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宇宙と複素数の世界

shiaraの回答

  • shiara
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回答No.5

 No3です。位相の自由度の説明をします。どこまでご存知なのか知りませんので、とりあえず位相の説明から。波を扱う場合には、位相という概念が必要です。位相とは、波がどの程度ずれているか、ということです。同じ波を2つ足し合わせる場合、山と山、谷と谷が重なるように足し合わせると、2倍の振幅を持つ波になりますが、山と谷が重なるように足し合わせると、波が消えてしまいます。同じ波を足し合わせる場合でも、そのずれ方によって足し合わせたときの形が違ってきます。このずれを位相といいます。  波を表す波動関数exp(ikx)に、大きさが1の複素数exp(iδ)を掛けると、位相がδだけずれた波exp(i(kx+δ))になります。波動関数に掛ける数が実数ですと大きさを変えるだけですが、複素数を掛けると、大きさと位相の両方を変えることができます。以上でご理解頂けたでしょうか。  ところで、私が「複素数が世界の本質に関係している」などと書いたせいで、質問者様にご迷惑をおかけしました。「複素数がこの世界の本質」とは私が勝手に言ったことです。失礼しました。No4の方の回答が正しいのかもしれません。「きれいかどうか」は別として、本質とまでは言えないのでしょう。前にも書いたとおり、本質は何だか分からないけど、複素数を使った波動関数を使うとうまく記述できる、ということだと理解しております。

noname#17853
質問者

お礼

早速のご教示有難うございました。不勉強のため複素数exp(iδ)の概念が分からずお手数をおかけしました。「複素数がこの世界の本質」という言い方は、科学啓蒙書で散見します。ミステリアスな響きがあるので惹かれますが、オフサイドをしないように見守りたいと思います。

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