- ベストアンサー
東シナ海のガス田開発 : 日本は抗議する資格がありますか?
中国による東シナ海のガス田開発が急ピッチで進んでいるとの報道をよく目にします。 メディアの解説を見ると、たしかに日中間に排他的経済水域の問題は存在していますが、その解決策として 「中間線」 を提案したのは日本との事。 その中間線の、更に中国側の水域内で今回の開発が行なわれているわけですよね。 となると、ガス田開発の 「場所」 でクレームする事は日本には出来ない事になります。 一方、ガス田自体は中間線を挟んで日中双方側に広がっているので、「もし中国側から先にガスを抜かれると、本来日本のものになるべきガスも中国に抜かれる事になる、従って日本はクレームすべき」 という意見が多いです。 しかし、考えてみれば蟹や海老などの水産資源は経済水域を越えて生息しています。 もしガス田に対する日本側の主張や抗議が正しいとするなら、たとえば隣国が自国の経済水域内で水産資源を乱獲した場合、本来日本が享受できる水揚げ高も激減するから、「採るな」 と隣国に言えるという理屈も成立するように思われます。 しかしそのような抗議を行なった国が本当に存在するのか聞いた事がありません。 水産資源に限らず、木材などの森林資源も国境を越えて広がっています。 自国の領土内でどれだけ伐採しようと隣国は文句を言えないのがスジです。 となると中国の東シナ海におけるガス田開発に対しては、日本は何ら注文をつける資格はないという結論に達するのですが ・・・ 何十年も前から天然ガスの試掘を認めてほしいという日本企業の申請を、中国のご機嫌ばかりを憂慮して一切認めてこなかった通産省が、今になって地団太を踏んでいるようなぶざまな姿に見えて仕方ありません。 敢えて問います。 ガス田開発問題で日本は抗議する資格がありますか?
- みんなの回答 (9)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちわ(/は)。 >日本は抗議する資格がありますか? 私は、国際法だの民法だの訴えるだの罰則だのといったたぐいにはまったくのど素人ですが、人間観察はいささか任せてもらいたいものがあります。 能書きはこの辺にして本題ですが、日本は抗議する資格は在れど権利は無くて一人舞台の徒花(あだばな)・ピエローで終わるんでしょうね、このままでは、きっと。 その理由; 第一、中国は日本が自ら提案した中間線の中国側で試掘または採掘をやっているんだから、それに抗議する日本側に道理はありません。 吸い取られる証拠を突きつけないで、ただワンワン啼くだけではもう犬も同然です。いつから日本は犬になったんでしょうか。 第二、日本側の在庫分も吸い取られるから試掘反対・採掘抗議と気色張ってもねぇ、何等確たる証拠が無いですもんねぇ。日本側の抗議理由の主幹はあくまでも推測に過ぎない机上の計算式。非科学的な推測は証拠になり得ません。抗議を有効化するためには、先ず自分で試掘・採掘をして中国側の石油成分がこれだけ日本側で採れるよっ、または日本側の分がこれだけ向こうへ行ってるよって科学的な証拠を提示しなければ世界は認めて呉れないと思いますが・・・。中国側の採掘が現実化して結果的に日本側の在庫分が一滴も吸い取られないことが判明したら、日本は世界のお哂い者になってしまいます(泣)。 第三、何をどう言おうが、早いもん勝ちは世界共通ですから、特に海洋資源とか海底資源などは。国際法に照らして云々なんていっていますがどちらさんも結構いい加減なことをやっているのは明白ですよね。確たる恐ろしい罰則が無いんですから"ズル"をしたがるのは人間の本能です、どちらさんも同じですよ。 簡単に言えば、先に唾を付けたほうが勝ち! 日本国としてやるべきことは、吸い取られて損すると考えたんなら早速自分でもやればいい に尽きます。善は急げ悪は延べよと言います、早いもん勝ち! 第四、みんなが考えているほど魅力的な埋蔵量が無いんではないでしょうか。日本は世界でも最先端域を行っている商業採算ベースの自由資本自己責任社会大国です。非常に効率が良くて大儲けが出来ると判れば、早いもん勝ちの原理でもうとっくに商業ベースに乗せているんではないでしょうか。その時に中国側が抗議してきたら日本国はどのように対応するのか見物ですね。早いもん勝ちですよって答えるんでしょうか、きっと。 仄聞したところによると、あそこで低質の僅かの石油を掘っても主要消費地の太平洋側まで運んだんでは商業ベースの採算に合わないから詰まるところ、中国の沿海部たとえば上海に買って貰うしか値打ちの無い鉱区だと言うのもあります。こんな事情が見え隠れするから日本の企業は真面目に掘るつもりが無いんではないでしょうか。対する中国は共産党独裁国家です、国策で損得勘定抜きで国家の主権・面子に掛けてでも早いもん勝ちに精を出すのは明白です。ましてやこれまでの中国国内の無策ゆえ近年の資源需要に追いつかない逼迫した事情があります。僅かの資源にも国ぐるみで喰いついて来るのは明白です。窮鼠猫をかむ! 石油資源が無いために中国はもうこれ以上発展のし様が無いところまで近づいています。中国軍隊の艦船が怖いから手が出せないなんていうのは詭弁でしょう? 本当に欲しかったらあちらさんを見習ってなりふり構わず日本も掘るべし と而(しか)言う。← 以上が私のアドヴァイスです。 ------ 最後にこの一件は、日本国の官僚・役人・政治指導者たちの世界を見る見識の無さと、指導力の欠如と、外交手腕の幼稚さが全部晒し出された国際間の揉め事の標本ですね、例に漏れず。 民間に替わって国益を司るのが政治・政府官僚の筈ですが。税金の無駄喰いばかりをして、やってる振りなんかしていないで、真に国益を考えられる官僚・政治指導者が出てくるのを待つしか無いとは納税者から見れば由々しき問題ですね(除く、一部の有能な指導者のかた)。それでもなんとなくやっていける日本は私たち民間人が優れているからでしょうか(^^♪。
その他の回答 (8)
- o24hit
- ベストアンサー率50% (1340/2646)
ANo.8です。 >ただ中国側で採掘が始まった時、地下圧力に変化が生じ、日本側のガスも中国に浸透あるいは移動して採掘された時、さあ、日本はどのようにしてそれを立証し抗議できるのかな、と感じるようになりました。 最初のお答えを書いていまして、私も同じ疑問を抱きました。 今回の件を、身近な例で矮小化して考えて見ますと、例えば、家庭農園でいくつかに区切られている農地で「ジャガイモ」を植えていて、収穫してみると、となりの区画まで根が地下で伸びて「ジャガイモ」が出来ていたのを、勝手に引っ張って収穫してしまったということになりますね。 この例では、勝手に「ジャガイモ」が自分の敷地に戻ってくることはありえませんから簡単なんですが、今回のケースは気体ですから勝手に移動するので厄介なわけですね。 私が思い浮かぶ日本からの提案は次の二つです。 ・中国に対し、現在の工事の一環として、境界線でガスが移動しないような措置を取るように要求する。技術的に出来るのかどうかわかりませんが、ガスのある空洞を壁で仕切ってもらうんですね。 ・そのガス田のガスの容量を、両国でどのぐらい有るかあらかじめ推定して、所有権を決めておき、中国がその量の採取を終えたら採取をやめるように協定を結んでおく。 今の技術でしたら、埋蔵量の推定は何となく出来そうな気がします。 すいません、科学的な根拠はない答えです。 でも少なくとも、採掘に関する何らかの協定を結ぶように、中国に申し入れるべきだとは思います。
お礼
再度のご回答、有難うございました。 中国に対する申し入れの中では後者の方が現実的かなと感じました。 先だって中国側に調査結果を見せろ、と迫りましたが中国側はそれこそ 「けんもほろろ」 ・・・ 日本は国際裁判所に提訴するくらい本気にならなければいけませんが、もう無理でしょうね。 だって提訴するにはキチッとした科学的根拠、データを添付する必要がありますが、今まで実際にやった事といえば、当時の中川大臣が現地での調査を許可した事くらいです。 では実際に何かの調査活動に出るのかと言えば、中国のご機嫌を損ねて北京政府からお叱りを受けるので、何にもしない、出来ない、というのが現状でしょう。 「日本はあと100年すれば中国の管理下に入る」 と推測する人がいますが、これはその一歩かも知れませんね。
- merlionXX
- ベストアンサー率48% (1930/4007)
No2です。 > その理由はやはり 「日本側のガスまで吸われるから」 でしょうか? 日本政府による東シナ海のガス田の地質構造調査によると、「春暁」はガス田の構造が中間線より日本側まで連続していることを確認しています。つまり、日本側資源の盗掘になりますから抗議は当然です。 いまから30年ほど前、東シナ海の権益について日中の間でもめたことがありました。 その時、中国の最高権力者のトウ小平は「この問題はわれわれよりもっと賢い、次の世代に任せることにし、棚上げにしよう」と言い出しました。 朝日をはじめとするマスコミは一斉に中国を賛美しました。わが国のおろかな政府指導者もまんまとこれに乗ってしまい、そのあたりから何兆円にものぼる対中国援助(ODA)の垂れ流しがはじまります。 そして今はっきりわかりました。 トウ小平の言った「先送り論」は中国の時間稼ぎでしかなかったと。 現実をみればわかります。 30年前であれは、日本が先に開発しても中国にはなんら妨害する手立ても、あるいは自力で開発する資金も技術もありませんでした。 ところが日本からの巨額なODAや技術援助で力をつけた中国は、この30年を最も有効に使い、日本は最も愚に使ったのです。 いい加減に太平の眠りから覚めよ、おろかな日本人よ。(と、わたしの尊敬する台湾の方が申しておりました。)
お礼
再度のご回答、有難うございました。 鄧小平氏の来日、覚えています。 次の世代はきっと利口だからもっと上手な解決方法を見出すでしょう、と言った同氏の言葉に日本の関係者は飛びつきました。 「さすが4千年の歴史をもった大国の指導者だ」 とばかりメディアも絶賛 ・・・ 実はその裏には、おっしゃるような計画が着々と進んでいたのでしょうね。 日本の実情はお寒いばかりです。 一体、日本人の中国コンプレックスはどこから来たのでしょうね。
- o24hit
- ベストアンサー率50% (1340/2646)
こんばんわ。 お答えを読んで見まして、理論的に書かれており説得力があるように思いました。これが、最初の感想です。 で、日本が抗議しているくらいだから、何か法的根拠があるに違いないと考えてみたんですが、私の少ない知識で思い浮かんだのが、民法の規定です。 中間線から日本側は日本の法律が適用されると考えますと、日本の民法に基づき、その地下にあるものは日本のものになります。 今回のケースはよくクイズに出る、隣地から生えてきた「竹の子」の話に当てはめてみればよいと思います。 「竹の子=天然ガス」です。地下にあるものは土地所有者のものになります。説得力無いですか?
お礼
有難うございました。 そうですね、私も 「日本の領域にある資源は日本のもの」 という説に賛成です。 国際法でも認められていると思います。 ただ中国側で採掘が始まった時、地下圧力に変化が生じ、日本側のガスも中国に浸透あるいは移動して採掘された時、さあ、日本はどのようにしてそれを立証し抗議できるのかな、と感じるようになりました。
- jyamamoto
- ベストアンサー率39% (1723/4318)
過去の日本の外交姿勢の問題点というか、行政の対応のまずさはまずさとして問題提起して議論する必要はあると思いますが、そのことが中国の行為を正当化する根拠とはなりえません。 関連する問題ではありますが、ことの是非を判断する時はまったく別個の問題だと思いますが、いかがでしょうか。 また、外から手を加えなければ静止状態にある地下資源と、自らの意志で移動する水産資源とを同じ次元で論じるのもおかしいことです。 自然な状態で、それぞれの領海内にあるものを採る行為であれば、なんら問題ありませんが、今回のケースは、自然な状態で日本の領海内にある地下資源を人為的に移動させて採る行為ですから、やはり正当な行為とは言いがたいでしょうね。 たとえて言えば、水産資源でも、仮に境界近くの中国領海内で大きなバキュームを使って海水を吸い取って、日本側の水産資源を海水と一緒に捕獲するという行為を中国がした場合は、これは同じように講義することになろうかと思いますが・・・。
お礼
有難うございました。 そうですね、他によい比較材料がなかったので水産資源を例に挙げたのですが、仮に中国側でガス採掘が始まったとします。 しばらくすると、ガス田内部の圧力に変化が生じますよね。 中国側とすれば、もしガス田が中間線をまたがって存在するのなら、放っておけば日本側のガスが自然に中国側に浸透してくると思います。 これを吸い上げてもやはり日本の資源を横取りした事になるのかな、と感じています。 ガスに名札がついているわけではないので、さあ、日本が科学的根拠を示して抗議する事が可能なのか、と感じています。
- densha
- ベストアンサー率29% (333/1123)
>ガス田開発問題で日本は抗議する資格がありますか? 国民の利益を守るのが政府の役割だと考えます。 国際法・条約・国内法(特に憲法)に問題がなければ、 『国民(自国)』に不利益な事は、ドンドン反対するべきだと考えます。 戦争をしない国・戦争ができない国である事を誇りに思っていますが、 ここまで国家としての尊厳を踏みにじられると悲しくなります。 私は、極端な意味で使われる『愛国心』や『非国民・売国奴』という言葉には 嫌悪感をもよおすのですが、日本にとっては非常に有益なガス田の盗掘 (二国間の合意がないのであえて「盗掘」と表現)に、 日本の財閥系企業が協力しているのも不思議で仕方ありません。 モラルの欠如でしょうか? それともそういう国策の一端を担っているのでしょうか? 私のような平民には理解できないですね。 そのガス田があれば、日本の借金(国民の借金)も減るかも知れないのに・・・ >ガス田開発問題で日本は抗議する資格がありますか? たとえ(当事者以外を含む)他国から「講義する資格がない」と言われても 抗議・権利主張すべきだと信じます。 もちろんANo.1さん・ANo.2さんの意見に同意します。 Sea-Breezeさんのこの質問に対して、詳細な解釈等が違っても、 結論で違うような日本人は居ないとも信じます。
お礼
有難うございました。
- densha
- ベストアンサー率29% (333/1123)
>ガス田開発問題で日本は抗議する資格がありますか? 国民の利益を守るのが政府の役割だと考えます。 国際法・条約・国内法(特に憲法)に問題がなければ、 『国民(自国)』に不利益な事は、ドンドン反対するべきだと考えます。 私は、極端な意味で使われる『愛国心』や『非国民・売国奴』という言葉には 嫌悪感をもよおすのですが、日本にとっては非常に有益なガス田の盗掘 (二国間の合意がないのであえて「盗掘」と表現)に、 日本の財閥系企業が協力しているのも不思議で仕方ありません。 モラルの欠如でしょうか? それともそういう国策の一端を担っているのでしょうか? 私のような平民には理解できないですね。 そのガス田があれば、日本の借金(国民の借金)も減るかも知れないのに・・・ >ガス田開発問題で日本は抗議する資格がありますか? たとえ(当事者以外を含む)他国から「講義する資格がない」と言われても 抗議・権利主張すべきだと信じます。 もちろんANo.1さん意見に同意します。
お礼
有難うございました。 中国のガス田開発に日本企業が協力? 日本のメディアではあまり紹介されていません。 どのような内容か、宜しければお教え頂けないでしょうか?
- merlionXX
- ベストアンサー率48% (1930/4007)
> たとえば隣国が自国の経済水域内で水産資源を乱獲した場合、本来日本が享受できる水揚げ高も激減するから、「採るな」 と隣国に言えるという理屈も成立するように思われます。 しかしそのような抗議を行なった国が本当に存在するのか聞いた事がありません。 旧ソ連時代、まさにそれをソ連は日本に要求し、日ソ漁業協定により日本は多額の漁業協力費を払うことで決着したと思います。 > 木材などの森林資源も国境を越えて広がっています。 自国の領土内でどれだけ伐採しようと隣国は文句を言えないのがスジです。 森林が国境をまたいで存在することは珍しくはありませんが、片方の伐採で、他方の木材を獲得することは出来ませんね。ガスや石油とは違います。 > となると中国の東シナ海におけるガス田開発に対しては、日本は何ら注文をつける資格はないという結論に達するのですが ・・・ 前提が違っているのでそういう結論には達しません。 > 何十年も前から天然ガスの試掘を認めてほしいという日本企業の申請を、中国のご機嫌ばかりを憂慮して一切認めてこなかった通産省が、今になって地団太を踏んでいるようなぶざまな姿に見えて仕方ありません。 これは同感です。 > 敢えて問います。 ガス田開発問題で日本は抗議する資格がありますか? 当然あります。
お礼
ご回答、有難うございました。 ガス田開発を水産や森林資源と比較するのは少々無理がありましたね。 それと merlionXX 様は日本には抗議する資格があるとお考えなのですね。 その理由はやはり 「日本側のガスまで吸われるから」 でしょうか?
あなたの論理は正しいと考えます。 私の考えは抗議しているヒマが有ったら自国で採掘しなさいって感じております。
お礼
有難うございました。 私も早く自国で採掘すべきとは思っているのですが、もう遅すぎるかも ・・・
お礼
有難うございました。 大変興味深く読ませて頂きました。 メディアが取り上げない観点からのご意見、勉強させて頂きました。 > みんなが考えているほど魅力的な埋蔵量が無いんではないでしょうか ・・ どのみち日本は同海域でのガス田開発については、ここまできた以上は諦めるより仕方ないでしょうから、いっそうの事、おっしゃるように大した量や質でなければいいですね。