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ゴッホ兄弟

ゴッホの弟、テオについて書かれた書籍 もしくは、兄弟の往復書簡本は無いでしょうか? 出来ればテオから見た兄と云うものでなく テオの内面が書かれたものがあるといいのですが。 ご存知の方いらしたら教えてください。

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回答No.1

 ゴッホの、最初にして最後の研究者は、弟テオの未亡人です。  アンドリース・ボンゲルの妹で、通称“ヨー”こと“ボンゲル夫人” の編集した書簡集以上に、テオの内面をうかがえるものはありません。   ── 硲 伊之助・訳《ゴッホの手紙(上)19990525 岩波書店》 ── 硲 伊之助・訳《ゴッホの手紙(中)19951106 岩波書店》 ── 硲 伊之助・訳《ゴッホの手紙(下)19700316 岩波書店》    下記の文献は、上記を下敷きにした、空想的な論評です。   ── 小林 秀雄《ゴッホの手紙 1990 角川文庫》 ── 小林 秀雄《全作品(第20集)ゴッホの手紙 200405‥ 新潮社》 ── Forrester,Viviane/朝吹 由紀子・訳 《人間ゴッホ ~ 麦畑の挽歌 ~ 19870615 美術公論社》    いずれも数十年前の古い情報なので、新しい研究成果は、ネット上の 英文サイトに求めるべきでしょう。  以下、わたしのノートから。    ゴッホが弟にあてた手紙の内容は経済的依存、ずばり“無心”である。 催促のたびに語られる断片的な「芸術論」などは、売れない画家の照れ かくしにすぎない。  あてにされた弟の妻にすれば、うんざりするところだが、おそるべく 几帳面な彼女は、十数年分の手紙までも、家計簿とともに保管していた。  厄介者の義兄は、やがて新婚の弟夫婦に見捨てられるのではないかと 恐れはじめる。 「兄さん、ぼくたちの家計など、心配しないでいいんだよ」 「お兄さま、どうぞお心おきなく、絵をお描きになってね」 などと云われても、ますます不安がつのる。   (略)    自殺の日付に注目するなら、二年前の七月二十八日に“セント伯父” が亡くなっている。十六歳のゴッホが、はじめて就職して、のちに弟の テオも勤めることになる美術商の株主で、兄弟にとっては大恩人である。   (18690801 グーピル商会ハーグ支店に見習として就職 18760401 解雇)  伯父の命日の前日を選んで自殺を図った、とは思えないが、のちのち 《書簡集 1914-19150729》は、本人の命日(死亡日)に出版されている。    弟は、臨終の二日間をともにしたが、兄は回復しなかった(0729)。  弟夫婦の自宅で、兄の“回顧展”が開かれた(0920)。  その翌月、こんどは弟が錯乱して入院、翌年(0125)衰弱死。    だが、二人の死を見とどけた若い未亡人は絶望しなかった。下宿経営 をしながら、画家と再婚・死別を経て、長男を育てた。  二十四年後、五十二歳となった未亡人が、義兄の書簡集を出版した。    亡き夫の記念としても、かつての厄介者の書簡に、いかなる価値を見 出したのか。その書簡集が、いかにして作品の評価を高めるにおよんだ のか。

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1725986
mcvities
質問者

お礼

やはり、「ゴッホの手紙」くらいなんですね。 ゴッホ本人は、テオの手紙を処分していたって事なんですかね。 僕もbildaさんと同じようにゴッホの手紙は、金の無心としか 受け取れないですね。テオも大好きな兄に金銭的に援助をする事で 兄に依存していたんでしょうね。 英語は得意ではありませんが、英文サイト探してみようと思います。 ありがとうございました。

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