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凍結乾燥って具体的にはどういう風に行なうのですか?

kenwatchの回答

  • kenwatch
  • ベストアンサー率44% (8/18)
回答No.3

凍結乾燥に関する立派な回答が kyaezawa さんからアップされてますので,私は,実験室での実際の作業について記しますね。 1.まず,試料を凍結乾燥機用の入れ物(耐圧のナス型フラスコの場合が多い。メーカーにより色々ある。共通点としてはガラスが厚い)に入れて,冷凍庫で凍らせます。 2.完全に凍ったら,凍結乾燥機の所定の位置に取り付けて,油圧ポンプのスイッチを入れて,試料が入った容器内を減圧にします。 3.容器の外側に,露点の関係で水滴が付着し,これが氷になってしまうので,取り除きます。(氷をこまめに除去した方が,早くできあがります。) 4.減圧状態を保ったまま,数時間から数日(試料の性状によります。)放置します。 5.試料に水気が無くなった,もしくは,容器に水滴が付かなくなったり,容器をさわっても冷たくなくなったら終わりです。 6.試料は脆い粉末状になったりするので,減圧状態を解放する時,一気に圧力を戻すと,折角乾燥状態までもってきた試料が飛び散ってしまい,苦労が水の泡になってしまいますので,圧力を元に戻す時は空気が入る穴に目の粗い(No.2程度)のろ紙を吸わせて(クッションの役割)ゆっくりと常圧に戻します。 これでできあがり! 注意点は,減圧を開始する時,必ず,完全に凍結していることを確認することです。 少しでも水気があると,突沸してしまい,油圧ポンプのオイルをだめにしてしまうことがありますので,参考まで。 基本的に時間のかかる作業(といっても殆ど機械まかせですが)なので,ゆとりを持って試験することが必要でしょう。

clown
質問者

お礼

細かいところの注意点まで、教えていただいて。(^^) kenwatchさん、どうもありがとうございました。 ゆとりを持って試験することが必要、というのはリアルですね~(笑)

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