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線形空間での複素化"complexification"って
線形空間での複素化"complexification"の定義を探しているのですがなかなか見つかりません。分かりやすくお教え下さい。
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- jmh
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回答No.4
複素数体とのテンソル積と同んなじみたい…。
線形空間での複素化"complexification"の定義を探しているのですがなかなか見つかりません。分かりやすくお教え下さい。
複素数体とのテンソル積と同んなじみたい…。
お礼
ご回答大変有難うございます。ちょっと疑問が有ります。 > 線形空間での複素化の定義はいろいろな流儀がありますが、下記参考URLの「定義 > 3.5.1の1)」が一般的ですよね。 > http://www.las.osakafu-u.ac.jp/~yamaguti/jugyo/linalg/linalg2.pdf えーと、R上のベクトル空間Vにおいて Vc:=V(+)Vと置き、J:pr1(V)×pr2(V)→pr1(V)×pr2(V)を次のように定義する。 ∀z∈Vc,∃1z1,z2∈V;z=z1+z2,J(z)=J(z1,z2)=(-z2,z1) (∃1は一意的に存在するを意味する) この時、JJ(z1,z2)=J(-z2,z1)=(z1,z2)となり、JJはpr1(V)×pr2(V)での恒等写像となる事が分かる。 スカラー倍(α+βi)z=(α+βi)(z1+z2):=αz+βJ(z1,z2)=αz+β(-z2,z1)=αz+β(-z2+z1) …(*) =αz1+αz2-βz2+βz1=(α+β)z1+(α-β)z2 と定義する。 x,y,z∈Vc(=V(+)V)に対して, (i) x+y+z=x+(y+z) (ii) x+0=0+x=x (iii) x+(-x)=0 (iv) x+y=y+x (v) (c+d)x=cx+xd (vi) c(x+y)=cx+cx (vii) cdx=c(dx) (viii) 1x=x が成立する事を確かめる。 (i)は省略,(ii)はVの零元0vを0に取ればよい。 (iii),(iv)は省略。(v)はc=α1+β1i,d=α2+β2iの時、 c+d=(α1+α2)+(β1+β2)iと書き直せ (左辺)=(α1+α2)x+(β1+β2)(-x2+x1) (∵(*)) (右辺)=α1x+β1(-x2+x1)+α2x+β2(-x2+x1)=(α1+α2)x+(β1+β2)(-x2+x1) で成立。 (vi),(vii),も同様にして等号成立が示せる。 (viii)は 1x=1(x1+x2)(∵Vc=V(+)V)=1x1+1x2(∵(vi))=x1+x2(∵線形空間Vでの1x=1成立を使え) =x でこれも成立。 つまり、纏めると実線形空間Vふたつの直和Vcに複素スカラー倍の定義して複素線形空間に仕立てあげる事を"実線形空間Vの複素化"と呼ぶのですね。 何か間違ってましたらご指摘ください。