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吸血鬼が嫌うもの
吸血鬼がにんにく,太陽光線,銀の十字架などを嫌うのは、それらのものが殺菌作用を持つからであり、「殺菌作用」→「疫病の感染を防ぐ」→「魔除け」という流れで吸血鬼の弱点と考えられるようになったのだ、と聞きます。 しかしそれなら、アルコールこそ、最も身近な殺菌作用を持つものです。 しかし、吸血鬼が強い酒に弱い、などという話を聞きません。 何故でしょう??
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> しかしそれなら、アルコールこそ、最も身近な殺菌作用を持つものです。 > しかし、吸血鬼が強い酒に弱い、などという話を聞きません。 > 何故でしょう?? 簡単に言いますと、前提していることが間違っているからです。 > 吸血鬼がにんにく,太陽光線,銀の十字架などを嫌うのは、それらのものが殺菌作用を持つからであり、「殺菌作用」→「疫病の感染を防ぐ」→「魔除け」という流れで吸血鬼の弱点と考えられるようになったのだ、と聞きます。 誰がそういうことを言ったのか知りませんが、この前提が間違っているのです。近代医学においてこそ、初めて「殺菌」という概念が意味を持つのですが、吸血鬼が信じられていた(いまも信じている人はいますが)、中世西欧では、「殺菌作用」というような医学概念はありませんでした。 古代ギリシアの医学書の記載に従っていたのが中世医術です。「殺菌作用」というのは、経験的には知っていたかも知れませんが、「殺菌」の結果、病気が防げるという因果関係で把握されていたのではありません。 例えば、「銀」には殺菌作用はありません。反応性が敏感で、磨いた銀を、酒などに漬けると、もし「毒薬」が入っていた場合、銀が曇るということから、毒薬の有無の吟味に利用されていたものです。 「銀の十字架」というのは、銀は、毒を検出する機能がありますが、「十字架」はどういう意味で殺菌作用があるのでしょうか。宗教的な権威があったのであり、近代医学の「殺菌作用」とは無関係です。 吸血鬼が苦手なものは、一般に、魔女や悪霊などが苦手なものと同じものです。西欧中世の伝承ではそうなっています。 経験的に、疫病を防ぐ効果のあるものもあったかも知れませんが、宗教的呪術的な連想や因果から、悪霊に対し有効であると考えられたものが魔除けとして使われたのです。決して「殺菌作用」があるので,魔除けになったのではありません。 アルコールというか、酒は、高濃度の蒸留酒は、傷口の化膿を防ぐ作用がありますが、中世には、蒸留酒はなかったか、まだ技術的に未熟だったはずです。「殺菌作用」の考えから言っても、発酵酒などだと、アルコール殺菌もあったかも知れませんが、むしろ、魔術的儀式で、精神を高揚させるために使われた方が多く、吸血鬼は、酒を愛飲しているというのが、普通の考えではないでしょうか。 酒はむしろ、悪霊たちが精神を高揚させるのに使われていたのであり、酔うと悪霊的になった人もいることを考えれば、酒はむしろ、吸血鬼にとって、生命の源だったとも言えます。 悪霊一般に効果があり、吸血鬼にも効果があるのでは、聖書とか、十字架、聖水などですが、聖水は雑菌の混じったものが多く、とても殺菌作用などありません。むしろ、聖水を使って清めようとすると、雑菌が入ってきます。 従って、「殺菌作用」のあるものも、魔除けになっていたかも知れないが、その理由を過去の人たちは、本当には知らなかったのであり、宗教や呪術や迷信が、何が吸血鬼・悪霊にとって、苦手かを規定していたので、アルコールの場合、中世には、蒸留酒は一般でなかったこと、むしろ、悪霊にアルコールは親和性があったのだということです。
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- sen-sen
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吸血鬼が全くの想像の産物でないとすると何かモデルがあることが考えられます。そのモデルの一つとしてはヘム合成障害のあるCongenital eryhthropoietic porphyrialが考えられるかもしれません。だとするとこの疾患ではAcute intermittent porphyriaと異なりアルコールがその明確な症状悪化の誘因とはなりがたいことがその理由として考えられるかもしれません。 なお、ニコラス・ハイトナー監督の映画「英国万歳!THE MADNESS OF KING GEORGE」では、登場人物がポルフィリン症であったことが最後に明かされています。
お礼
ありがとうございます。ただポルフィリン症とはどんな病気でしょうか? 自分でも調べてみますけど。
- toppo2002
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直接の回答ではないのですが吸血鬼の弱点というHPがありましたので参照して下さい。 弱点と言われている物には意味があるんですね。
お礼
ありがとうございます。
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お礼
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