アラフォー世代

質問

金曜ドラマ「アラウンド40」の2話について質問します

主人公の天海さんが、弁護士役の寺脇さんをあっさり振りました。ひとりだと幸せでない、仕事ばかりだと詰まらないと言われたことが原因のようでした。これってプライドが高すぎるだけじゃないでしょうか？何でもっとじっくり付き合うことができないのかと。

ドラマをご覧になった女性の方の感想を知りたいです。

回答No.3

leiho_n

二ヶ月の前の質問のようですし、ドラマも終了しましたから、
今さらではありますが、ちょっと引っかかったので投稿させて頂きます。

私もあのドラマの主人公と同じく今年40歳、
仕事を生き甲斐にしてきて自分の会社を持っておりますので、
ある程度の社会的地位があるのも主人公と同じ。
周りから若いと言われる、それも主人公と同じ。
自分が可哀相な人だと思われてる実感が全くないのも主人公と同じ。
ただ、結婚も離婚も経験済みで、結婚願望が無いのだけが主人公と大きく違いますが・・・

『男女の違い』『価値観の違い』
それももちろんあるのだと思いますが、
私はあのシーンをみてちょっと違う事を感じました。
（似ているのかもしれませんが）

いくら考えても上手な例えがみつからないので説明しづらいのですが、
例えば、
メジャーリーガーになる事を夢に、
小さい頃から野球に夢中で人の何倍もの努力をして、
他の友達が勉強や恋愛やバイトや遊びや
色んな楽しい青春を謳歌していた時にも、
ひたすら野球の練習に情熱を燃やして頑張って来た人がいるとします。
もちろん誰に強いられた訳でもありません、
彼は心から野球を愛し、彼にとって野球が生き甲斐、
野球で上り詰めて行く事が夢であり何よりの幸せ。
そして彼は幼少から数十年の苦労の末に、
メジャーリーガーという地位を手に入れました。
当然ながら彼はこれまでの人生を本当に心から幸せに思っています。

そこに、例えば、
彼の事を知らない人が、
「プロスポーツ選手とかってさ、
確かにその競技じゃ凄いかも知れないけど結局寂しい人生だよね。
だって他に何も知らないで生きて来たんだもの、
人生の一部分しか味わった事なくて詰まらないと思う。
それにそれしか無い！っていうのも人間として欠落してるし、
やっぱりそれって幸せとは言えないと思うな～。
もっと人生の幸せを教えてあげたいって感じがする・・・」
というような事を言ったとします。

”これまでの自分の人生を全て否定された”
そう感じるのが当たり前だと思うんです。
40歳なら40年間の自分の全てを詰まらなくて価値のないものだと
そう言われたら・・・

あまり何事にも頑張らずにホドホドに生きて来た人なら、
何も感じないかも知れません。（←ここがポイント）
でも、
例えの彼のように野球に全ての情熱を燃やして成し遂げて来た人なら？
そんな自分の人生を自分で褒めてあげたい気持ちでいたとしたら？
その全てを「そんなものだけじゃ幸せじゃない」「詰まらない」
と片づけられたら・・・

ドラマの主人公のあの精神科医の女性も、
一抹の寂しさや不安は抱きながらも、
これまで生きて来た人生、今の自分、それらを「幸せ」と言ってます。
「一体私のどこが可哀相な人なの？」と本気で不思議がるほど、
自分の頑張って来た人生を愛しく思っています。
きっと例えにあげた野球の彼と似た感じなのだと思うのです。
（私はそうですね）

自信を持って良い人生を生きて来たと思っている彼女に、
「今まで寂しかったでしょう。これからは幸せになれますよ。」
みたいに言うあの弁護士さん、
それは、
男女の違いとか、
価値観の違いとかというよりも、
それ以前に、
「丸ごと自分を否定された」に近いものがある気がします。

ただの知り合いとして付合うのは大人なので可能でしょうけど、
”結婚前提に”ということでしたから、
それは無理！と思うのが自然だと思います。

自分にとってこの男性が無理なのと同時に、
「こう言い切ってしまうこの男性が望んでいるのは、
　私とは別のタイプの女性だわ。」
ということも悟ってしまうから・・・

更に言えば、
彼女は今でも十分に自分の人生に満足していて、
別に「どんな馬の骨でもしがみつかなきゃ！」という風に餓えていない事
それも大きいのでは？
自分の人生を全否定するような人と歩み寄る苦労をしなければならない程
べつにそこまで寂しくもないし、そこまで渇望してもいない、
だから人生全否定してまで無理はしない、
それもあるのではないでしょうか。

私はあのシーンでこのように感じましたので、
とても納得がいきました。

長々と失礼致しました☆