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胃ろうにして良かった人、良くなかった人しますか?

父を胃ろうにするかどうか大きな大きな悩みがあります。人生最大の悩みです。胃ろうにして良かった人、良くなかった人。実際どちらかを選んで感想お願いします。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.4

 胃ろうの是非は種々の難しい問題があると思います。  明確な終末期でしたら、「胃ろう」ではなく「点滴」を選択するケースがほとんどです。  食べられない原因が、全身状態の問題なのか、嚥下機能(飲み込む能力)の問題なのか、認知症が原因なのかということでも方針(選択)は変わってくると思います。  経管栄養には主に2種類あります。胃ろうと経鼻経管栄養(=鼻を通して胃まで管を挿入する)です。「胃ろうを嫌がる」(https://okwave.jp/qa/q9683885.html)に記述しましたように、新聞・テレビなどにおいて「胃ろう=延命」というイメージが強調されてしまった結果、胃ろうを拒否して経鼻経管栄養を選択されるご家族が多くおられます。しかし、経鼻経管栄養はそれなりに苦痛&不快感を伴いますので、長期的に経管栄養を続ける可能性が高いのなら胃ろうの方が賢明だと思います。  胃ろう造設後は、2か月ないし半年毎程度の間隔で胃ろうチューブの交換が必要になります。経鼻経管栄養のチューブは、詰まらなければ交換しない場合もありますが概して細いため詰まりやすくいずれは交換が必要になり、交換時には胃ろうよりも苦痛を伴うことが多いです。また、経鼻経管栄養は装着している際に不快感を伴いますので、本人が引っ張って抜いてしまうことが多々あり、それを防止するため「身体拘束」が実施されてしまうこともあります。  本人の意識が清明であるにも関わらず脳梗塞などで嚥下機能に問題があるのなら、本人の意向を確認したうえで「胃ろう」を実施するかどうか検討することになります。  意識障害で本人の意向が不明の場合あるいは認知症により意向確認が困難な場合には、ご家族と医療スタッフが話し合い方針を決定することになります。冒頭において、「明確な終末期でしたら、『胃ろう』ではなく『点滴』を選択するケースがほとんどです。」と述べましたが、終末期なのかどうか比較的分かりやすいとされております末期がん患者さんにおいても「医療の発展に伴いどこからが『終末期』なのか分かりにくくなっている(日本医師会 https://www.med.or.jp/doctor/rinri/i_rinri/c01.html)という問題が出てきております。  慢性的に経過する疾患(例:心不全)においては、さらに、どこからが終末期であるのかの判断が困難となります(https://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03210_03)。  認知症も慢性的に経過する疾患であり、終末期の判断は困難なことが多いです。三大認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症)それぞれの終末期について若干補足します。  最も代表的な認知症であるアルツハイマー病においては、FASTというステージがあります。アルツハイマー病の最終ステージであるFAST7(高度のアルツハイマー病)は以下のように分けられています。アルツハイマー病においては、FASTの7-(d)の『座位維持能力の喪失』以降が終末期という定義が海外学術誌上では標準的です。  7a:語彙が6単語以下になる(標準経過期間:12カ月)  7b:使用し得る語彙は1単語のみとなる(標準経過期間:18カ月)  7c:歩行能力の喪失(標準経過期間:12カ月)  7d:座位を保てなくなる(標準経過期間:12カ月)  7e:笑う能力の喪失(標準経過期間:18カ月)  7f:頭部を支えられなくなる、昏迷および昏睡(標準経過期間:不定)    ただし、高齢者においても、アルツハイマー病終末期に入ってから経管栄養を導入することにより、その後10年に渡り、比較的安定した状態で推移したというケースもあります。  一方、脳血管性認知症においては、進行は様々ですので、終末期の定義は非常に難しいのが現状です。  レビー小体型認知症においては、摂食・嚥下障害がアルツハイマー病よりも早い段階から出現することがしばしばあります。また、覚醒レベルの変動も特徴の一つで、寝ぼけたようなボーッとした状態とスッキリした状態があり、ボーッとした状態の時に食事を摂取しますとムセ込んで「嚥下障害が目立つ」と判定され終末期である!と誤解されてしまうようなケースもあります。このような事例において、ドネペジルという薬剤を投薬することにより覚醒レベルが向上し摂食・嚥下障害が改善し、再び経口摂取が可能となるようなケースもあります。  参考になれば幸いです。

1102530346
質問者

お礼

ありがとうございます。参考になりました。

1102530346
質問者

補足

えんげ障害での胃ろうですね。リハビリしてますが、口から入れたものがみんな肺に行ってしまうんだそうです。先生からは寿命や終末期の話もでてます。

その他の回答 (4)

回答No.5

追加回答します。 > えんげ障害での胃ろうですね。リハビリしてますが、口から入れたものがみんな肺に行ってしまうんだそうです。  「嚥下障害」の原因が、老衰、認知症によるものでないのなら、多くは、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)やパーキンソン病などの神経疾患が原因のことが多いと思います。  嚥下障害がある場合、嚥下を妨げる要因となる経鼻経管栄養(鼻から管を通して胃に挿入)は嚥下リハビリの阻害要因となりますので、経管栄養を実施されるのでしたら「胃ろう」となります。  胃ろうは、一概に生命維持目的の胃ろうではなく「栄養管理目的」の胃ろうもあり、栄養管理がきちんとされれば、安定した状態で過ごす場合もあります。 > 先生からは寿命や終末期の話もでてます  何らかの栄養管理をしなければ、徐々に衰弱していくため、「終末期」の話も出ているのではないかと推察致します。  意識状態が比較的鮮明でしたら、胃ろうなどの経腸栄養の導入により、安定した状態を過ごすことも可能であり、一概に「終末期」と諦める必要はないと思います。  ただし、「胃ろうを嫌がる」(https://okwave.jp/qa/q9683885.html)に記述しましたように、「栄養管理目的の胃ろう」と「生命維持目的の胃ろう」は境界線がグレーなケースもしばしばであり、また、栄養管理目的で胃ろうを導入したのに、時が経ち、意識レベルが低下し、「生命維持目的の胃ろう」に移行してしまい、「こんなはずじゃなかったのに・・」というケースはありますので悩ましい問題です。 P.S.  本来、どういった治療・ケアを受けるかは、基本的には本人が決めることなのですが、日本においては「事前指示書」がほとんど普及しておらず、本人の終末期医療に対する意向も不明なことが多いので、人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html)においては、「人生の最終段階における医療・ケアについては、医療従事者から適切な情報提供と説明がなされたうえで、本人と医療・ケアチームとの合意形成に向けた十分な話し合いを踏まえた本人による意思決定を基本とし、多専門職種から構成される医療・ケアチームとして方針の決定を行うことが重要です。」と明記されています。  おそらく現在、入院中だと思いますので、なかなか決断できないようであれば、相談員(MSW)の方にご相談されれば、話し合いの場を設定して頂けるのではないかと思います。

1102530346
質問者

お礼

ありがとうございます

  • OldHelper
  • ベストアンサー率30% (763/2516)
回答No.3

今は胃ろうではなく、鼻からチューブを入れて栄養補給するのが一般的ではないですか? 点滴は血管からの栄養吸収ですが、胃に直接栄養を補給する方が吸収がよくなります。 身体が栄養補給で回復するのなら、鼻からチューブを入れることをお勧めします。 末期の病気での延命なら、ご家族の判断しかありません。

1102530346
質問者

お礼

ありがとうございます

  • KoalaGold
  • ベストアンサー率20% (2539/12475)
回答No.2

再回答です。 点滴には栄養分の摂取もあるし、ただのリンゲル液の点滴もあります。担当医にお確かめください。本人が意識不明ならば健常に戻る可能性も少なくなります。どうすべきかは家族の判断に任されます。長生きさえしてくれればと告げれば医療機関はそうしてくれます。患者の幸せ感と痛みや苦しみを家族が理解して決断することになるでしょう。

1102530346
質問者

お礼

ありがとうございます。医者は、患者にとって胃ろうは体の負担が楽になると言ってます。が、悩みますね、やはり。

  • KoalaGold
  • ベストアンサー率20% (2539/12475)
回答No.1

本人が望んでいるのはどちらですか。 私の父は健康なうちに胃ろうや人工的延命は望みませんと書いて署名しました。結果誤嚥性肺炎で絶食4週間後に自然死しました。弱って亡くなるまで痰の除去が続けられ、それはかなり苦しものだったようですが、除去しなければ痰が詰まって窒息死していました。 絶食が始まってからは世界の裏側の家族を呼び寄せても時間がかかり、そのために栄養素を点滴するか胃ろうにするかとの是非を聞かれましたが本人の希望通りに胃ろうはしませんでした。 口から食べ物が入らなくなったら唾液も消化液も出ません。体はロボット的に生かされているだけで、生きている自覚もなくなります。寝たきりで眠っている時間が増えます。褥瘡もできるでしょう。 絶食していても弱っていても水分は取りますから最後まで自力でトイレに通い、立てなくなってからはオムツでした。明らかに体が浮腫んで行くのが見えました。体が受け入れられない水分や栄養素を送り込むだけで出すこともできないのです。胃ろうは自然に反した医学的にも体に無理をかける行為だと思います。 胃ろう賛成なのはまだ若くて手術後の回復の期待できる患者においてです。平均寿命以上に生きていたら、それは天命だと思い自然に任せたいと思っていました。胃ろうを延命処置として取り入れるのは日本くらいで諸外国では静かに人生を終える手助けをします。自宅に返して家族と過ごすのです。 ガンや怪我による痛みの緩和などの必要の無い限りそれでもいいと思います。

1102530346
質問者

お礼

ありがとうございます。誤嚥性肺炎のあと点滴すると思うのですが、その点滴が、食事の代わりじゃないのですか?

1102530346
質問者

補足

私の父はアルツハイマーを発症し、突然倒れたので、胃ろうの意志確認もできませんでしたし私も治ってまた家に帰ってくるものだと思ってました。胃ろうにするかしないかの医師からの確認は、そろそろ天国へ行ってしまう覚悟が必要です。と思った方がいいのでしょうか?

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