近代史と近世史の違い

質問

授業で選択できるのですが、具体的な違いとは何なのでしょうか？

回答No.2

pyon1956

#1さんの仰るあたりを画期とする事が多いと思いますが、明確な定義があるわけではありません。一本線をひいて、ここからがすべて近世、とかやるほうが乱暴というものですから。
ですが一応近世というのは封建時代の後期ないし末期、近代というのは資本主義社会の成立以後、ということになります。

西洋の場合封建時代の崩壊のきざしは文化でいうとルネサンスから啓蒙主義、政治でいうと絶対主義あたりがその特徴的なものですが、ルネサンス文化については12世紀あたりの「12世紀ルネサンス」といったものも考慮に入れなければなりません。
しかし一応各国で国土の統一・王権の集中化が起こるあたり、それとともに地方領主の力が低下し、一方で商業資本主義の興隆と産業資本の準備がはじまるあたりが近世の特徴でしょう。

これに対し近代といえば政治的には王権の崩壊と共和制の成立、経済的には産業資本主義の確立をその始まりと考えるのが普通なわけです。
日本の場合もこれに準じて国家の統一をもって近世、産業資本主義の成立を以て近代としたい所ですがどちらかといえばほぼそれに対応する「政権」で区分しているようですね。

もっとも近代の終わり、つまり1945年から現代、というのも別に深い根拠があるというものでもないようですが・・・・

これらの区分は絶対のものではないので、人によってどこから区切るかは違いがありますし、また国によっても何年あたりから、というのは違いがあります。
ですから授業選択の際は、お尋ねになった方が良いでしょう。
ただし、近世が近代より前の時代をさすのはどの学説でも同じです。