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躯体図を書いています
初めて質問します。宜しくお願いします。 建築に携わり、ずっと、施工図(内装)と建築意匠図を書いてきました。 躯体図は、長い間、見て読み取るポジションでの作図でした。 最近勤め先が変わり、今までは見たことある。だけの躯体図を書いています。 在宅での仕事の為、教わる機会や、学ぶ機会も独学の状態です。 構造図も躯体図も、見るのは慣れていると自分では思うのですが、 書くとなると、全くの知識の無さ・勉強不足を、痛感します。 平面図・平詳などはたくさん書いてきたので、 柱や梁・壁・床とかの、構造主体は、それなりに解るのですが。 どうしてもピンとこないのが、平面図レベルでは気にも留めない点。 誘発目地や伸縮目地・スリット・スリーブ・フカシでの面取りetc・・・。 今は随分慣れてきたのですが、そういう隠れた面?はいまいち書き始めると頭に思い浮かびません。 何かコツはありませんでしょうか? 一つづつ、書き進むたびに、忘れないように書き留めたりしてはいますが、 その内容自体に、自分でも自信ありません・・・。 実際に書き進めていくとき、一つ一つの作図に必死で、忘れかけてしまいます。 平詳や断面とか、矩計図とかを書くときは、自分のものになっているからでしょうか。 納まりが頭の中に浮かぶので、それを絵にしてゆく。ってやり方で仕事をしてきました。 確かに躯体図に関してはほとんど素人なので、ピンとくるカンも鈍いのですが・・・。 【コレはしっかり押えておきましょう。】みたいな、 チェック項目みたいなものを自分で作りたいと思っています。 ちなみにタイル割り図の作図の経験も、少しだけですがあります。 躯体図(施工図)を書かれているお仕事の方、いらっしゃったら、アドバイス頂けないでしょうか。 どうぞ宜しくお願い致します。
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- chikugouno
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思うままに書きましたので、重複・前後の入り交じりなど有りますが御容赦願います。 ご承知と思いますが、躯体図(コンクリート図)は、意匠図(平面図・立面図・矩形図・各種詳細図等)、構造図、給排水衛生設備・空調設備図などを理解して、型枠をどんな形に作るかを表示する図面です。型枠大工は躯体図を見て、型枠を作り、現場搬入・組立をします。設備業者は躯体図を見て、スリーブ等の位置決めをします。 躯体図を描くと云う事は、意匠図と躯体との関連性(仕上げの厚さ、コンクリートとの逃げ寸法・施工上の必要寸法など)を十二分に把握出来なければ描けません。 一般的に、建物の主要寸法(意匠図の指示寸法)は、平面的には柱真・壁真、断面図等高さの指示は、仕上げの高さです。 時に、平明図で、内法寸法の指定がある事もありますが、仕上げ代を考えて、真真寸法に換算して置く必要もあります。 窓・出入り口等の開口部の位置は、窓真・出入り口真が通り真(柱真など)から幾らかを表示します。現場で墨出しをする際、間違いの無い寸法記入法です。 コンクリート図の断面図は、地盤面と各階の高さが仕上げ面か、コンクリート面か、見易い表示に統一しなければなりません。 開口部の表示の一例を示します。コンクリートの開口寸法です。出入り口の場合:h=0,H=2,030,W=850、窓の場合:h=720,H=1,330,W=1,350など。 上記を要約すると、躯体図を描くと云う事は、仕上げからコンクリート面の逃げ寸法を計算して図面を描くと云う事だけでなく、施工法まで理解していなければ描けないと云う事です。 特に、コンクリート打ち放し仕上げの柱・壁等がある場合、良好な打ち放し仕上げ面を期待すれば、コンクリートと鉄骨・鉄筋との空きなどにも注意しなければなりません。 開口部が大きく、特殊な型材を用いたサッシの窓回りのコンクリートの形状など、原寸図を描いて決める場合もあります。コンクリートが所要の形状に密に打ち込まれるよう(ジャンカとか、豆板とかを避ける)寸法を決めます。 床の仕上げでも、モルタル仕上げ、樹脂系シート仕上げ、モザイクタイル仕上げ、100角程度の磁器タイル仕上げ、大型の磁器タイル仕上げ、大理石仕上げ、花崗石仕上げ(薄板・厚板)仕上げ、更に下地に防水層があるものなど多種類のものがあります。 その仕上げ厚さにより、コンクリート面の高さが変わります。それをコンクリート図に表示します。 仕上げ・取付ける金物(手摺り・装飾金物)、サッシ・ドア類・昇降機(エレベーター・リフト・エスカレーター)等々、その他の設備工事を含む全工事に精通している必要があります。叉は、知識を広げなければなりません。 補足しなければならない事が多々あると思いますが、具体的に御質疑願います。
補足
早々に具体的な回答を頂きましてありがとうございました。 建築に携わり、ほとんどは図面を書く仕事をしていますが、打ち合わせも含め、設計の方や現場にも何度も通い、実際に物を見てきた経験もあるので、(施工管理の経験有り)空想でなく、しっかり図にできる部分は出来ると思ってはいるのですが、自分の関わったことのある分野しか納まりの想像は及びません。 具体的には、マンション他、施設などの建築で、未だ軽鉄間仕切りが一般でなかった時代から(勿論、オフィス等面積の広い場合は軽鉄でしたが)、間仕切り・床組・壁・天井組(クロス別)造作・開口部・家具・建具、 サッシ・額縁やカーテンボックス・梁・GLのからみ、それに関連して開口部の納まり(サッシ図・現場躯体図を参考としました)を下請けする工務店に居ました。 その後、ゼネコン設計部に図面屋として転職して、その頃から構造図の存在を知り。 構造を元に、建築計画を意匠図に仕上てゆく仕事。平面から平詳・立断面・矩計・屋上とルーバルの雨仕舞の納まり・バルコニー納まり・ディティールまで。 構造図としてではないですが、床のレベルの考え方も理解しているつもりです。 最近は、また初体験のタイル割りで、こんなにまで、コンクリートが厳密だという事を知り、そのお陰で、今まで空想の分野だった石・タイル貼りが、随分空想から抜け出す事が出来るようになりました。 そう思い起こすと、特に電気・設備に関わる点に全くの無知な事。実際に型枠を組むため。と言う為の図なのに、その感覚に程遠い事。 コンクリートが仕上面になるという感覚も、実際に自分の仕事の立場では、紙の上だけの事として書いていたこと。(意匠なので) 確かに、コンクリート面の逃げ寸法を押える事まで位が、私の限界なので、 その先に進みたいと思うのですが、やはり紙の上だけの世界では、進歩の希望も持てないです。これは本音なのですが。 原寸図の感覚には慣れています。 製作物を作ることもしていたので、原寸で検討する事の必要性は解ります。 が、その具体的納まり(コンクリートの)は、やはり現場での生の仕事だからこそ、経験できるものですよね・・・。 回り階段の納まり原寸(木造)も、現場込み、納めた事があります。 金物・サッシ・ドア・ELV類も、ELVはメーカーの現場に提出してる図を見て施工図を書いたこともあります。 雑金物ですが、現場で納めていました。 ただ、設備と電気はイメージの世界です。 伸縮目地・誘発目地・スリットなどは、意味は解りますが、ルールが解りません。 私みたいな者は、やはり現場経験が必要ですよね・・・。 私の希望での躯体図作図ではないのですが(確かに即戦力にはなれませんので。)本当ならば得意な分野で作図が理想的なのですが、でも、新しい分野を。と、今では気持ちも割り切って、勉強のつもりで書いています。 説明忘れていましたが、勿論、私の図はたたきだいで、何度も上司にチェックを繰り返し、最後には現場での調整となることは、自分では解っています。 ただ、少しでも、「モノになっている」図を書ければと思い、あまりにもツメの甘い図面に、自分で気付いているので、こんな私でも、少しは近道はないか?と 少しでもまともな図が出せる様に、落しの無い図にするのに、どこをどう、拾い忘れないようにするか、そのコツをつかもうと試行錯誤のこの頃でした。 読んで頂いてありがとうございました。