失禁する父 ウォシュレットがあったほうがいいですか？

質問

現在７５歳の父ですが、十数年前に脳出血を患ってから言葉や体が不自由となり（寝たきりではなく本当にゆっくりですが歩けます）、最近では徐々に認知症状が出てきています。

　トイレのほうも尿意を感じないのか、小便ならまだしも大便もオムツにしています。ヒドイ時は数時間気づかずお尻にこびりついている状態です。

　私は両親とは別居していますので父をみるのは母なのですが、少しでも母の負担が軽くなるように、ウォシュレットを贈ろうかとも考えています。

　が、尿意を感じないので大便はオムツの中、結局お風呂で全身シャワーをするとのこと。ウォシュレットを贈っても意味がないようにも思えるのですが、経験者の方のお話を伺えると幸いです。

回答No.5

ichiro-s

一般に陰部は湿潤しており、感染しやすい状態にあります。
オムツを使用していると、湿潤状態は増し、床ずれや真菌の発生の可能性が高まります。
そのため、一般に大学病院などでは、2時間に一度の割合で、オムツチェックを実施しています。
認知症患者では、尿意や便意を自己にて訴える事が難しくなり、
オムツ内に尿や便が放置されるよる皮膚への負担が問題となります。
女性と男性では、一般に女性のほうが尿路感染（膀胱炎など）の危険性が高く、
また真菌の発生（陰部にカビが生えるなど）は、両者で見られます。

では、感染予防のためにどうするかですが、
一般家庭で出来ることは、まず「洗うこと」です。
上記で述べたとおり汚染状態は感染を引き起こします。
「洗う」という行為は基礎的でありますが、医療現場でも重要視され手います。

ウォシュレットを使用した方がいいか否かは、対象者に対しさほど重要ではありません。
キレイに洗うという事が出来れば、シャワーでも可能なのですから。
しかし、問題となるのは、介護する側の負担の問題です。
シャワーかウォシュレットかでは、その負担の重さは格別です。
金銭に多少のゆとりがあるのなら、医療現場でも使用しているウォシュレットをお勧めします。
また、市町村によれば、介護に必要なら申請にて援助金を支給しているところもあるので、
一度問い合わせるのもお勧めします。

最後に、ウォシュレットでは、キレイに洗えない
（臀部の上部に及ぶ汚染などでは、ウォシュレットの水が達しない等）
との意見もあると思います。その際は、
ペットボトル（先がシャワーのようになるキャップを飲み口につけるとより使用しやすくなります。）
などに湯を用意し対象者を便座に座らせた状態で、臀部上方から湯をかけると、
キレイに洗浄する事が出来ます。
対象者・介護者がともに負担の少ない方法で、介護していく事が望ましいと思います。