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支那はなぜ駄目なのか?
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「支那」は地域を示す言葉で、歴史的・地理的概念です。「中国」は中華民国・中華人民共和国の略称であり、政治的概念です。いうなればかってのロシアという地域を治める正統政権が「ソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)」であったように。 で、現在の支那大陸の正統政権・政府が「中国(中華人民共和国)」という立場です。ですから、支那と呼ぶと日本が正統政権である「中国」を認めないと思われるからでしょう。 ちなみに私は歴史的呼称としては「支那」を使用しています。つまり孔子や始皇帝は支那人であっても、中国人でないということです。チャイコフスキーがロシア人であってもソ連人でないように。
その他の回答 (16)
14,15です。 前に支那という言葉の意味や起源から書いてみましたし、言葉自体は中国人が言い出した大昔からの言葉なのですけど、それとは別に明治以前は、普通日本では、唐とか宋と清とか王朝で呼ぶことが多いですし、王朝名を意識しなくても、唐土とか漢土とか呼ぶことが多かったです。別に唐の時代に出来て無くても、唐物とか言いますよね。 支那の語がいつごろから多様されはじめたのかは知りませんが、清朝崩壊以後、中国が政治的に動乱しはじめてからではないでしょうか? 前の方の回答にありますが、主権国家と明確な領土と国境の存在を明確に打ち出す言葉よりは、出て行く側としては都合の良い言葉だと思います。意図的にこの言葉を選んだのか、それが当時の政情認識(実際軍閥政権にはじまり内乱状態でしたし)に合っていたので採用されたのか、それは分かりませんが・・。 意図の程はどの程度あったのか推測でしかありませんが、中国人が侵略されたと今認識してる時代に多用された呼称であるということは確かにありますね。当時の事情は一般の私たちにはもう分かりませんが、ある種の中国人は、その言葉を使うことに戦前の中国の主権国家不在と認識しているような政治的な意図を、本能的に感じるのかもしれませんね。
お礼
詳しい説明ありがとうございます。 お陰で、かなり知識を得られました。
- sharako3
- ベストアンサー率29% (333/1130)
この件については以下の本がお勧めです。 高島俊男著「本が好き、悪口言うのはもっと好き」文春文庫 この本の中に『「支那」はわるいことばだろうか』という一文があります(結論から言えば、言葉自体は何も悪くない)。 なぜ中国が支那と呼ばれたのか、なぜその言葉が嫌われるのかがよくわかります。 『「支那」は・・・』以外のエッセイも面白いので、是非読んで見てください。
お礼
ありがとうございます。是非読んでみようと思います。
14ですが、少し補足と訂正を入れます。 支那には、本流でないというような、漢字自体にマイナスのイメージがありますが、最初にこの漢字を使った人がそこまで意識したかどうかは断言は出来ません。ただ、漢字で表記する国は、アルファベットを使う国々とは違って、漢字の意味に引きずられるという事情はありますね。これが「支那」ではなくて、もっとイメージのいい漢字なら事情は変わったかも知れません。 インドは古くは天竺と言いますね。でも、最初は、実は「身毒」と書いていました。これはshindu(ヒンドゥー)を音で写したものですから、差別的意味はないのですけど、いくらなんでも意味が悪いので、後に天竺に改まりsれが一般化しました。天竺というと、とても良い感じがしますね? これも同じ語を音で写しただけと言われてますけどね。圧倒的にイメージがいいです。 もし、中国人がいまでもインドのことを、身毒を表記していたら、インド人が抗議するかもしれません。もっとも彼らは漢字は読めないから、その可能性はあまりないですけど。 「倭」も「和」と我々は置き換えましたね。漢字のイメージは漢字圏ではあると思います。
お礼
なるほど。漢字のイメージと言うのはかなり納得できます。支那は微妙にわかりにくいからこういう事になったのですかね。身毒くらい露骨だったらもっと早くなくなってたかもしれませんね。 ありがとうございました!
以前、朝生テレビで、中国人識者に聞いたところでは、戦前日本人に侮蔑的に使われたので嫌だと云うことでしたよ。字もあんまり良くないですね。「支」は支店というように、本筋でないと言う意味がありますので、支那というと、辺境の国という感覚になりイメージは悪いですね。 でも、これは別に日本人が作ったわけではなくて、中国人自身が言い出したんですよね。その番組の参加者、呉智英氏が、「差別語じゃない。『欽定四庫全書』に載っている」と言って、中国人識者を黙らせました(笑)。『欽定四庫全書』というのは、清朝が国家をあげてつくった歴史以来の詩や歴史、文書をまとめた大叢書です。そこにあるというのです。中国人は近代に差別されたという意識が強いので、そこまで知らなかったので、返事が出来なかったのでしょう。呉智英氏は、儒者だそうですから詳しいのです。 でも、この語はもっと古いです。6~7世紀には出来ていて、もとは仏教僧がインドに対して使った呼称ですね。仏教はインドが本家。仏教経典や論典で「中国」というとインドかあるいは中インドをさしますから、それに対して中国人が自らの国の名前を名乗って、シナといい、漢字には、支那を当てたのです。一般の中国人は、昔から「中国」というと、自分たちの中国を指して使っていますから、仏教徒はちと異端なわけです。それに「中国」をインドのこととして、書くのも仏教徒すべてがやっているわけでもありません。 ですから、もともとインドに遠慮するという語感を含んでいますので、あまり普通の中国人には良い感じはしないというのも感覚としては分かるのです。中国人僧侶がインドへの謙譲で使ったものを、日本人が中国人に対して使うというのも、いくら歴史的に中国人が使い始めたと言っても気分が悪いというのも分かるような気はしますね。だって、謙譲で言ったものを、相手から当たり前のように使われるも、おかしいでしょ? と、言っても、こんな経緯は普通知らないから、ある中国人識者が言ったように、ただ単にここ100年の屈辱が呼び起こされる言い方なので、いやなのでしょう。
お礼
歴史的に色々な変遷を辿ってますね。 難しいですねぇ。良いような気もするし、悪いような気もします。まぁ、中国人で事足りますしね。 ありがとうございました!
- yamabuki
- ベストアンサー率30% (11/36)
ネット上で「支那」という言葉を検索し、侮蔑的な意味での用例がどの位あるかを調べてみると良いかと思います。 「China」で検索した場合と比較できれば更によく分かると思います。
お礼
ありがとうございます。 中国を侮蔑したい場合、何も支那を使う必要なないんですがね。
- yuhkoh
- ベストアンサー率48% (350/723)
>南朝鮮は南朝鮮といわれることが嫌なのですか。 なんかそれはそれで北朝鮮に失礼ですね。 「支那」同様に「朝鮮」も地理的・歴史的概念で、「大韓民国」・「朝鮮民主主義人民共和国」は政治的概念です。 日本国は日韓基本条約で朝鮮半島における正統な統一政府は大韓民国であるという立場ですから、「南朝鮮」と呼ぶと朝鮮民主主義人民共和国を半島における正統な統一政権とみなし、大韓民国を認めないことになりますね。ですから、いわゆる“朝鮮民主主義人民共和国”に対する日本国側の呼称が「北朝鮮」なのですね。 ちなみに韓国は“朝鮮民主主義人民共和国”を「北韓」と呼ぶそうです。韓国北部が不法勢力に占拠されているという立場ですから。 「日本」は地理的歴史的概念としての日本と、政治的概念である大日本帝国・日本国の略称を兼ねた呼称です。足利尊氏や徳川家康は「日本人」ではあっても「日本国民」ではありませんね。
お礼
重ね重ねありがとうございます。 朝鮮の政治現状、大変勉強になりました!
- k_riv
- ベストアンサー率57% (105/183)
#9です。 少々誤解があるようです。 中国人,アメリカ人,ロシア人,日本人,支那人,これらは全て,人間の所属を表す言葉で,当然,侮蔑の意味はありません。これは,「女」という言葉が,侮蔑の意味を持たないのと同じです。当然,「支那」という言葉の語源や歴史を振り返って調べても,質問者の疑問に答える回答はないでしょう。Chinaというのは,中国という国をを表す英語であって,アメリカが侮蔑の意味を込めてChinaと読んだことはない(事になっている)のです。問題は,私の記憶にあるように,日本に於いて,「侮蔑の意味を込めて」語られた,又は,語られた事実があるという事を,当の「支那人」又は,その子孫が記憶していると言うことです。「女」や「支那人」という言葉自体の問題でなく,「侮蔑の意味を込めて語られた」言葉が問題なのです。 だからといって,私が,中国の言動を許容している訳ではありません。事実を事実として認めた上で,支那人は,(侮蔑の意味を排除して)支那人だと思います。
お礼
なるほど。今では「中国人」という言葉が案外侮蔑の意味で使われているので、近い未来に「中国人」も使えなくなる可能性がありますね。 ありがとうございました!
- Sombart
- ベストアンサー率16% (45/267)
#7 の Sombart です。 「なぜ中国は欧米にはChina呼ばわりを許すのか」という疑問ですが、これは論理の前提を換えてしまっています。 日本人が支那と呼ぶことに怒ることが異常な反応で、China でも支那でもキタイでもいいんですが、伝統的な呼称を使うことに感情的反発を覚えたりしないのが普通です。そうであるから、反発を覚えて怒るという反応を見せた場合、「なぜ?」と思うという反応になるわけです。 従って、その普通の状態に「なぜ」という疑問を投じるのは、「なぜ」という疑問を抱くメカニズムに反しているのです。 むろん、当たり前と思うことに疑問を見出すことは重要なことであるケースはあります。が、今の問題提起の文脈中では、大前提を崩すことになるだけなので、まったく違う話になってしまいますね。(人間はなぜそういう呼び方を互いに許すのか、などという民俗学か心理学の話になるのでしょう) あと、ついでに #9 の投稿についても触れておきます。 侮蔑の意味で「支那人」という言葉を使う人がいたところで、今までの話に対する批判は成立しませんし、そのような事例があったことをもって「一般的な認識」という結論は出せません。 例えば、現代でも女性に侮蔑の意味で「女は引っ込んでろ!」などという用法があります。だからと言って、「女」という言葉自体に侮蔑の意味をなどありません。 つまり、侮蔑の意味で「支那人」という言葉を使う人がいたことで言えるのは、発言者と文脈によって単語はその程度の意味の幅を持てるという所までです。
お礼
やはり、中国は過剰反応しすぎですか。 重ね重ねありがとうございます。
- k_riv
- ベストアンサー率57% (105/183)
これまでの回答者の方々は,中国人が被害妄想的な認識をもっている,と考えておられるようですが,今思い返してみると,私の祖父(明治中期生まれ)は,仲間内の会話の中で,明らかに侮蔑的な意味を込めて「支那人」とか「朝鮮人」と言ってました。そのころ(戦後10年目位の頃)の大人達の会話を思い出すと,これらの言葉に込められた意味は,当時の大人の一般的な認識だったと思います。(そのころの大人は,ほぼ故人でしょうが)実際にそれらの言葉を聞いてきた私は,歴史認識とか,中国人が侮蔑的と感じるからなどど,今更,当時の認識を誤魔化したり,美化することは出来ません。現実として,受け止めています。
- Sombart
- ベストアンサー率16% (45/267)
No.4 の yoneda_16 さんが引いた URL にありますが、外務省が「支那と呼ぶな」と通達を出したことがあります。 経緯として考えられる説としては、中国が自らの国名を中華人民共和国と称している状況でも日本が伝統的な呼称として支那を使い続けたため、「オレたちが名乗っている自称をわざと使わないのは馬鹿にしている証拠だ!」と中国人が感じたというものがあります。 なぜこんなことが言えるかというと、件の外務省の通達が、なんらかの理由に基づくものではなく、とにかく是非を問わず使うな、という内容だったからです。中国の感情論に対応するためだと解釈するのが、自然です。ただ、こんな対応ははっきり言えば失敗策で、「支那」が蔑称であると認めたようなものです。歴史的伝統的呼称なのであり悪意があるわけではないと、きちんと説明するべきでした。 ともあれ、そのような経緯があるので、「支那」は蔑称であると日本が認めたと、中国は捉えているのです。
補足
詳しい説明ありがとうございます! NO4さんの補足でも書いたのですが、 なぜ中国は欧米にはChina呼ばわりを 許すのでしょうか?
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