• ベストアンサー

原油の高騰の理由

yokihito005の回答

回答No.4

あさのニュースで出てくる原油価格というのは、通常WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエイト)という銘柄で呼ばれているもので、その正体は主にテキサス州で産出される原油のことです。テキサス産軽質油とか呼ばれることもあります。 >(2)原産国はアラブ(?)でしたよね?その原産国は量があるのに したがってWTIは直接的にはアラブ産ではないんですよ。アラブ産の原油価格の代表的な指標はドバイ原油価格と呼ばれるもので、額面ではWTIより一回り安いようですね。ほかにも北海産やロシア産など、マーケット毎に値段がつけられていますが、以下に挙げるような理由から、WTIが世界の原油価格の指標となり、その上げ下げに追従して世界の原油価格が変動するしくみが出来上がっています。 このWTIですが、実際の産油量は世界で産出される総原油量のほんの2%程度にすぎません。ところが、これが先物取引されているNYマーカンタイル取引所ではWTIの実際の産油量の100倍もの取引が行われているのです。このしかけが信用取引に用いられるレバレッジ(てこ作用による倍率)です。レバレッジ効果によって膨れ上がったWTIとその市場が、世界の原油価格のベンチマークに目されることになりました。WTIがこれほど膨張した理由として、アメリカのしかも金融の中心地ニューヨークにあることとは無関係ではないでしょう。 レバレッジが大きい先物市場はさまざまな要因により大きく値段がうごきます。この投機性が大きなもうけを狙う投機筋のお金をかき集めることになります。このようにして、2%が100倍になり、レバレッジによって市場ではさらにその何倍にもお金を動かす仕組みが出来上がっているのです。 さきにアメリカの投資銀行が破綻、統合されましたが、レバレッジの大きな信用取引はその原因の1つとされています。投資銀行たるものが直接原油先物に手を出していたとは思えませんが、原油先物をあつかうヘッジファンドなどに資金を融資していたのは間違いありません。最近、原油価格が下がってきていますが、アメリカの保険会社、投資銀行、一般銀行の資金繰りがあやしくなってこれら融資を引き上げ始めたため、原油先物にまわる資金が激減したのが一義的な理由でしょう。。 >(3)仮に原料が限られいるとしたら、 原油の供給量は、油田の大きさだけでなく、それをくみ上げる能力や、輸送量、そして軽質油(ガソリン、軽油など)に精製する能力などにも支配されます。あるかないか、という2択では説明がつきにくいのです。 それでもアラブ産油は長期的には産出量が漸減していくかもしれません。施設が老朽化したり、簡単にくみ上げられる油井が掘り尽くされたりしているからです。近年ドバイの都市開発、超超高層ビル建設が盛んに行われていますが、これなどは原油によってキャッシュが得られるうちに投資を行っておこう、、という魂胆なのかもしれません。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウェスト・テキサス・インターミディエイト
noname#144017
質問者

お礼

新しい発見がいっぱいです。 そうだったんですね。 びっくりです。 有難うございます!!

関連するQ&A

  • 原油はこの先・・・

    どのカテにあたるのかわからないので、ここで質問させていただきます。 不景気で、原油相場がものすごい下がりましたよね? 原産国は量を減らすと言ってますが、そうなるとまたあの時のように(近いくらい?)値段が また上がってしまうのでしょうか?

  • 原油高騰メカニズム

    原油高騰のメカニズムがいまいちよくわからないのですが、2日前の新聞にこんなことが書いてありました。 欧州中央銀行のトリシェ総裁が来月の利上げを強く示唆したことで、相場上昇になった。外国為替相場でユーロ買いドル売りが強まり、ドル安によってドル建ての原油投資を拡大しやすくなった。これによって、投資ファンドなどには格好の材料になり、投機資金が一気に流入した。 とありました。ユーロの株を買うと価値が上がり、ドルを持っていても価値がないので、ドルを売ってユーロを買う人が増えた。ドルは他の国からみれば、今までより安く買えるので一気に原油に投資する人が増えて、価格の上昇が続いて、どんどん高くなっていっているという流れでしょうか?メカニズムとしてあっていますか? 原油投資にかんして「カネ余り」というキーワードをよく見るのですが、どういう意味ですか?

  • 原料高騰によるお菓子などの値段高騰

    ここ半年の間に、コンビニなどで売られているお菓子などの値段が1.2倍~1.5倍くらいになっていて、当初、原油価格や穀物価格など、生産に必要なエネルギーや原料の高騰により値上げ、ということだったと思うのですが、現在、原油や穀物は、相場の上では暴落しています。 お菓子の価格は今後下がる可能性はあるのでしょうか。

  • フランスにおける原油高騰の影響

    日本の電力供給はベストミックス、すなわち原子力、化石燃料、水力等 でほぼ3分の一ずつの電源構成になっています。原油高騰は電力料金の値上げに直結します(地震による柏崎刈羽の原発稼働停止も影響しているそうです。)。 さて、フランスでは電力の8割以上を原子力で生産し、周辺諸国に売電して外貨獲得もしています。 その意味からすると、原油高騰によってフランスの電力料金の値上げは予定されていないということなのでしょうか?もし、そうなら、今後、発展途上国での急激な石油需要の増加を考えた場合、ますます石油高騰の素地は大きくなるわけですから、わが国でも原子力発電の比率を高め、石油に依存した電力供給の見直しを早急に進める必要があります。 ・フランスの電力料金事情に詳しい方から、実態についてお聞かせ願いたいです。 ・また、フランスの国民生活一般では、石油高騰によって日本と同じように食品や生活用品が軒並み値上げされ、国民生活を圧迫しているのでしょうか? ※アメリカの石油メジャーがまたまた高収益を上げたとの報道は本当に腹立たしい限りです。

  • 原油輸入とGDP比の統計

    原油の価格が高騰しているようですが、この高騰によってどの国のどんな企業が大きな影響を受けるのか調べたいと考えています。そのためにまずは国別のGDPに対する輸入量の統計を見つけたいのですが、どういった資料で確認できるかわかりませんでした。もしこの分野に詳しい方いらっしゃいましたら、統計をどこの機関が発表しているか教えてください。また、調べ方全般に関するアドバイスもお願いいたします!

  • 原油価格を決めるWTIの相場と我が国の産業

    原油価格の高騰は、我が国の産業にいろいろな面で影響が出てると思います。ガソリン価格の上昇は、燃費の良い軽自動車が売れたり世界的にも日本車がもてはやされたりする一方で、中小企業などは企業収益を圧迫するなどダメージを与えたり、さらに一方では国民的なガソリン買い控えでひいては、我が国の省エネルギーが進んだり。発電事業者にあっては最近の原油価格高騰で撤退をはじめておりますし、ガス事業者の販売する天然ガス価格をも左右し結果、ガス需要家への影響もあり、その他もろもろ。 NYMEXのWTI価格の乱高下は少なからず我が国産業へ影響を与えていると言えると思います。  そこで教えていただきたいのは、昔はアラビアンライトなどの油田の取引相場で決定されていた原油価格が、先物相場というマネーゲームに引っ張られ乱高下するようになった現在、我が国の産業は今後、どのような覚悟なり、検討なりをしてゆくべきなのでしょうか。もちろん、原油賦存量は限りあるものですので長期的には価格高騰に至るのは自明の理と思われますが、今回は短期的な対応についてご教示いただけたらと思います。わかりにくい文章で申し訳有りませんがよろしくお願い致します。

  • 原油価格と日本

     仮に日本の領海内において技術的・採算的に採ることができる量だけで1000億バーレル以上(年間20億バーレル(これは日本国内における年間消費量を上回る)採っても単純計算で50年以上もつ)の原油がある油田が見つかった場合、日本も原油価格が下がるのを嫌がると思いますが、みなさんはどう思いますか? (産油国及び石油会社は原油価格が下がるのを嫌がっている(実はロシア及びアメリカも原油価格が下がるのを嫌がっている故、本当の埋蔵量(技術的・採算的に採ることができる量)を隠しているという人もいるらしい)ようなので、あえてこのような質問をしてみました

  • 原油高について

    朝から原油は上がって年内高値更新付近77ドル附近まで上げました。 今年の冬が寒いという予想で生産量が足りないという推測で買われているようです。 ただ石油在庫量は余っていて、原油も今は経済悪化で需要は回復していません。 今後はOPECの更なる増産の可能性、イランの石油が市場に出回る可能性があります。 価格は上がって行くという予想もありますが、年末に向かって価格は大きく下がるという予想をしている方もいます。 ご意見お待ちしています。

  • ガソリン高騰。みなさんはどう対応しています?

    通勤で毎日往復26km走行しています。 一日に使う燃料は260円というところでしょうか。電動自転車もありますが、とてもそれで通勤する気にはなれません。仮に1L=200円になっても通勤だけは変えられないでしょう。 今後も価格高騰は続くと言われています。(原油先物エコノミスト予想より)みなさんはどういう対応で乗り切る予定なのでしょうか?

  • 燃料高騰は原発止めたせいなの?

    とある原発推進者が言うには、近年の原油輸入量増加は、原発を止めたせいだと語る方がいましたが・・・ 僕の個人的観測では、輸入量それ自体はあまり変化はなく。 そもそも湾岸危機からの原油価格の高騰(1バレル30ドル⇒110ドル)のせいだと思っています。 ※実際は2004年10月の原油価格の見直しに伴う値上げ(1バレル30ドル⇒55ドル) 秋田の油田が、現在1バレル30ドルらしいので、すでに1バレル1ドル以下の夢の時代は失われました。 今後も100ドルを下回るとは考えにくいです。 ということは、日本もそろそろ海底油田を掘った方が採算に見合うのではないでしょうか? 中国が一生懸命ベトナム沖を掘っているのもこの為です。