターを使用している際に、印刷時にカチカチ音が鳴ります。
  • プリンターの上部にあるFカバーが浮いてきて、閉じるようにメッセージが表示されます。
  • 購入日はR2年7月で、毎日使用しているので突然使用できなくなると困るプリンターです。
回答を見る