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脳の中で記憶はどのようにして保持されているの
パソコンは0と1のデータを保持して、データを保持してますが、脳のなかではどうやって記憶ということを実現しているのでしょうか?
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新幹線の改札口へお婆ちゃんを迎えに行くと、人ごみの向こうからお婆ちゃんの姿を発見します。 お婆ちゃんは大勢の人の中にいるけれど、そして他にお婆ちゃんもいるのにその中にいる「私のお婆ちゃん」を見分けることができます。なぜ、沢山いる人の中から「お婆ちゃんがいる」と見分けることができるのでしょうか。 かつては、もしお婆ちゃんが発見すると反応する脳細胞があるからだ、といわれていました。しかし世界中の研究者が必死になってその「お婆ちゃん細胞」を見つけようとしましたが、見つかりませんでした。 やがて研究が進むと、人ごみの中のお婆ちゃんを見つけられるのはお婆ちゃん細胞があるからではなく、いくつものパターンの組合せを「あれは私のお婆ちゃん」と認識しているのだろう、ということが分かりました。 記憶は細胞単体で行われているわけではなく、組合せで行われているのだろうといわれています。 私自身も、記憶について不思議な経験をしたことがあります。40歳を過ぎたある日、役所に手続きをするために行ったところ、そこの職員さんの声に聞き覚えがあると感じたのです。 その声は、高校の教師だった人でした。担任の先生ではなく、当時は体育の先生でした。さして親しかったわけではなく、しかも高校卒業以来その声は聴いていません。25年以上が過ぎているのに、その声が私の中で記憶されていたのです。「なぜ声を聞いた瞬間に分かったんだろう?」と我ながら不思議に思いました。 かように、「記憶のメカニズム」というのは複雑で、よく分からんのです。なにしろ「本人も覚えていたことを覚えていなかった」というようなこともあります。一方で、永遠に記憶から消去されているものもあるでしょう。けれど人間「突然幼児の頃の記憶がよみがえった」なんてこともあり、何が記憶されて何が記憶されていないのかは本人すら分かりません。 将来的に、iPS細胞などから脳細胞を再生して移植すると、認知症が「治る」ということも可能になると思います。しかし、その場合は死んでそこになくなっている細胞が「補充」はされますが、それは壊れて使えなくなったメモリーを新品に交換するようなもので、壊れたメモリーに記録されていたデータそのものは永遠に失われます。 つまりそれで認知症が治ったとしても、失われたデータ(記憶)は戻らないのです。だから「頭はものすごくはっきりしているけれど、目の前にいる息子と名乗る男性のことがどうしても誰なのか分からない」ということは起こりえると思います。 確か事故か何かで家族の記憶をすべて失ってしまった女性の話を聞いたことがあります。ハタチくらい以降の記憶が全部失われて、肉体は中年女性だったけど、頭だけ突然ハタチの小娘みたいになっちゃったんですよね。彼女は既婚で子供もいて、夫や子供の家族の記憶は全て失われていたのですが、旦那さんとは「もう一度恋に落ちて結婚した」そうです。ある時代以降の記憶が失われても、好みのタイプの男性の記憶は残っていたのですね。
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- SPROCKETER
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眼で見たり、耳で聞いた情報は視覚野、聴覚野、海馬などの神経網で情報処理され、400種類以上ある記憶物質に書き込まれます。記憶物質の総量は1PB(ペタバイト)以上あると考えられています。 1PB=1024TB(テラバイト)ですから、現在のパソコンのHDDの数百倍あると言う話になります。パソコンが脳に追い付くのは、まだ先の話です。
お礼