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「玉手箱」の謎
「「浦島太郎」は、乙姫様から「玉手箱」をもらいましたが、乙姫様は、「絶対に開けてはいけません!」と命じます。 なぜ開けてはいけないモノを、あげるのですか?
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明確な答えの出る議論ではないと思いますが、うちの子ども(当時8歳)のなかなかユニークだな、と思った解釈を。 「玉手箱には何が入っていたんだろうね?」と尋ねると、娘は、「浦島太郎が龍宮城で過ごした時間」と答えました。 なるほどね、と思いました。 太郎がそこで消費した「時間」そのものが入っていたのであれば、龍宮城としても、置いていかれても困るので、太郎に返すしかないのでしょう。 でも、太郎がそれを開けて、閉じ込めておいた「時間」が太郎の身に降りかかり、一瞬にしてその年月の経過を負わされる、というのは、太郎にとっても気の毒な話ですので、乙姫様は、持って帰らせはするけれど、あえて開けないように、と助言したということです。 太郎が玉手箱を開けるのは、単に、「心細さ」ゆえであって、なんら開けるための説得力のある必然性はないですものね。 こういう哲学的な見方からは、読む人の解釈によって、さまざまな「理由」が考えられると思います。 おとぎ話成立の民俗学的(かなあ・・・)見地からとらえると、なんらかの「禁を犯す人間の話」の類型にまとめるための方便であると考えることもできるでしょうね。 禁じられるとよけいにそれをしたくなるものだという人間心理を物語ったおとぎ話は、日本にも世界にも、枚挙に暇がありません。 古くはイザナギ・イザナミの神話、鶴の恩返し、安達原の鬼女・・・ 「浦島太郎」の発生の起源は、私自身、良く知りませんが、たとえば、異世界へ連れ去られて、ほんの短い時間を過ごして、元の世界へ帰ってきてみたら、数ヶ月とか数年とか経っていた、などという不思議な体験をした人の実話(神隠しとか、宇宙人に連れ去られていたとか、長期間意識不明でほぼ脳死状態だった人が奇跡的に蘇生したとか、長いこと記憶喪失だった人がふと記憶を取り戻したとか・・・母体となるエピソードはいろいろ考えられるかと思います)を誇張して、物語風に脚色したものの、そこに何の教訓もなければ物語として成立しない(物足りない)ので、無理矢理にこじつけた訓話的なエピソードが「玉手箱」である、という考え方も可能でしょう。
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簡単に言うと、好奇心です。 その玉手箱の見た目は、今で言う「金銀財宝ザックザク」の宝箱です。 それなのに「あけてはいけない」と言われたら、自然とあけたくなるものです。もちろん、その時浦島太郎に「冷静」「理性」などということは、どっかにいって開けたくなります。
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どうもありがとうございました。 神道と日本神話を理解していなければ、この物語が真に理解できないのですね!
- purunu
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神社の「ご神体」というのは、実体ともかく、あけてみてはならない、とされている場合がよくあります。あるいは百年に一度だけみてよい、とか。このように、聖なるものは、封印しておいて、それが側にあるだけでよい、という考えは、(現代ではともかく)昔からずっとあるものです。 ですから、「箱」というのも、何かの聖なるもの、簡単にいえば「お守り」であって、あけてはならないというのは、そのお話を聞いている人にはわかりやすい設定だと思います。
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- 莽翁寒岩 一笠一蓑一杖(@krya1998)
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どうもありがとうございました。 神道と日本神話を理解していなければ、この物語が真に理解できないのですね!
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