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[-∞,+∞]は線形空間である証明で
[-∞,+∞]が実数体R上の線形空間となる事を下記のように示しました。 スカラー倍f:RX[-∞,+∞]→[-∞,+∞]をf(a,x):=ax x∈Rの時、±∞ a>0且つx=±∞(復号同順)の時、\mp ∞ a<0且つx=±∞(復号同順)の時(但し\mpはマイナスプラスの意味)、 0 a=0の時。 と定義すれば線形空間の定義 f(a,x+y)=f(a,x)+f(a,y), f(a+b,x)=f(a,x)+f(b,x), f(ab,x)=af(b,x), f(1x)=f(x) for∀a,b∈R,x,y∈[-∞,+∞]. を満たしますよね? このfの定義で大丈夫でしょうか?
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ちょっとまとめましょうね。 V=R∪{∞}∪{-∞} に加法 V×V→Vを導入し、Vが加法群にし、かつそのV上の加法のR上への制限が元のR上の加法と一致するようにしたい、かつ∞∉Rとします。 Vは加法群でないといけないので、∞ + (-∞) = 0です。 すると、先ずa = ∞+1という元を考えると、仮にa∈Rとすると、 ∞ = a-1 ∈ Rとなって矛盾。 a = ∞ とすると ∞+1 = ∞から 1 = 0となって矛盾。なので、a = -∞でないといけない。 同様に ∞+2 も -∞でないといけない。 ところが ∞+1 = ∞+2 となって 1 = 2となるから、矛盾する。 というわけで、元のRの構造を壊さずに、V = [-∞, ∞] を加法群にする方法は存在しない、従ってVをベクトル空間にする方法はないことが分ります。
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- tmpname
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念のために可換群の定義を書いておくと、 * 結合律 x+(y+z) = (x+y) + z * 単位元の存在 ある元 「0」が存在し、任意のVの元xに対して x+0 = 0+x = xを満たす * 逆元 任意のVの元xに対して あるげん yが存在し、x+y = y+x = 0を満たす * 可換律 x+y = y+x
- tmpname
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その前に、集合Vが体K上のベクトル空間である為には、Vが加法に関して可換群である必要があります。 今の場合 V=R∪{∞}∪{-∞}として、加法 V×V→Vがきちんと定まっていて、それがきちんと可換群になっている必要があります。例えば、∞+∞はVの元である必要があります。しかし、∞+∞ = ∞ と定義してしまうと、両辺に-∞を足して(あくまでVは可換群でないといけないので) ∞ = 0となって、これではおかしい。その他の定義でも、(確認してませんが)多分うまくいかないでしょう。 それで... 感覚として、『∞』という元というのは、どのRの元より大きい、という風にしたいでしょうから、それは結局不定元『x』とおなじように振る舞うはず、ということに気づくと、どう修正する必要があるか、見えてくるのではないでしょうか。