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冷戦終結後における核拡散について

おはようございます。 私は社会情勢に疎い者ですが、核拡散については、常々気になって いました。1990年、米ソ、が「共に核兵器を減らしていこうという」 条約即ち「戦略兵器削減条約(START)」に調印した事で事実上、 冷戦が終結したと聞きます。しかし、核を減らそうとしても減る物では 無いと思います。(プルトニウムは半減期が24,000年のため) しかも、ロシアの核の管理はずさんで在庫が帳簿と全然合わないとの 事。更に、ロシアの核物理学者は生活できなくなったため、中東等に 亡命。核だけでなくBC兵器の驚異もあります。これは何処の国でも 容易に作れる筈、核が使用されても核の冬の問題もある・・・ これからの世界事情はどうなってゆくのでしょうか?日本はどうなって 行くのでしょうか?私は真剣です。この分野に明るい方に是非とも ご教授願います。お礼は必ずさせて頂きます。

noname#17433
noname#17433

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noname#127088
noname#127088
回答No.3

>これからの世界事情はどうなってゆくのでしょうか?  個々の事例を元にお答えしても問題が拡散するだけなので、本質的な話に絞ってお答えします。  まず世界から核兵器がすべて無くなったとしましょう。しかし核兵器を製造する知識と技術は残されたままですし、世界中には「平和目的」の原子力発電所やプロトニウムを製造する再処理施設が存在します。つまり核兵器がなくなった社会とは「核兵器が新たに製造される危険のある社会」です。  このような社会では、「誰かが核兵器を秘密裡に製造しているかもしれない」という疑心暗鬼が生まれます。ある日突然、どこかの国や組織が核兵器の保有を宣言する可能性がある以上、核兵器を無力化、もしくは対抗できる手段を考えなければなりません。結果として、常に核兵器の恐怖に怯え、それを払拭できる強力な兵器の開発や個人の管理が徹底された社会が誕生します。  次に現状を考えてみます。  現状において核兵器とは「使用に多大なる犠牲を払う兵器」です。核兵器を使えば相手国を壊滅状態にできますが、同時に自国が核兵器によって壊滅されるでしょう。そのため核兵器は所有していること、それ自体が諸外国の脅威になるという状況です。これが核兵器による戦争の「抑止論」です。  このような状況下では、核兵器は秘密裡に製造されません。なぜなら核兵器を所有していなくてもその意思がある、もしくは製造しているということが諸外国にとって脅威になるからです。これは北朝鮮やイランの例を見れば明らかで、核兵器が「抑止」として効果のある社会とは、核兵器の存在を明確に把握できる社会ということになります。  もちろん核兵器が抑止となっている社会は異常であり、そういう意味で人間は本当に愚かな存在だと思います。しかし現状において核兵器が存在し、その知識や技術が決して消え去ることはないのです。核の拡散をくい止める必要はありますが、そもそも「拡散しているかどうか」がわかるのは核兵器が抑止として作用しているからであり、素晴らしい社会ではないとしても「いくらかはマシな社会」と言えるでしょう。 >日本はどうなって行くのでしょうか?  隣には核兵器を大量に抱える国(中国・ロシア)と、核兵器を製造していると宣言する国(北朝鮮)、そしてこっそりと核兵器の製造を試みていた国(韓国)があるのですから、日本の置かれている状況を考えると不安になるのは当然です。  しかし諸外国にとって経済発展のためには日本の資金や技術はとても大切です。なによりも輸出先としての「日本市場」がなければ困りますから、かつてのように戦争で占領するのも無意味です。また、このような状況で核武装しても実際には使えないのは日本も同じです。  つまり日本が核武装することは日本のメリットにならず、日本を核攻撃したり占領することは諸外国のメリットにならないのです。日本にとって重要なのは、使えない核兵器に怯えることなく経済や人的交流など諸外国とメリットを共有することではないでしょうか。

noname#17433
質問者

お礼

回答誠に有り難う御座います。 >もちろん核兵器が抑止となっている社会は異常であり・・ 核を持つことで牽制し合い、何とかバランスを保っていると言うわけで ですね。 >しかし諸外国にとって経済発展のためには日本の資金や技術はとても大切です。・・・とメリットを共有することではないでしょうか。 これは大変参考になりました!!! 私はまだまだ勉強不足でした。 ご協力有り難うございました!!!

その他の回答 (2)

noname#31873
noname#31873
回答No.2

私もそれほど詳しいわけではありませんが、少し。 スタートプロセスはもはや当てになりません。 事実上、破綻したのではないでしょうか。 その後継と言うのもなんですが、モスクワ条約が米露間で2002年に締結されはしました。 が、これは調べてもらえば分かりますが、穴だらけの条約です。 今月十日にもロシアのプーチン大統領が年次教書演説で核戦力の増強を打ち出しました。 核兵器は軍備を増強させるのに最も強力で手っ取り早い兵器です。 こういった軍備増強の背景には、国家一丸となって進める「強いロシア」政策があります。 今までロシアはとりあえず経済発展を優先する実利的な政策をとってきました。 恐らく、ロシアの転換点となるでしょう。 一方、アメリカも使える核の開発を進めています。 小型化されはしますが、核は核です。 もはや核抑止力もあったもんじゃありません。 世界は核増強の流れにあります。 今最も熱いのはイランですが、米国はイランに対し、これといった有効な手立てを持ち合わせていません。 イランもそこを理解した上で核開発を進めています。 イランを止めるには中露の強力が必要不可欠ですが、これも望めません。 中国にとってイランは石油の大輸入先ですし、ロシアも石油価格の上昇を尻目に、兵器や原子力で着々と利を得ようとしているのが現状です。 これからの世界はやはり米国の動向にかかっています。 パクス=アメリカーナを妄信したブッシュ政権の反動で、いわば内向型の米国になった場合、世界は混乱の度を増すでしょう。 逆に米国がイラクの逆境を乗り越え、中露さえも押さえつけ、一極支配を強められればもうちょっと平和の時代が続くかもしれません。 ブッシュ政権は負の面ばかり取り上げられますが、理に適ったところもある(あった)のです。 イラクで致命的な失敗をしてしまいましたがね。 日本は見守るしかないのが現状ですし、それしかできないことも確かです。 とりあえずは第九条を変えるに変えないにしても、自国の安全保障のビジョンを明確に持つべきですね。

noname#17433
質問者

お礼

回答誠に有り難う御座います。 >一方、アメリカも使える核の開発を進めています。小型化されは しますが、核は核です。もはや核抑止力もあったもんじゃありません。 なんと!START、モスクワ条約で一件落着と思ったらアメリカはまだ そんなことをしていたとは・・ >イランを止めるには中露の強力が必要不可欠ですが、これも 望めません。中国にとってイランは石油の大輸入先ですし、 ロシアも石油価格の上昇を尻目に、兵器や原子力で着々と利を得ようと しているのが現状です。 ロシアならやりかねませんね。一番兵器を販売しているのはアメリカだ そうですが・・中露の協力も望めないなら何処に頼れば良いの でしょうか。中東は「他国は原油を持たない」という弱みに つけ込んでますね。アメリカなら多少有るでしょうが・・ >日本は見守るしかないのが現状ですし、それしかできないことも 確かです。 有る意味では第二次冷戦は既に始まっていることになりますね。 回答ありがとうございました。しかし気が重い・・

  • ipa222
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回答No.1

核を使ったテロが増えてゆくのです。 それで世界はテロを危険視しているわけです。 沈黙の艦隊という漫画もありましたが。 日本は北朝鮮の工作の激しい国ですので、現在のような情勢が安定していると、逆に平穏です。 中東あたりのテロリストが何かやらかしたら、北朝鮮のテロリストも捜査の手が及ぶかもしれないので。 日本が危険なのは、北朝鮮が本気で外国と戦争をする気になったときですね。 日本社会に潜伏する工作員達が一斉に破壊活動をすると、大きな被害が生じます。 核は威嚇のみ効果があります。 同時に報復の恐れがないときにさらに効果が増します。 核で威嚇する人の所在が不明である場合、最大限の効果を発揮するわけです。 今後は、これまで以上に安全や平和の確保のための努力が必要です。 日本が自衛能力を放棄すると、日本を脅かす人が萎えるだろうと考える野党がいますが、彼らが誰の味方かよくわかると思います。

noname#17433
質問者

お礼

回答誠に有り難うございます。 >核を使ったテロが増えてゆくのです。 かに核は資金にもなるでしょう。テロリストが他のテロリストのに 売り渡す可能性も有りますしね。 日本が危険なのは、北朝鮮が本気で外国と戦争をする気になったときですね。 >核は威嚇のみ効果があります。 納得です。一度で相手を仕留めないと、逆に滅ぼされますからね。 場合によっては第三次世界大戦が始まるかも知れませんね >日本社会に潜伏する工作員達が一斉に破壊活動をすると、大きな被害が生じます。 これは盲点でした。参考になりました。 重ねてお礼を申し上げます。ご協力有り難うございました。

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