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バイオマスなどへ完全に移行しない理由

大学生です。先日、バイオマスについての講義を聴きました。 エネルギー作物を始め、台所ゴミや家畜糞もバイオマスエネルギーとして利用でき、循環型のエネルギーであるので二酸化炭素濃度を一定に保つことのできる燃料であるということを聞き興味を持ちました。 台所ゴミなどを利用すれば作物の物価の高騰は防げると思いますし、とても有用なエネルギーだと思います。 そこで疑問を持ったのですが、すべてのエネルギー資源をバイオマスやその他新エネルギーへと変えるのは難しいのでしょうか? 化石燃料の利用をやめるとなると生じる問題点等もあるのでしょうか お願いします。

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回答No.1

いやいや,今現在の社会で必要とされる燃料を補うには,それ専用の燃料プラントを作らなければ成らず,さらにその燃料を作るにはプラントを動かすためそれ相応電力が必要になり,プラントを立てるためにも必要な資材を運んだりするにも燃料が必要になり,バイオマスでできた燃料の純度を高めるための処理にも結構な費用と工程が必要となり・・・ 結局は,化石燃料のほうがまだまだ使い勝手や対コストがいいんです。 エネルギー収支比(EPR)という値が低いのもありますし,企業のイメージ戦略に載せられているだけというのもありますね。 マクロ的に考えれば,太陽電池なども"作らないほうが"環境にはいいんです。 パネル一枚あたり作るのに要する材料・電力はその元を辿れば,製造時に廃液を生み出し,電力はCO2を生み出します。 で,パネルが20年で生み出す総電力量はつくるのに要する電力量よりも少なかったりします。 単純に,パネルが増えると現時点での発電量が増えるからいいのであって,なかなか難しいところです。 せめてパネル一枚あたり,太陽光変換効率が30%以上で,耐用年数が30年以上といった高性能になっているならいいのかもしれませんが。 無論,そんなことが元で売れなくなったら開発費用も上がらず,性能も上がらないので厄介な状態になっているわけです。 企業の言う"環境にやさしいエコ"というのは,マクロ的に見ればマイナスが多かったりします。 …というわけで,バイオマスも太陽電池と同じ道を辿ることは決定しています。 核融合発電の実用も後何十年かかるのか分からず,新エネルギーは全て企業の扇動のように見えてもしょうがないと思います。

u_u-zzzy
質問者

お礼

結局エネルギーへと変換されるその部分だけ見て理想的なものだと思っていただけで、変換されるまでの道を考えると完全な移行は困難…と言うより実用はまだしない方がよいものなんですね。最善な方法ってなんなんでしょうね…もう少し勉強してみます。 詳しくありがとうございました!

その他の回答 (1)

  • sinn_o
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回答No.2

新エネルギーが普及しない理由のうち最も大きい理由は「経済性が悪い」つまり「値段が高い」という点が一番大きいと考えてます。 穀物由来のバイオマス燃料がここまで普及したのは、ライバルである化石燃料がここ数年で数倍に値上がりしたため、価格面で競争力が出てきたからです。 また、新エネルギーでも、たとえば風力は景観問題や騒音問題、野鳥への被害など、地熱は温泉源の枯渇への恐怖による地元の反対など、それぞれいいことばかりではない、というのもあります。 さらに量的にも、現在の化石燃料にとってかわるにはすさまじい量の新エネルギーの導入が必要です。 バイオ燃料がちょっっぴりブームになっただけで、食料価格がいきなり高騰したことからお分かりになると思います。 しかし、それでも英石油大手のBP (British Petroleum)は「Beyond Petroleum」を旗印に掲げ、新日石が太陽光発電開発に名乗りを上げる時代です。 新エネルギーへの転換は、二酸化炭素排出削減の国際的動きも手伝って今後も急速に進むでしょう^^ 蛇足ですが、太陽光発電のエネルギー収支についてはWikipediaにかなり信頼性の高い情報が載っているのでご参照ください。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%85%89%E7%99%BA%E9%9B%BB エネルギー問題と地球温暖化の話は、諸説紛々、玉石混交ですので、これからも色んな意見に触れられるとよいかと思います^^

u_u-zzzy
質問者

お礼

リンクまで貼っていただきありがとうございます。かなりの情報量で理解出来たのか疑問ですが、太陽光発電には期待していける印象を受けました。 全く考えていなかったのですが、風力や地熱にも問題があることでもわかるようにいまの段階では新エネルギーへの転化は難しいのですね。 大学の学科が、生物系なのでこの分野に関しては今後も興味を持っていきたいと思います。 回答ありがとうございました!

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