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なぜ乾燥すると家まで火事になりやすい?

乾燥すると温度が上がりやすく、つまりは火が付きやすいというのは分かるんですが、それでなぜ民家の火事まで増えるんでしょうか? 単純に乾燥する時期は暖房器具を使うので扱い方を間違えて火事になる間抜けも増えるってだけの話じゃないんでしょうか? ストーブとか扱いを間違えれば湿気の多い日でも火事にはなりますよね? 民家の火事が増えることについては乾燥はあまり関係ないように思えます。 天気予報とかで乾燥注意報が出てるので火事にお気をつけくださいとか言ってるのに違和感を覚えます。 素直に暖房器具の扱いにはお気をつけくださいと注意した方が、まだ気をつけようと思うんじゃないでしょうか?

専門家の回答 ( 1 )

回答No.6

冬季は乾燥しているし暖房器具も多く使いますから、火災発生しやすいですね。 物が燃えるのに水分量は関係します。 耐火被覆材として使われる石膏ボードは20%の結晶水が含まれているのです。これで被覆している中身(木材)の温度が上がるのを防いでいます。必要な耐火時間を過ぎ、水分がなくなれば高温になり内部の木材は発火温度に達します。 近年耐火木造建築が建てられるようになったのは、耐火時間を1時間、2時間と伸ばせる仕様が告示になったためです。 木材は表面が炭化してから内部まで燃えるのにはかなり時間がかかります。柱や梁を大きくして燃え代を稼ぐという準耐火構造もあります。 鉄骨でも600度を超えればぐにゃぐにゃになり、建築物を支える力はなくなります。ですので耐火木造と同じように耐火被覆して倒壊を防ぎます。 話が外れましたが、水分があるということは発火点に至る時間を稼げるということです。 以前、糸魚川で大火災がありましたが、発火原因は暖房器具ではありません。火の消し忘れですが、コンロ前の壁の中身は長年の加熱で水分が失われ、炭化していたと考えられ、低温(100度~200度)で発火点に達したとされています。

佐藤 直子(@n-space) プロフィール

一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...

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