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昭和天皇は、なぜA級戦犯の靖国合祀に不快感?
「昭和天皇がA級戦犯との合祀が原因で、靖国に参拝しなくなった」というニュースについてお尋ねします。 右よりな考え方をすれば「A級戦犯だって国のために戦ったのだから、合祀は当然。参拝も当然」となりますが、昭和天皇はそのような考え方では無かったのですか? 昭和天皇は第二次世界大戦を軍部と進めましたが、戦後はその戦争が「間違いだった」と思っていたのでしょうか? ウォーギルトプログラムの影響ではないですよね? もしくは、神教との兼ね合いの問題なのでしょうか? 戦争で世界に犠牲者を出してしまったことは反省されていても、A級戦犯に対してそのような思いがあるとは意外に感じてしまいました。 どのような背景があるのでしょうか? なお勝手ではございますが、回答者様の個人的な戦争への評価やイデオロギーについての記載はお避けいただき、あくまで、昭和天皇の戦前から戦後の戦争観、歴史観、軍司令部・A級戦犯への思いの変化についてのご解答をお願い致します。
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ご質問の前提ですが、7月20日の日経で報じられた「元宮内庁長官富田氏の手帳に貼ってあったメモ」を根拠に「昭和天皇がA級戦犯との合祀が原因で、靖国に参拝しなくなった」と判断するのは問題が多いようです。そもそも、このメモが昭和天皇の言葉を記したものと判断する根拠は何でしょう?新聞記事をよく読み、「メモ」の写真をよく見てください。 1. メモが書かれたとされる昭和63年4月28日には、富田氏が昭和天皇と面談した記録がないとのこと。(ネットの情報ですが) 2. メモの画像を見ると「私」が昭和天皇と判断する根拠が伺えない。 3. 速記者でもない富田氏が、昭和天皇の言葉を一言一句書き記すか?仮に昭和天皇の言葉を記すとすれば「陛下はこう仰せられた」「陛下はこう思し召しの由」などと書くのではないか。 7月21日付の産経新聞には、「昭和54年」の昭和天皇の言葉を書き記した部分として「陛下に**と言上すると『長官はどう』と仰せになる」と書かれていたとのことで、これなら分かる。 4. 昭和63年4月29日には、徳川義寛侍従長が退任したとのこと。その前日に、宮内庁長官が侍従長の話をメモした、とすれば理解できる内容である。 今回出てきた「メモ」を無視しますと、昭和天皇は、下記のように発言しています。 1. 終戦直前の御前会議、あるいは米軍進駐後にマッカーサー元帥と会見した際に 「私はどうなっても良いから国民を助けたい」 と述べている。大日本帝国憲法の君主無答責規定はどうあれ、敗戦国の元首として戦争責任を負う(連合国によって処刑される)覚悟を見ます。 2. いわゆるA級戦犯に対して、「戦後」に 「敵国から見れば犯罪者でも、わが国から見れば忠臣である。我が股肱を連合国に引き渡すのは忍びない」 「東條は良くやってくれた」(東條元首相の処刑後、遺族に対して慰謝の言葉を伝えています) といった言葉を発しています。昭和天皇が、A級戦犯に戦争責任を押し付けていたという形跡は全く伺えません。今回の報道を見て私も驚きましたが、詳細を知って「安堵」しました。 3. 昭和天皇は、昭和50年までは靖国神社に何度も行幸し、「明らかでない何らかの理由」で行幸をやめた後も、春秋の祭事には勅使を派遣しています。これは今上陛下に継承されているはずです。
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- 63ma
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昭和天皇及び当時の海軍は、元々戦争には反対でしたが、陸軍及び内閣の強行で戦争に突入したのが太平洋戦争です。 また、靖国神社は、江戸末期以来戦闘において死んだ人を英霊として祀ってあり、A級戦犯は戦闘による死者ではありません。 昭和天皇が英霊として崇めるのは、あくまでも戦闘で戦死した、国の犠牲者に対してであります。 従って、A級戦犯が合祀された以上、行きたくても行かれなかったのではないでしょうか。
- KITAIKKI
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昭和天皇の開戦に対する姿勢としては、賛成論否定論どちらもあり、それぞれに説得力があります。 私個人としては、やはり軍部主導で天皇は単に象徴的な最終意思決定権しかなかったのではないかと思います。 参拝をするしないは、ご本人の意思以外に取り巻きの意向がかなり強く影響することも考えられますので、なんとも言えないというのが本音です。 なんといっても菊のご門の向こうのことですので(笑) 例の宮内庁長官の富田メモですが、今の時点ではまだ詳細な報道が待たれる時点ですのでなんともいえませんが、一つだけ疑問に思うのはなぜこの時期に?ということですね。 1988年にそのメモが書かれたといいますから、18年以上も経って日の目を見たということになりますが、現在の外交関係を考えればあまりにもタイミングが絶妙に感じます。 外務省の影が少しでも見えれば、それこそ胡散臭いんですけどね(~_~;)
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