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財団法人における仕組債の運用について
お世話になります。 財団法人の基本財産の運用担当者です。 現在、低金利時代の影響を大きく受け、日本国債、地方債、政府保証債の10年物で運用しておりますが、事業費、管理費ともに逼迫している状況にあります。 このような、情勢でありますので、ここ一年間に亘り仕組み債の勉強をしてきました。 元本保証が基本条件として、ドイツ、オーストリアなどの格付けがAAAの仕組み債を考えておりましたが、財団法人ですので、評議員会、理事会と協議を得たうえで仕組み債の運用に着手することになりますが、以前に当地においてアルゼンチン国債で失敗した社団法人があったことから、外国債というイメージが濃厚で仕組み債も同じものと判断されております。 どうでしょうか、仕組み債は私が考えているように、日本国債より格付けが高くて、有利に運用できることが考えられるのですが、どこかに落とし穴、注意すべき点、日本国債で運用していたほうが、安全だというようなアドバイス、回答がありますでしょうか。 よろしくお願いします。 24日午前11時から理事会があるので、参考にさせていただきます。
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仕組み債は、 (1)市場に起きている歪(distortion)を超過リターン(日本国債利回りを上回る収益)の源泉としているか、 (2)何らかのリスクをとって、そのリスクを超過リターンの源泉としているか、 (3)issuer(発行体)または、買い手の都合がいいように、リスクを組み替える。 のどれかです。 そして、こうした仕立てをするアレンジャーのフィーは、通常、相当高いものです。買い手は、一見、自分に都合のいいように見える商品に、見えない高いコストを支払っています。無条件で日本国債より有利な運用ということはありえません。 仕組み債は、購入する前に、どういうリスクがあるのか、何を犠牲にしているのか、なぜ有利に見える商品になっているかを認識することです。 理事会では、この点に最も力入れ、議事録にも残されることをお勧めします。そのためにも、理事会の審議では、これを説明したペーパーが必要です。 トラブルは、こういうことを知らされず、あるいは、十分認識せず、自分に都合のいいところだけを見て買ってしまうところに起こります。 以上では、答えになっていませんが、こういう場では、質問も具体的にできないでしょうし、答えるほうにも無理があります。 「どういうリスクがあるのか、何を犠牲にしているのか、なぜ有利に見える商品になっているかを認識すること」は、非常に重要ですが、この認識を深めれば、素人は投資に二の足を踏む場合があります。 自分で判断できるだけの知識を持たないからです。 しかし、それをやらないと理事会の責任を果たしていないことになります。 怖がってばかりいてもしようがありません。納得がいけば、決断するしかありません。より有利な運用をするのも理事会の責任です。多少のリスクは甘んじなくてはなりません。ノーリスクなら理事会は必要ありません。 本当は、第3者のファイナンシャル・アドバイザーがいればいいのですが・・・。 最後に、投資の鉄則は分散です。特定の商品に財産の大きな部分を投資するなどというようなことは決してしてはいけません。こればかりは、理事長が、「私が責任をとるから」と言っても、譲ってはいけません。
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- tukuyomi
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こんばんは。 ご参考になるか、自信はないのですが・・。 普通、格付けBBB以上の債券を投資適格債と言いますが、アルゼンチン国債は、格付けが、確かBB格で、信用リスクが高かったので、なるべくしてなった、と言えるかもしれません。 格付けの面で言いますと、AAAであれば、信用リスクは低く、投資するにしても不安はないと思います。 ただ、格付けが下がった場合には、債券の価格が下がり、途中売却の際には損をする事もありますので、格付け変動時には注意が必要です。 あとは、外債という事で為替リスクがありますので、買付時と売却(または償還時)の為替によっては、円転して損になる事も考えられます。また、利払い時に円転するなら、為替によっては、利息の手取りが変動します。 あとは、仕組み債の種類も色々あるかと思いますが、その仕組み債自体のもつリスクも絡んで来ます。 日本国債の場合ですと、為替リスクはなく、あるのは信用リスク・価格変動リスクですので、外貨建の仕組み債よりは安全性は高いと思います。金利はとても低いですが・・。 以上、ご参考になれば幸いです。
お礼
深夜の時間帯に御回答いただいており感謝いたします。 ご回答の後段の日本国債の場合・・金利はとても低いというアドバイスを本日の理事会に引用させていただきたいと存じます。 ありがとうございます。
お礼
おはようございます。 本日の理事会に仕組み債を導入するかについて付議しますが、アドバイスの内容を参考にしながら、リスクについても十分に説明、資料を提出いたしたいとおもいます。 「買い手は、一見、自分に都合のいいように見える商品に、見えない高いコストを支払っています。無条件で日本国債より有利な運用ということはありえません。」のアドバイス、投資の分散などについてのアドバイス、本日開催する理事会にあたり参考になりました。 また、お気づきの点がありましたら重ねてご指導方お願いします。