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エシュロンは日本の国家機密を得ているか?
- エシュロンについて質問があります。エシュロンは日本の国家機密を持っているのでしょうか?また、日本も他国の国家機密を得ているのか状況も含めて知りたいです。
- エシュロンが日本の国家機密を持っているのかどうか、また日本自体もエシュロンのようなシステムを持っているのかについて質問があります。さらに、ウィキリークスの創設者についてもエシュロンが逮捕を知っていたのかについても知りたいです。
- エシュロンの電話やメールの傍受方法について理解できない部分があります。また、tor経由のWebメールクライアントでもエシュロンが傍受できるのかについても知りたいです。さらに、エシュロンは一般的な犯罪の情報を提供しない理由についても教えていただきたいです。
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dorawiiさん、2016年に封切りされたエドワード・スノーデンを描いた映画「スノーデン」はご覧になっていますかね。もしご覧になっていなければ必須で見るべきです。アメリカのNSAの存在やその情報収集活動が世の中に広く知れ渡ったのは2013年のエドワード・スノーデンの告発。映画なので主人公の信条やその時々の感情は脚色されているでしょうが、彼が英国紙のガーディアンにNSAから盗み出し、公開された情報そのものは脚色のしようが無く、かなり詳しくアメリカが何を世界や国民に対してやっているかがわかります。スノーデンはNSAが世界中から通信を傍受して情報を集めるPRISMプロジェクトの中で働いていて、その存在を暴露していますが、その中にはドイツのメルケル首相や日本政府の通信の膨張も含まれています。ウィキリークスも小出しにNSAなどの内部漏洩の情報を掲載していましたが、スノーデンの告発ほど大規模かつ信頼性のあるものではありませんでした。 エシュロンに関しては、前の別の質問で存在すると言う仮定のもと回答しましたが、実際には存在するのかどうかわかりません。良くエシュロンと言われる施設の写真が乗っていて、怪しげな白い巨大な球形の設備が移っていますが、あれは軍事用レーダーがどこを向いているのかを隠すためのフードで、エシュロンが存在する証拠にはなりません。ただ、エシュロンが存在するとしてもどれだけの能力があるのかわからないので、ある、無いの憶測はあまり意味がなく、それよりは幅広く世界中から機密情報を収集するPRISMプロジェクトが存在していて、いまだに活動中であることが重要です。 PRISMで得られた情報はアメリカと密接な軍事同盟にある国々(ファイブ・アイズと呼ばれる)、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドとシェアされます。日本は同盟国といいながら、アメリカが必要と考える一部の情報しかシェアされません。PRISMはアメリカ国内ではFISA(外国情報監視法)と言う法律によって正当化されていて、米国安全保障上必要とされる場合、外国人の通信の傍受や機密情報の収集は合法化されています。ただし、外国人の情報を収集する段階で"たまたま”アメリカ市民の犯罪に絡む情報を得てしまえばFBIなどの司法組織に情報を引き渡すことがあるとされていて、事実上NSAはやろうと思えばやりたい放題だと考えられています。PRISMと並行してNSAにはUPSTREAM と言うプロジェクトがあり、通信やデータの傍受をセンター・サーバー上で行おうと言うもの。その中で、Microsoft, Google, AT&TなどのICT企業のサーバーにNSAがいつでも自由にアクセスできるバックドアを設置していると言う噂があります。ICT企業はバックドアの存在を認めていませんが、アメリカではバックドアが存在していると暗黙に信じられています。実際、ICT企業は顧客の個人情報を厳格に守ることを顧客に約束していますが、犯罪に絡んだ捜査での司法組織の開示要求(この場合は、法的な見地で開示・非開示が判断される)とは別に、国家安全保障上必要だとNSAから請求されれば断ることはできず、言い値で情報を出す必要があるので、それだったらご自由にどうぞとバックドアを儲けても不思議では無いです。注意深く読むと、日本のAppleなどのプライバシーポリシーに、国家安全保障上の要求があった場合には顧客データを開示するむね書かれています。基本これはアメリカの話ではあるのですが、アメリカのICT企業が全世界に展開して幅広い顧客をもち、アメリカとインターネットで繋がり、アメリカのサーバーも通過するとしたら、世界中からデータを集めることが可能です。 ところで、この話、どこかで聞いたような気がしませんか?そう、アメリカが中国のHUAWEIを締め出した時に指摘したような話。アメリカが自分でやっていることを中国がHUAWEIを使ってやっても不思議じゃなく、技術的にも国際的な浸透にもそれだけの影響力をHUAWEIがつけてしまったから締め出したのです。 じゃあ、どれだけの通信が傍受・解読されるのか。NSAが、人知れず量子コンピューターを実用化していなければ、実際には暗号化された通信・データを解読することはできないと思います。かつてイギリスのMI6は、世界初のコンピューターを開発し暗号解読に利用していたにも関わらず、機密事項として公表しなかったために、世界初のコンピューターはENIACと言うことに長らくなっていたので、NSAが一般に知られていない技術を持っていないとも限らないのですが、ただ現在は最先端技術はGoogleやAmazon, Facebookの様な巨大資本を持った企業でないと難しく、NSAが密かに最先端の量子コンピューターを持っているとは考えにくい。だから、通話や通信を暗号化していれば解読されることは無いと思います。ただし、通信やインターネットは、どのポイントとどのポイントがつながっているかの情報が含まれるので、もしあながたターゲットとなった場合、盗聴器や隠しカメラ、サーバーからの個人データの取得などあらゆる手を使って調査することが可能になるでしょう。Torを使えば、あなたが誰と通信をしているかはわからなくなると思いますが、あなた自身がターゲットになっていた場合、プロキシーまでの通信データは取得されてしまうでしょう。 ロシアや中国が諜報活動や情報監視を厳しくやっているのは既知の事実ですが、アメリカも同様のことをやっていて、西側諸国でも少なくともイギリスはかなり広範に情報収集活動をしています。イギリスでは、先日もロンドンでテロがありましたが、2-3年前にテロが連発しました。ところが実際には未然に防いだものの方が多く、それはあらかじめテロの可能性があるとされる人物を数万人規模でリストアップして広範に情報監視をしていたから。それでも大変なお金と労力がかかるので、広げられずにいたところ、テロが頻発し、より強化しています。 日本はどうかと言うと、犯罪捜査以外の目的で通信傍受や個人データの取得を合法化する法律がありません。スパイ防止法すら無く、怪しいと言うだけでは情報取得も監視もできません。またCIAやMI6の様な諜報機関も法律も無く、アメリカやイギリスの様な情報収集は不可能でしょう。 アメリカではNSAの情報収集活動はFISAの元に議会の情報委員会が監視・監督してます。私にはどう考えてもザル法で、情報委員会も国家安全保障の名の下にかなりお目溢ししている様な気がするのですが、少なくても国民の選んだ代表がチェックをしていることは重要だと思います。日本はそんな法整備が全く無く、それよりもはるか以前のスパイ防止法の話を持ち出すだけで、国会や報道が大変な騒ぎになるので、余程重大事件が起きなければ何も変わらないでしょう。 ところで、アメリカの情報委員会は、FISAについて、アメリカのテロなどの事前察知の1/4がNSAの情報収集活動による成果だとしています。ところが、昨年だったかNSAのある責任者が、PRISMやUPSTREAMはあまり役に立っていないと発言しました。事実も真意もわからないながらも、傍聴、データ収集の強力な手立てがあっても膨大で不特定な情報の中から重要で緊急な情報だけをリアルタイムで抽出するのは実際には難しいだろうなと言う気がします。監視対象を広げれば広げるほど効果が薄れると言うことでもあるでしょう。
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- simotani
- ベストアンサー率37% (1893/5080)
基本的に全て国家機密も収集されてはいるが一切活用しないのがエシュロン。つまりひたすら傍受だけで活用「してはならない」のです。一応大統領の管轄ですから大統領が「使う」と決定してしまえば使われてしまいますが。それすらディールの対象にするのでは。
お礼
回答ありがとうございます。
- SPROCKETER
- ベストアンサー率26% (2125/7980)
日本の国家機密だけでは無くて、インターネットに流れている全ての情報がエシュロンに収集されているという意味では、グーグルなどと同じだと思います。かなり大規模なシステムだと言われていますが、昔に比べると、今のコンピュータの記憶容量は桁違いに多くなっているので、システム規模は何十年という時間を経て大きく変貌していると思います。 おそらく、最初は人海戦術で情報収集をしていたシステムだったのが、今ではスーパーコンピュータでほとんどの情報を処理している形になっているのではないかと思います。エシュロンは情報収集量が膨大過ぎて、処理時間が馬鹿にならないので、情報処理能力に問題があると言われていますが、インターネットで閲覧出来る情報のほとんど全てを収集していると考えて良いでしょう。特にメールは全て盗聴されていると考えた方が良いです。 現在では、大規模な情報収集網を構築するのは、お金さえあれば難しい事ではありません。個人でもスーパーコンピュータを購入して、ペタバイト級の大規模記憶装置を設置出来れば、インターネット中の情報を収集するのは必ずしも不可能では無いでしょうが、暗号解読とハッキング技術が不可欠で、エシュロンの実像はハッカーではないかと疑っています。 日本も似たような情報収集網を作っている可能性はありますが、ハッカーを雇って使うのが法的に難しいので、あまり進展していないのでしょうね。多数のハッカーを雇用して情報収集をおこなうシステムは米国、ロシア、中国など、どの国にもありますが、ハッカー無しで機密情報を得るのは難しいと思います。 エシュロンは全てが全自動というわけではなくて、多くはハッカーを使って不正に得た情報だろうと思います。
お礼
回答ありがとうございます。
- dragon-man
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エシュロンはアメリカ政府が行っている通信などの電子情報収集システムの総称です。基本的には各種の通信傍受、ネット情報傍受で行われているようですが、高度の国家機密でその実態は関係者以外誰も分かっていません。世の中に出回っている情報はほとんどが推測、憶測に過ぎません。あなたのご質問の中に書かれた情報もそうです。どのくらい大規模なシステムか、どこまで情報が察知されているかは誰にも分かりませんが、その実態の一部がウィキリスク関係者によって暴露されましたが、これもほんの一部に過ぎないでしょう。通信傍受や機密情報システムはそれが暴かれてしまったら無力化します。アメリカはありとあらゆる手段で傍受を行っていますが、インターネットの時代の通信はほとんどがネット経由で行われますから、ネットがらみのシステムが大きいでしょう。インターネットはアメリカの発明です。その技術とインフラはアメリカが最強ですから、最も有力な手段になるでしょう。ネット通信は中継地点であるIX(インターネットエクスチェンジ)を経由します。最大のIXはアメリカ国内にあります。そのポイントにスーパーコンピュータを置いておけば、そこを通過する世界中のすべてのネット通信を傍受し、コンピュータ処理で有意な情報だけ取り出して収集するのは容易なことです。おそらくそういうシステム機能を最大限活用しているのでしょう。他の国も同じような機密情報システムはあるでしょうが、規模や機能は限られたものでしょう。むしろヒューミントと呼ばれる人力での情報収集(つまりスパイ活動)の方が大きいでしょう。残念ながら日本には類似組織やステムはありません。憲法の制約と野党の反対でスパイ活動防止法案すら作れない状況では、そういう情報収集システム構築はほぼ不可能です。内閣調査局のような組織はありますが、ほとんど機械化されていません。日本はスパイ天国と言われています。
お礼
回答ありがとうございます。パソコン通信時代は良かったと言ってた人がいたのですがあながち的外れではなさそうですね。
お礼
回答ありがとうございます。とても参考になりました。