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「遅い目」は正しい日本語?

shinsho4の回答

  • shinsho4
  • ベストアンサー率50% (80/157)
回答No.5

「遅め」の「め(目)」は文法的にいうと「接尾辞」です。 Goo辞書の【め(目)】の項 (接尾)  (1)数を表す語に付いて、順序を表す。  「一つ―」「三番―」 →(2)形容詞の語幹に付いて、多少その性質や傾向をもつことを表す。  「厚―」「多―」「長―」  (3)動詞の連用形に付く。  (ア)その状態にあることを表す。  「落ち―」「弱り―」「控え―」  (イ)その箇所であることを表す。  「 縫い―」「季節の変わり―」 「遅目」は上の(2)の用法です。 「め(目)」が形容詞に付くときは、普通は語幹に付きます。 「大き目」、「小さ目」などみんなそうです。 ですから「遅い目」「早い目」は、この原則からはずれた用法です。 質問者さんが「遅い目」や「早い目」をヘンだと思ったのは、いい勘です。 それじゃ、「遅い目」や「早い目」が誤りかというと、なかなかそうは断定できません。皆さんおっしゃるように、これはこれで関西方面では通用しているようです。 ただ、「遅い目」や「早い目」が筋目正しき関西弁(明治以前の標準語)かというと、どうもそうではないような気がします。 「遅い目」や「早い目」が出てきたのは、比較的新しく昭和に入ってからではないでしょうか。 戦前の名作が多く載っている青空文庫で「遅い目」や「早い目」が出ているかどうか調べてみましたが、ありませんでした。 「遅目」「早目」は出ていまして、関西出身の作家も「遅目」「早目」と書いています。これは関西人の作家も「遅目」「早目」を正しいと考え、「遅い目」や「早い目」を認知していなかったということではないでしょうか(送り仮名については考慮済み)。 なお、「濃い」は「濃い目」ですね。これは戦前から東京でも「濃い目」といっているようです。これは上記辞書の語幹接続説の原則に外れます。 そのわけは、#2さんのURLの1拍語幹不安定説によるものなのか、何なのか、私は知りません。単純に「こめ」だと「米(こめ)」と混同するからかもしれません。関西では「こいめ」ではなくて「こおめ(コーメ)」といっているのではないでしょうか。 いずれにしても、質問者さんの勘は、辞書に書いている通り正解です。 ただし、「遅い目」「早い目」が間違いだというと関西人が怒りますので止めておきます。 たしかに、どこの国の言語でも、人が発する言葉が先にあって、文法は後から理屈を付けたものです(私はいつも言ってます)。 「遅い目」「早い目」は、その後付けの理屈からはずれた言葉です。

hatena9kun
質問者

お礼

詳しい解説どうもありがとうございます。 shinsho4さんは国語の専門の方でしょうか? 法則性に関しては自分も素人なりに考えてみました。 「遅いめ」を関西式、「遅め」を関東式と仮称しますと、 私もいろいろ考えてみましたが、関西式の用法で自分が使うのは、shinsho4さんも挙げている「濃いめ」しか思いつきませんでした。 これに関しては「こめ」では意味が伝わりにくいためだろうと私も思ったのです。つまり「例外」なのだと・・・ しかしこの関西式VS関東式の分類にはまだ疑問が残ります。 関西では「高いめ」とか「大きいめ」とか言っているのか?ということです。 もし、言っていないのなら「遅いめ」「早いめ」がむしろ例外的で、誰かが使って広まったはやり言葉といえるのでしょうか? 関西の言葉をあまり知らないのでよくわかりません。

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