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ターボ車の寿命と燃費について。
平成13年式(中古車)、ワゴン○-RR(4WD・ターボ)走行距離9万キロ、 を購入しようと考えていますが、「ターボ」の寿命は短いと聞きました。 10万キロほどでダメになると・・・。 13年式で9万キロ。年式と走行距離的に、このターボ車はそろそろ寿命なのでしょうか。 いくら中古でも、購入してすぐにダメになるようなら買わないほうがいいですから。 また、ターボ車はノーマル車に比べて、燃費が悪いというのは本当でしょうか。 ターボの出始めの頃は、「速さと燃費が両立した画期的なエンジン」という フレーズで売り出したような気がしていました。 本当はどうなのでしょう。 4WD自体燃費が悪いのに、ターボ付きだとよけい悪いですか? 燃費のことについても、アドバイスお願いいたします。
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基本的にターボは消耗品です。もって12~3万kmほど、荒い乗り方や雑なオイル管理をすれば10万kmどころか7万kmも持ちません。特にRRはハイプレッシャーターボ。しかも7年で9万kmなら平均より走行距離は大目です。もし私なら手を出しません。 ターボは過給機の一種です。本来ならエンジンに1しか入らない空気を加給することにより1.2や1.3とより多く押し込むことが出来ます。空気の量が増えた分、ガソリンもそれに見合った量を混ぜてやらなければなりません。結果、燃費は悪くなる、ということです。国産ターボ車は高回転時にガソリンの気化熱によってエンジン燃焼室の熱を下げる方式が多いので、より一層ガソリン消費量が増えます。 どうしても、ということならターボ交換などを念頭に入れて購入しましょう。
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- magurotuna
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ターボエンジンの寿命を左右するのは「エンジンオイルの管理の良否」にかかっています。毎分10万回転にも達するタービンの軸受けはエンジンオイルで潤滑されています。ですので場合により、すぐにエンジンを切らずに「アフターアイドリング」を神経質にやる必要があるわけです。 また軸受けの部分は、高温の排気ガスが直接当たるタービンブレードに近接しているのにかかわらず、軸受け部分を巡っているオイル量は少ないので、エンジンオイルへの負担が大きくなります。ノンターボエンジンにくらべエンジンオイルの交換時期が早めに設定されているのもそのためですし、高温に強くスラッジがでにくい化学合成オイルを使うほうがいいといわれるゆえんです。 購入を検討されているそのクルマ、気になるようだったらボンネットを開けてもらって、エンジンオイルの注入キャップを開けて、キャップの裏と、すきまから見えるカムシャフトをみてみましょう。店頭に並んで買い手がつく前なら、前のオーナーの管理状況そのままみられます。 キャップの裏・カムシャフトにスラッジがついているのは論外、カムシャフトが全体的に黒くなっている感じなら、いずれにせよ前のオーナーのオイル管理が悪いということになります。購入検討の候補からはずしたほうがいいです。 もともとターボをはじめとした加給器の技術って、高高度を飛ぶ必要のあるレシプロエンジン機のパワーアップのために考えられたものです。 大気は高度が高くなるほど薄くなる ⇒酸素がその分減るのでパワーダウンする ⇒それを防ぐためにターボチャージャーで空気を圧縮し「詰め込む」 ⇒これを地べたを走るクルマに使えば排気量をアップしたのと同じこと ということですね。 ガソリンエンジンの場合、異常燃焼を防ぐために、ノンターボの同型式エンジンより圧縮比が落とされているのが普通です。そのためターボが効きだすまでは、ただの「効率の悪いエンジン」に成り下がってしまいます。 軽自動車の場合低~中回転域のトルクが細いのでそれなりに高回転をキープする走り方になるし、ターボエンジンを積んだ車種で重量が1トンを超えるようなものもある、というのが燃費が悪くなる理由です。4WDですとこの条件が全部そろうでしょう。 またターボエンジン特有の「ガソリン冷却」というのも、とくに高回転を多用する場合、燃費を悪化させる要因になっています。 もともとの排気量のわりにたくさんのガソリンを燃やすことでパワーを得ている代償で、とくに「排気バルブ」の冷却がネックになってきます。そこでどうするかというと、燃料噴射装置の設定で高回転時にガソリンを濃い目にすることで、「気化潜熱」のリクツ・・・注射をするときのアルコール消毒で「すうーっとする」あれです・・・でシリンダー内部からエンジンを冷やすという「ズル」をしているのです。もちろん燃費が悪くなるだけでなく、本来の空燃比よりガソリンが多いので、排気ガス中の有害成分が増える結果になり、いいことはなにもありません。 「ズル」というにはわけがあり、本当はレーシングエンジンにも使われ、アウトバーンのあるドイツをはじめ欧州車では、小排気量のクルマでも一般的に使われる「液封ナトリウムバルブ・ソジウムクールドバルブともいわれる」を使えばガソリン冷却の必要がなくなります。欧州車が高速主体の走行パターンで燃費がいい理由の大きな部分をしめます。排気バルブを中空にして、金属ナトリウムを封入、高温で液体になったナトリウムがバルブの燃焼室に接する「傘に近い部分」と冷却ラインの通っている「カムに近い部分」を上下に動くことで熱を逃がすしくみです。 ただ、日本のメーカーってこういった目につかない部分の技術の採用に不熱心ですし、コストもかかるので、軽のターボ車では使っていません。燃費と、近い将来の修理費を考えたらパスしたほうがいいと思います。長くなりましたが、ご参考まで、では。
お礼
詳しい御説明ありがとうございます。 食い入るように読ませていただきました。 ターボは、もともと航空機のために開発されたなんて 知りませんでした。 クルマ屋さんの話しだと、最近4WD車にターボ付きが多いのは、 4WDだけだと、走らないのでその分ターボを付けてスムーズに 走るようにしているんですよ。という説明でした。 なるほど4WDって遅いもんな~と納得してました。 でもそれって燃費を犠牲にしているということにつながると思うので やはりターボ車はやめました。 アドバイスのように、近い将来の修理費やこれからの燃費を考えたら、パスしたほうがいいと思いました。
お礼
さっそくの詳しいアドバイスありがとうございます。 さすがクルマに詳しい方のご意見アドバイスなのでとても参考になります。 たしかに7年で9万キロは多いように思いました。 ましてターボ車となると、負担は想像以上なのでしょう。 燃費についても再認識させていただきました。ありがとうございます。 ・・・購入を再検討いたします。