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ウィルスによる病気

sirouto1gouの回答

回答No.2

ウィルスに対する薬が少ないのがその理由の一つに挙げられると思います。その理由のキーワードとして「選択毒性」が挙げられると思っています。 ウィルスの感染方法とは宿主(感染した生物)の細胞を乗っ取るという作用のため、「かつては」宿主の細胞であったために、乗っ取られた細胞を殲滅し、そうでない細胞だけを生かすという選択性の高い薬がない事にも起因するかと思います。 細菌の場合はそうでもないです。 細胞内に進入するサルモネラ属の様な菌も存在致しますが、細胞を乗っ取る訳ではなく、家にします。 ですので細胞質内に入り込める薬(多くの場合は抗生物質と呼ばれます)を投与すれば良いです。 人に代表される真核細胞でできた生物と細菌の様な原核生物とは細胞自体の構造が異なるため、真核細胞には何も効果がないが、原核細胞には致命的な阻害作用を持つ薬が多く存在します。 その(真核細胞には効果がないが、原核細胞に高く作用する)作用を選択毒性の高い薬という事ができると思います。 ウィルスは殆どの場合非常に弱い固体です。 例を挙げますとAIDSウィルスなどは感染力、(ウィルスは厳密な言い方をすれば生物ではないのでこの表現には誤りがありますが)生命力が弱く、そのため空気感染等は全く心配しなくても良いほどです。 ただし、生物内ではしっかりと活動しておりますので体液感染等は起こします。 ウィルスの場合、対症療法としては血清が有効です。 つまり特異的なウィルスに対する抗体を以てウィルスそのものを不活化するという療法です。 ちなみに抗体はタンパク質であり、経口の場合は胃酸で完全にアミノ酸に分解されてしまうため、体内には注射という形になります。 他の療法と致しましてはウィルスのDNAの複製を阻害する薬を用います。 経口投与の薬では DNAの二重らせんがほどける事が複製の開始になりますが、この二重らせんをほどけないようにする薬(抗がん剤にも類似の作用を持った薬があります)、ほどけても増やすための材料供給を絶つ薬。 他にもウィルスが体内で飛散する事を妨げる薬などがあります(ちなみに抗インフルエンザ薬のタミフルはこれです)。 私が知り得るのはこの位です。 申し訳ございません。

youkoroko
質問者

お礼

詳しく教えていただき、本当にありがとうございます! 知らない事ばかりで勉強になりましたm(_ _)m

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