• ベストアンサー

父の戒名について

calibra16vの回答

  • ベストアンサー
回答No.7

天台宗の僧です。さて、そもそも仏教とは現実と論理に立脚したを宗教ですから「下世話な疑問」こそ、その本質に触れるものと考えられます。ご質問ありがとうございます。 ご質問の骨子である「戒名料」の基準についてですが、これには地域性により多寡があります。一般的に都市部のほうが高額相場です。また葬儀の「お布施」を一括でみている寺院と、戒名料と法要への布施とを別にしている寺院もあるようです。ついでながら「寺格」なんてものもありますね。 私は葬儀のお布施については「いわゆる戒名料、枕行・通夜・葬儀・荼毘・初七日のコミコミで100万円」と率直に申し上げます。ただ、あくまでも基準額であって檀家さんの葬儀をするのは住職の義務ですから、その多寡に関わらずきちんと務めます。また院号居士・院号信士の場合、基準額よりも割増でお話しますので私一人ではなく、二人もしくは三人で法要を行ないます。(一緒に法要をしていただく僧侶の方には、お礼をお支払いします) なお、檀家総代・世話人の許可がなくては、いかな高額の戒名料を申し出されても院号や居士号大姉号はつけない、という地域もあると聞いています。 寺院ごとの基準があるとすれば、先祖代々の院号格の家だからとか、総代・世話人だったからとか、年回法要のお布施が多めだったとか、どちらかといえば主観的なものでしょう。毎朝掃除をしてくださって、それを檀家さんたちが知っているなどというのはわかりやすいですね。 興味深い実例として、たとえば「寄付・布施の金額5万円につき1点」と基準を設け「100点以上で院号」などという客観的基準を設けておられる寺院も存在します。……基準を設けるにあたって、檀家さんたちと数年にわたり協議をなさったそうです。 なお院号が普及したのは、明治以降に戦死者(英霊)に院号をつけるようになったことといわれています。国家に貢献したということですね。また高度成長期からバブル期の社葬において「立派」な戒名を求めるようになり「戒名料」という概念がでてきたともいわれています。この場合は、#4さんが「没後において、寺院に対して一定の金銭的な貢献を行った者」と表現なさったとおりでしょう。 余談ながら、当山は首都圏都市部にある檀家300軒規模の寺院ですが、院号居士格と院号信士格の檀家さんは合計で30軒前後でしょう。さまざまな類推の参考になさってください。

pekomama43
質問者

お礼

大変解りやすくご説明いただき、ありがとうございます。 実家の菩提寺は、関西の大都市で中心部からもそう外れていない、寺町と言われている辺りにあります。お寺の格は解りませんが、葬儀の際、お渡しさせて頂いたお布施と戒名料は、回答者様のお寺よりは、若干少額であったと思います。 これもまた下世話なことですが、ご住職は高級外車に乗って檀家さんを廻っておられます。(そのようなこともあり、「以外」と感じたのかもしれませんね。) 今回、私どものような質問に、多くの方がお答え下さり、驚いております。 また、質問させていただいたことで、色々と考えさせられるところもありました。 実は、なくなった父を含め、母、姉夫婦は20数年前から、浄土宗とは違う、宗教的なものに拠り所を持っています。葬儀につきましては、様々なことを考えたうえで、元々の実家の宗教である浄土宗でさせていただきました。(ご住職も快諾してくださいました) 癌の転移で、余命が残りわずかとなっていく父に、私にはもっと違うことがしてあげられたのではないか?臨終の時も、紫斑だらけの体で、必死に呼吸しようとする父に母、姉と共に私が「もういいよ、ゆっくり休んで」と言っってしまったことは、間違っていなかったのか?(父は急かされたと思わなかったのか?) 七回忌を終えた今も、普段は日々の生活に追われていても、折に触れ思い出しては、自問自答しています。 そんな中、あの世で父は苦しんでいないか?現世で好きなものも食べられなくなってしまっていたけれど、あの世では食べさせていただいているのか? 等と考えているうち、戒名が妙に気になりだし、挙句は戒名の料金までも・・・ しかしながら、看病に集中できたのも、このように父を思い出せるのも、同居してる主人の両親が健在であるからこそだと思い、改めて感謝の気持ちを持つことができました。 今後は、婚家の宗教である曹洞宗についても、色々と学んで参りたいと思います。 今回、質問させていただき本当に良かったと思います。 ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 日蓮宗の戒名について

    日蓮宗の戒名について 父が亡くなり葬儀社で紹介していただいたお寺で葬儀を行い戒名を付けていただきました。 院居士の戒名を希望していましたので言われた戒名料をお支払いしました。 ○○院日△居士と付けていただいたのですが、親戚から2文字少ないと指摘を受け、 道号が抜けているのではと感じております。 このままで良いものか?変更するか? 付けていただいたご住職にはお話し難く悩んでおります。 変更する場合はどのようにしたらいいのでしょうか? お詳しい方からのアドバイスお願いいたします。

  • 戒名の変更について

    父の戒名についてですが、先祖より位が高すぎると言う理由で、母がお坊さんに変更を申し出ています。戒名は、「・・大心院・・・・居士位」であり、「院」の文字と12文字数が気になっているようです。亡き父は、お寺の総代(一般人)でもあり、いわば住職の育ての親のような存在であったため立派な戒名が与えられたと思います。私は現在の戒名を変えること自体が良くないと思っているため、母と意見が合いません。どっちが正しいのでしょうか。

  • 戒名について

    先日父が亡くなり、葬儀および初七日まで終わりました。 ここで質問させていただきます。 先祖代々戒名には清居士とついていましたが、父には清の文字がありませんでした。葬儀の翌日お墓参りにいって先祖の墓誌と見比べて、今までと一文字足りないと母が「取り返しのつかないことをしてしまった」と気に病んでいます。 葬儀の時に清の無い戒名でお経を読んでもらいましが、戒名はこれからお寺にお願いして、清をつけてもらえるでしょうか?ちなみにお寺の都合で葬儀後のお寺へのお礼参りはしていません。来週の日曜日に行くことになりました。 戒名に清をつけていただくことが可能であれば、どの時期にお願いすればよいか?また、お礼参りはいかほどなのでしょうか?地域により答えはないのはわかっていますが、どうしていいのか悩んでいます。 宗派は曹洞宗です。 よろしくおねがいします。

  • 戒名

    私の父に○○信士という戒名が付きました。 信士とか居士などありますが違いは何でしょうか? どこかで生前のお寺への貢献度の違いと聞いたことがあります。本当でしょうか? ちなみに私の父(私達家族もですが)普段お付き合いしているお寺さんはありません。今回の父の件ではじめてあるお寺さんにお世話になりました。 あと信士とか居士の違いで成仏、往生とか、そういう点で違いはありますか?

  • 戒名から家系調査をしています

    たまたま実家に帰ったときに過去帳を見つけたのをきっかけに、家系調査をやってみようと思いつきました。戒名から、先ず調べようと思い調べてみたところ疑問が出てきましたので皆様に御質問させてください。 過去帳の情報  宗派は曹洞宗です。過去帳に載っている、最も古い御先祖様は元文5年(1740年)没でした。この御先祖から、30年ごとくらいに10代分載っています。 ※庭にある祠?の中にあった木(8角形で20cmくらいの木の棒)には、戒名と宝永3年(1707年)という記載がありました。庶民が家に仏壇を奉り、先祖供養をするようになったのは、元禄時代1688~1704年くらいからだそうで、当時としてはハイカラな家だったのかもしれません。 最初のご先祖様の戒名は位号が耕司(6文字)となっていて不自然です。その次の代は禅定門(6文字)となり、以降2代が居士(6文字)。次に、明治に入って明治12年に「玉實もしくは、玉宝」という軒号がついて9文字居士、明治5年没のご先祖様は院号で9文字居士(記載の順番が逆になっておりこのような書き方です。)以降は9文字院号居士の戒名です。 以上から、ご先祖様についての類推をしています。私は、2代目の禅定門の方以降居士となっているので、2代目が出家か何かして徳を得て以降居士となり、明治に入り、当時恐らく裕福だった御先祖が寺にお布施をして院号をもらったのではないかと考えております。 長々と駄文申し訳ありません。本題の疑問です。 (1)調べたところ文久の時代くらいに、徳川家が法令で農民町民に居士をつけることを禁じたとなっていますが、代々農民と聞いている御先祖に江戸時代中期に居士がついています。これは、田舎だから法令があまり適用されていないということでしょうか。それとも、一応、私の家の苗字の鎌倉武士が近くにかつて存在し、調べたところ江戸時代には帰農していたとの事なので元武士ということで居士をつけていただいたのでしょうか。 (2)明治初期のご先祖様に一人、「玉實もしくは、玉宝」(二つ書いているのは前者が過去帳、後者が仏壇に書いてあったからです)という軒号がついているご先祖様がいるのですがこれは、単に金持ちだと言うことを示しているのでしょうか。 何でもいいので教えていただけないでしょうか。また、過去帳の情報から別の推測があるかたは教えていただけないでしょうか。長文、重ね重ねすみません。

  • お布施と戒名料の表書きについて

    実父が亡くなり事情がありまして火葬のみ行いました。 母とは離婚しているため、娘ふたりと叔父、叔母で法要いたします。 祖父が納骨されている菩提寺に入りますので、四十九日法要の件もあり、 先日ご挨拶に伺い戒名をいただいたのですが、その際は戒名料を 渡ししておらず、今度の法要でお布施としてお納めするつもりでいます。 1.戒名料とお布施(法要用として)は別々の封筒にわけた方がいいでしょうか?  お布施と書いてある封筒と白の封筒は買ってきました。 2.表書きは父の苗字のみでよろしいですか?  私は既に嫁いでいて、父と同じ苗字で独身の妹がいます。 ちなみに都内で曹洞宗になります。 お恥ずかしい話ですがご教授いただければと存じます。

  • 院号付きの戒名から、院無しの戒名への変更

    院号付きの戒名から、院無しの戒名への変更 院号付きの戒名から、院無しの戒名への変更は、単純に「院」の字を取り去るだけで良いのですか? 九州から関東へ、住居を引っ越したので、お墓も浄土真宗のお寺から、真言宗のお寺に、引っ越します。 亡き父は、浄土真宗のお寺で院号の戒名をいただいていました。 ところが、新しい真言宗のお寺では、戒名に院号があると、法事や付け届けの「額」が1.5倍ほどになるとの説明が、住職からありました。 母は、子供たち(私のこと)の出費が増えることを気にし、戒名から院号を取り去ることを、考えています。 そこで、質問なのですが、院号付きの戒名から、院無しの戒名への変更は、単純に「院」の字を取り去るだけで問題ないですか? まもなく、墓石に戒名を彫るため、アドバイスいただけると助かります。 ちなみに、墓石も出来上がるため、お寺さんの変更は、できません。

  • 戒名(法名)を、付けて貰う時

    私は以前、再放送してた「とある寺院を、舞台にした」テレビドラマを、自宅のテレビで見た所… 「ある檀家さんで、お母さんが亡くなった。 喪主となる。息子さん役の俳優さんが、菩提寺へ電話して、「母が亡くなった事を知らせて、お通夜とお葬式に来て欲しいのと、戒名(法名)付けるのをお願いしたいが、お布施(費用)は幾ら必要か?」を、ベテラン俳優さん演じる住職へ、問合せ兼ねて相談してた。 すると住職は、「お布施は、心づもりのお金つまり、考えて頂いた金額で、構いませんよ…」と言う内容で、助言した」シーンを、見ました。 因みに、私の家庭や親戚の全てと、身内(両親の従兄弟・従姉妹)の殆どは、浄土真宗本願寺派が信仰してる宗派です。 数年前、当時69歳だった親父(父親)が亡くなった時、当時32歳だった私は、息子なので喪主を勤めました。 しかし、戒名(法名)については、「宗派且つ、菩提寺が同じで近くに住む伯母さん夫婦が、既に手配し且つ納めてた(支払ってた)」模様で、詳しい事は分かりませんでした…。 そこで、質問したいのは… 「故人が亡くなった時、菩提寺で戒名(法名)を付けて貰う時、納める(支払う)お布施、つまり費用。 実際も、問題のドラマの様に、「心づもりで、考えた金額」で、構わないのか?」に、なります。 それでは、「戒名(法名)の視点から、お葬式に詳しい」方、お願い致します…。

  • 戒名と納骨(墓)について

    いくら調べても同じような例がみつからず、、相談させていただきます。 父が亡くなり、知識のないまま訳の解らないままに、知っているお寺(本家がお世話になっている寺)の住職さんに葬儀での読経をお願いしました。 その際、戒名もいただき、お布施を50万払いました。このお寺に墓をとは話しておらず、まだ何も決めてません…とお伝えはしました。 そして墓についてはっきり答えをだせないまま、49日法要もこのお寺で読経していただきました。 いまは、墓が決まってないためお骨を預かっていただいています。 父は長男ではなく、墓を新しく用意するのですが、将来の負担を考え、霊園もしくは戒名をいただいたこのお寺以外のお寺(お布施の額が高めなため不安なので)を考えています。 が、この戒名いただいたお寺の話によると、 ・いまのお寺で戒名もらった→別のお寺に納骨(宗派が同じでも)はできない。 ・霊園に納骨は可能。その場合も法要は出向いてやります とのことでした。 分からないことは、、  (1)戒名をもらった=このお寺に墓を立てお世話になっていくと約束した形だったのでしょうか?お布施はそういう意味を含みますか?  (2)お寺で戒名をもらった→別のお寺に納骨は本当に不可能ですか? 可能であっても失礼にあたりますか?   (3)上記(2)が可能であれば、どんな手順になりますか?費用は?戒名は変わりますか?  (4)霊園にした場合、今後は霊園専属の住職さんに法要を頼むのは、どんな手順ですればいいでしょうか?これも費用や戒名が変わる?教えてください。 探しても似たケースがなく、また知識もないままに困っています。 どうかよろしくお願いいたします。

  • 違う宗派に戒名をつけてもらって

    はじめまして。7/12に父が亡くなり、7/14,15で葬儀を行いました。 父の家系は、曹洞宗で菩提寺は遠くにあります。以前、祖母の位牌等をこちらに移す際にお世話になったお寺(菩提寺の紹介にて)で、葬儀をお願いしたいと、葬儀屋さんにお願いしたところ、「お盆の時期と重なって、だめでした。」と、やむなく他の宗派(日蓮宗)のお坊さんにやっていただき、戒名を貰いました。で49日の法要をやってもらおうと、その曹洞宗のお寺に電話したところ、「他でとった戒名ではできません、ましてや、葬儀の時にも連絡はいただいていませんので」と、断られてしまいました。結局葬儀屋が、お寺にちゃんと連絡をしておらず、何もわからないまま葬儀屋のいうがままにやってしまい。後の祭り状態です。 49日も迫っております。とりあえず、戒名そのままで、49日はそのお坊さんにやっていただき、今後は曹洞宗としてやってもらうことは可能でしょうか。それとも、日蓮宗で戒名をもらったら、もうこのまま日蓮宗になってしまうのでしょうか。父は長男で親戚の反対は必死です。乱筆乱文で申し訳ありません。ご教示のほど、よろしくお願いいたします。

専門家に質問してみよう