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「蛍狩り」のように文字通りの意味とは違う意味で使われている言葉を

Diogenesisの回答

  • Diogenesis
  • ベストアンサー率49% (859/1722)
回答No.9

広義のメタファのことをおっしゃっているのでしょうか。 たとえば「目玉焼き」は目玉を焼いたものではなく,焼いた鶏卵を目玉に見立てたものです。 「きつねうどん」は狐の肉が入ったうどんではなく,狐の好物とされる油揚げ入りのうどんです。 また関東の「肉まん」は関西では「豚まん」,関西の「肉丼」は関東では「牛丼」ですが, これは関東では肉といえば豚肉,関西では肉といえば牛肉を指すという食文化の違いから来ています。 いずれもある語で別のものを表わす比喩表現の一種ですが, 「目玉焼き」の「目玉」のように属性の類似に基づく表現を狭義のメタファ(metaphor;隠喩), 「きつねうどん」の「きつね」のように隣接関係や部分/全体の関係に基づく表現をメトニミ(metonymy;換喩), 「肉」で豚肉(または牛肉)を指すように概念的包摂関係に基づく表現をシネクドキ(synecdoche;提喩)と呼んで区別します。 このような表現は名詞だけでなく形容詞や動詞にもあります。 たとえば人柄について「明るい/暗い」と視覚の形容詞で, 評価について「甘い/辛い」と味覚の形容詞で表現することがあります。 また「問い詰められて自白すること」,「口説かれて意に従うこと」,「締め技で失神すること」を いずれも「落ちる」という動詞で表現したりします。 さらに言えば,メタファを用いることなしには語ることが困難なものがあります。 たとえば「こころ」。 日本語では「こころを開く/閉ざす」,「こころの底から」,「こころに残る」,「こころに響く」など, 「蓋のある箱」ないし「扉のある部屋」のメタファで「こころ」を語ります。 「こころが豊か/貧しい」というような表現はこの延長上にある「家」のメタファでしょう。 また「こころが痛む」,「こころ苦しい」など,「こころ」を身体内部の器官であるかのように語ることもあります。 そしてこのようなメタファがわれわれの「こころ」についての考え方を強く制約していることは否定できないでしょう。 もちろんこのような表現は日本語以外の言語にも存在しており, 人間の日常的な認識や思考のなかで重要な役割を果たしています。 そんなわけで広義のメタファーはこの四半世紀, 認知言語学や認知心理学における重要な研究テーマのひとつになってきました。 関心がおありなら,下記URLも参考になさってください。 黄色い声の由来 http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1219793 レイコフ&ジョンソン(著) 『レトリックと人生』 大修館書店 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4469211257/249-5619897-5721912

breeze04
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