結論から言うと、特に意味上の違いはありません。前置詞を関係代名詞の前に置いた方が言い方が硬い印象になるだけです。
ただ、前後の文脈とか、連語としてどの程度意味が固まっているか、関係代名詞としてthatが意識されている場合とかで、どちらかが選択されることがあります。
thatが関係代名詞の時には、to that のような言い方は出来ません。これは、thatが先行詞に緊密に結びつく感覚があるからでしょう。だからこそ、非制限的用法がthatにはないわけです。
1.The music to which we listened last night was wonderful.
これは、The music which we listened to last night was wonderful.
としてもまったく意味は変わらないわけです。元の文の方が多少言い方が硬い感覚があるという違いだけです。そもそも、listen と言った段階で意味が「聞く」に決まりますから、特にto が後にあっても前にあっても混乱はありません。
2.This is the book I've been looking for.
これは、多分、他の同じような言い方に比べて、これが一番自然な響きがあるでしょう。this とまず、対象をはっきり示しているので、使う関係代名詞はthatが一番自然で、which などよりぴったり来る感覚があるはずです。
ただ、仮にwhich を使っても間違えではありません.
This is the book which I've been looking for.
for が文の最後に来ていて、特に、誤解を招くこともないく、口調もいいので、こちらの言い方のほうが次の言い方よりも好まれるはずです。
This is the book for which I've been looking.
こちらは、多少避けるべき表現かもしれません。なぜなら、look と for が離れてしまう必然性がなく、しかも、look には結びつく前置詞がいろいろあるので、意味の混乱を招く可能性が多少ですがあるからです。look up, look into などいろいろあるので、ぼんやり聞いている人だと、誤解する可能性が多少ですがあります。
お礼
ご回答ありがとうございました。 返事が遅くなってすみません。 よくわかる解説に具体例で理解できました