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補語と目的語

カテゴリーがどれにすればよいかわからなかったのですが、ここで質問させてもらいます。 自分は高校生で、今漢文を0から勉強しようと参考書を買ってきて本を開いたのですが、はてと思うことがありました。 「我登山」 という漢文は、「我山に登る」という意味であり、 品詞で分けると、「我(S)山に(C)登る(V)」となるそうです。 また、補語というのは、「述語の動作や作用について補足することを示す語」であると説明されていました。 ここで疑問に思ったのですが、 「我登山」、すなわち「私は山に登る」は、英語で言うと、 「I climb mountain.」(正確に言えばwillと冠詞が要りますが。) ですよね。 しかし英語の参考書では、これは、 「I(S) climb(V) mountain(O).」 ということになっています。 なぜ、文の意味も、単語の順序も同じなのに、漢文では補語、英語では目的語と異なるのでしょうか? 細かいことなのですがついつい気になりました。

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  • Big-Baby
  • ベストアンサー率58% (277/475)
回答No.2

英語の構文と漢文の構文で似ているところは多いのですが、かなり違うところもあるんです。 漢文法でいう「補語」とは英文法でいう「目的語」とは同じではありません。まあ、動詞が他動詞で目的語を取っている場合は同じように考えることはできますが。 我食魚(我魚を食らう)はたしかにI eat a fishにうまく対応しています。しかし、漢文法の[主語+動詞+補語]の構文にはつぎのような文も入っているのです。 我之東京(我東京にゆく)(ここで「之」は動詞です、念のため) 英語だと、 I go to Tokyo. この英文では、goは自動詞で、(to Tokyo)は前置詞句なので、S+Vの構文に分類されてしまいますね。このような場合、英語ではtoは絶対に必要で、Tokyoにtoがつくことによって副詞句が作られます。しかし、漢文では英語のようにtoにあたる前置詞など必要ではないのです。それで、見かけ上、[我食魚]も[我之東京]も同じ形なので、同じ構文として扱うのです。 もうひとつ例をあげましょう。 我出門(我門を出づ) 英語だと、 I go out of the gate. おわかりでしょうか? 漢文法の(主語+動詞+補語)の構文は英文法のS+V+Oの構文にはうまく対応していないのです。漢文法の場合、その動詞には英文法でいう自動詞も含まれ、補語には、動詞の意味を補う場所も含まれているのです。「補語」という用語がmisleading(誤解しやすい)というのであれば「補足語」とか言っても構いません。学者によっていろいろな呼び方があります。

その他の回答 (2)

  • Mr_Holland
  • ベストアンサー率56% (890/1576)
回答No.3

 漢文での補語と、英文での補語で、意味が異なるからでしょう。  英文では「主語または目的語に対して述語の働きをし、それらの意味を補うもの」(広辞苑)で、S=C または O=C の関係にありますが、漢文ではそうとは限りません。  漢文法には漢文法の用語があり、英文法には英文法の用語があって、互いに共通する用語があっても同じものを意味するとは限らないと思ったほうが良いように思います。  ちなみに、英文法では同じ単語でも構文によっては自動詞になったり他動詞になったりします(I climb(自動詞); I climb mountain(他動詞))が、漢文法や国文法では構文では変化しないようです(私は登る;私は山に登る 「登る」は自動詞)。SVCやSVOなどの構文の場合、漢文法では、自動詞につく客語は補語で、他動詞につく客語は目的語と決まっているようですので、そこから見分けても良いように思います。

  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.1

漢文の専門家ではありませんが、文法用語は違っていることがあります。 たとえばフランス語では英文法で言う目的語(object)を「目的補語(complement d'objet)」と言い、補語(complement)を「属詞(attribut)」と言います(自分が習ったときの教科書では)。 まして系統の違う英語と漢文ですから同じようなものを指す用語が違っていても不思議はありません。 それぞれの言語での伝統があるのでしょう。

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