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国債の買い切り

2月10日の日経新聞一面左上に「長期金利米欧で上昇」という記事があり、この一文について質問です。 上から5段目の「米国債は特に海外投資家への依存度が高く・・・」と続くところで「FRBは対策として国債買い切りに言及している」とあり、 その後には「市場が実質的な紙幣の増刷と受け止めてドル安を招くリスクも指摘されている」とあります。 国債買い切りとはどういうことでしょうか? また、その効果はどのようなもので、FRBが国債買い切りをすることでどのような影響があるのでしょうか? 紙幣の増刷でドル安を招くというのもよく分からないです。。 ご教授頂けると幸いです。

  • 経済
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  • ベストアンサー
  • hesaid
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回答No.1

国債の買い切りとは、中央銀行が国債、とりわけ長期国債を売却期日を定めず買い取ることを指します。資金の回収時期を明示しないことで、実質的な紙幣の増刷とも言えます。 経済危機に対して大規模な財政出動を行う財源として国債の大量増発が予想されますが、今回のFRBによる買い切りは、国債の安定消化を下支えすることで、長期金利の安定を図っているものと思われます。 また、実質的な紙幣の増発は、人々のインフレ期待に働きかけることで、現在のデフレ圧力を払拭する狙いもあるようです(ヘリコプター=ベンの本領発揮というところか)。 紙幣の増発は、上記の通りインフレ期待(物価上昇=通貨の価値減)を増大させるものなので、対外的にもドル安を招き易いことも言えると思います。

taiki29
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 普通の買いオペだと一定期間後に金融機関に国債を売り戻すけど 買い切りだと売り戻さないので市中国債量が減り、紙幣の量が増えるってことですね。 ものすごい極端に言うと政府が国債を出してFRBが買い取ってるわけですよね。 だったら最初からFRBが国債を買い取るなり、紙幣を渡しちゃうなりするのも変わらないような・・・。 あっ、でもそんなことしたらドルの信用が一気に無くなってしまいますかね。

その他の回答 (1)

  • merkjet
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回答No.2

米債は広く各国が購入してます。一つの目的は外貨準備としての意味合いがあります。大体5割は米国以外が保有しています。 米ドル紙幣を印刷し政府に入りますが、国債で調達した資金は焼却する。紙幣そのものは増えません。国債は利息(利率)があります。毎年発行しているのですが経済状況によって国債の発行利率は違います。すべての国債が売買されてますので、必然的に利回り(債券価格と利率を含めた)が均等してきます。 これが市場金利というものです。10年債利回りを基準に銀行の融資が決定されその利回りに上乗せして融資をしているわけです。 預金金利や住宅ローン金利の変動なども市場金利が一つの指標になるわけです。 この国債を売り切ることが重要で大量に発行すると需給上利率を高くしなければ売れません。魚市に大間のマグロが大量に売り出されると価格が下落するように債券の価格が下落し最初に設定された利率はそのままですので利回りは上昇します。 利回りすなわち市場金利の上昇は各融資の金利の上昇圧力になり、金利の上昇は景気浮上にブレーキをかけてしまいます。 FRBが国債の需給悪化で金利の上昇を防ぐ為に長期国債を買って景気の足を引っ張らないように市場金利を下げましょうとしているわけです。 市場は、毎年借金をし、今年は更に借金をする人には慎重になって貸さないっていう働きが起こることと同じです。 国債や社債、地方債などを債券と言いますが債券はいつでも買えて売れるのです。もし、次に転売したいと思った時に買い手がいなければ額面を割ってしまいますし、買い手が多ければ額面以上に高く売れます。 利率を含めた利回りを考えますと安く買えれば利回りは上昇しますよね 債券下落利回り上昇、債券上昇利回り低下となります。 不景気になって融資の焦げ付きや株式の下落したりします。それにに対して一番信用できる国債を不景気の時には買い利回りが低下、市場金利が低下し、景気が上向けばリスクをとって融資や株式を買い債券が売られて利回りが利回り上昇し中央銀行が行う政策金利と同等の働きをするわけです。 今回、FRBが取った行動は国債大量発行に伴い市場が不信を抱き国債が売れないと判断したからでしょう。金利上昇圧力を緩和する為にやってます。財政出動は景気刺激の効果を狙いますが国債に頼ると国債発行を制限するような金利上昇となって返ってくるのです。 売れなければ金利上昇、それが経済を悪化、ドル下落となります。 そうならないようにFRBが買い支えるのです。

taiki29
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 今までの不景気ならば国債が買われて長期金利は下落という流れだったのに 国債大量発行で市中国債量が増えることを市場は懸念して、長期金利は上昇しているのですね。 でも今までの不景気でも財政出動はあったのではないでしょうか? 財政出動ってことは財源が必要ですから国債発行も増えますよね? なぜ今までの不景気では市中国債量が増えるから 長期金利上昇という流れにならなかったのでしょうか。 今回の国債発行量が今までにないほど半端じゃない量ってことなんでしょうか?

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