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早稲田商学部 2014 数学
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「x^2+x+1=wとおくと①よりP(w)=w+1」は「x^2+x+1=0の解をwとおくと①よりP(w)=w+1」と言いたいのだろうが、最後に書いている余りはあまりにも無茶苦茶です。xについての多項式P(x)を4次式(x^2+x+1)(x^2-x+1)で割った余りは3次式になります。分数式を平気で書くのはどういうことなのか? P(x)=(x^2+x+1)(x^2-x+1)Q1+ax(x^2-x+1)+bx^2+cx+d と置くのはかまいませんが P(x)を(x^2-x+1)で割ると余りがx-1だからと言ってb=0、c=1、d=-1にはなりません。bx^2+cx+dも(x^2-x+1)で割ることができますから、 b+c=1、d-b=-1です。 P(x)を(x^2+x+1)で割ると余りがx+1ですから P(w)=aw(w^2-w+1)+bw^2+cw+d=w+1 aw(-2w)+b(-w-1)+cw+d=w+1 2a(w+1)+b(-w-1)+cw+d=w+1 (2a-b+c)w+(2a-b+d)=w+1 したがって2a-b+c=1、2a-b+d=1です。 b+c=1、d-b=-1と合わせて考えるとa=1、b=1、c=0、d=0です。 求める余りはx(x^2-x+1)+x^2=x^3+xになります。
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- tmppassenger
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状況を整理する。 P(x)を x^2 - x + 1で割った余りが x-1 なのだから、ある多項式 Q(x)が存在し、P(x) = Q(x) (x^2 - x + 1) + (x-1)と書ける。 ここで、問題に「P(x)を x^2 + x + 1 で割ると」とあるのだから、Q(x)をx^2 + x + 1で割った剰余を考えるのは、別に自然な発想である。 Q(x)をx^2 + x + 1で割った時の商をR(x)とおく。余りは高々一次式なのでax+bとおけば、 Q(x) = (x^2 + x + 1) R(x) + (ax+ b)と書ける。 従って、 P(x) = (x^2 + x + 1) (x^2 - x + 1) R(x) + (ax+ b) (x^2 - x + 1) + (x-1) と書ける。これが解答の方針。別に不自然ではない。 このP(x)を (x^2 + x + 1) で割ったあまりは、 (ax+b) (x^2 - x+1) + (x-1)を (x^2 + x + 1)で割った余りに等しい。 (ax+b) (x^2 - x+1) + (x-1) = (ax+b) { (x^2 + x+1) -2x} + (x-1) = (ax+b)(x^2 + x+1) + -2ax^2 + (-2b + 1)x - 1 = (ax + b -2a) (x^2 + x + 1) + (2a - 2b + 1) x + (2a - 1)であるから、 P(x) を(x^2 + x + 1) で割った余りは、結局 (2a - 2b + 1) x + (2a - 1)である故、 a = b = 1が求まり、 結果P(x)を(x^2 + x + 1) (x^2 - x + 1)で割った余りは、(ax+ b) (x^2 - x + 1) + (x-1) = x^3 + xが求まる。 「この置き方でなくてはダメなのでしょうか?」とあるが、いきなり「なんでこの置き方なの?」という考え方ではなく、「f(x)をg(x)で割った余りがr(x)なら、あるs(x)があって、f = gs + rと書けるはず」という基本に立ち返れば分かるはず。原理を理解すること。 ここであなたの回答を見返す。 あなたの回答では、 P(x) = (x^2 - x + 1) { (x^2 + x + 1) Q(x) + ax} + bx^2 + cx + d とおいてある。確かにこうおける。 しかし、この後の 「P(x)をx^2 - x + 1で割ったあまりが x-1であるから、(b,c,d) = (0, 1, -1)」 という段階で既に間違っている事は分かっていますか? 上の式だと、 P(x)を (x^2 - x + 1)で割った余りは、bx^2 + cx + d を(x^2 - x + 1)で割った余りである。これは (b+c)x + (d-b)であって、従って、b+c =1, d-b = -1としか言えない。 さらに、一番上でミスをしているので、最後の段階でも混乱している。 正しくはx^2 + x + 1 = 0の虚解の一つをwとする、であって、x^2 + x + 1 = w とする、ではない。なので、(先程にも書いた通り途中で既にミスをしているが、)最後 a= 1/(w+1)(これも間違っているが)を代入して、P(x) のあまりの式で、xの多項式が分母に来ているというおかしな状態になっている。 繰り返すが、x^2 + x + 1 = 0の虚解の一つをwとする、であって、x^2 + x + 1 = w とする、ではない。 因みに、先程にも書いた通り、b+c =1, d-b = -1という結果と、P(x)にx=wを代入した結果では式が3つしか出来ず、このままではa, b , c, dと4つ未知数があるものを導出することが出来ない。これを解決するには、x^2 + x + 1 = 0の虚解が「2つある」ことを利用しないといけない。
お礼
ありがとうございます!! 理解できました!!
- kiha181-tubasa
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>解答では余りの部分を (ax+b)(x^2-x+1)+cx +d と置いていたのですが、この置き方でなくてはダメなのでしょうか? いいえ,「整式P(x)を4次式(x^2+x+1)(x^2-x+1)で割っているのだから,余りは3次以下の整式なので,ax^3+bx^2+cx+dと置くことができる」で出発するのが,一番基本的です。 模範解答(?)にあると質問者が書いているような,ような「余りを(ax+b)(x^2-x+1)+cx +dと置く」のは,裏技という程ではないにせよ,予備校などでの演習慣れしている浪人向けの解答向けに思えます。これで,何が助かっているのかな? 文字はa,b,c,dの4つで楽になるわけでもなさそうだし……。自分はこのような回答を嫌います。現役生(高校生)なら,基本通りの地に足がついた(だから多少泥臭い)「整式P(x)を4次式(x^2+x+1)(x^2-x+1)で割っているのだから,余りは3次以下の整式なので,ax^3+bx^2+cx+dと置くことができる」で解答することをお勧めします。 ※以下を参考にしてください。 また,最後の答(余り)が分数式になっているのは「徹底的におかしい!」と感じなければいけませんよ。余りは3次以下の整式ですから。 さらに,「x^2+x+1=wとおくと①よりP(w)=w+1」は????。 ※基本的な(教科書的な)解き方=現役高校生向き 整式P(x)を4次式(x^2+x+1)(x^2-x+1)で割っているのだから,余りは3次以下の整式なので ax^3+bx^2+cx+dと置くことができる。商をQ(x)として P(x)=(x^2+x+1)(x^2-x+1)Q(x)+ax^3+bx^2+cx+d ここで,ax^3+bx^2+cx+dをx^2+x+1で割って商と余りを求めると 商がax+(b-a),余りが(c-b)x+a-b+dとなるので ax^3+bx^2+cx+d=(x^2+x+1)(ax+(b-a))+(c-b)x+a-b+d 従って P(x)=(x^2+x+1)(x^2-x+1)Q(x)+ax^3+bx^2+cx+d =(x^2+x+1)(x^2-x+1)Q(x)+(x^2+x+1)(ax+(b-a))+(c-b)x+a-b+d =(x^2+x+1)((x^2-x+1)Q(x)+(ax+(b-a))+(c-b)x+a-b+d P(x)を(x^2+x+1)で割ると余りがx+1なのだから (c-b)x+a-b+d=x+1 がxの恒等式である。ゆえに c-b=1, a-b+d=1 ……(1) 同じように余り,ax^3+bx^2+cx+dをx^2-x+1で割った商と余りを求めて,上と同様の計算をしてもう一組のa,b,c,dを未知数とする方程式が出ます。 これらの4つの未知数の連立方程式を解けばよいのです。頑張れ!!
補足
ありがとうございます。 4次式で割っているのだから余りをax^3+bx^2+cx +d と置くのが一般的と言うことを理解した上で、僕自身の解答に書いたように余りをあえて変形しました。 あとWではなくωと書いたつもりです。 この問題の形を見た時にωの性質を使うと簡略的に答案を作成できると思い、工夫したつもりでした。
お礼
ありがとうございます。 理解できました!