マンガはなぜ低俗と言われるのでしょうか？

質問

マンガは小説と違って文字だけでなく、
絵を入れて読者に伝えたいことを
伝えているから低俗だと言われたりしますが、

それなら、絵画とか美術の世界は
どうなるんでしょうか？

絵の場合、マンガと違って文字はなく、
絵だけで伝えたいことを鑑賞者に伝えていますが、
低俗だとは言われません。

それなら、なぜマンガはレベルが低いとか、
低俗だと言われるんでしょうか？

この問題について頭を悩ませているんですが、
みなさんはどう思いますか？

回答No.10

LimeGreen5

こんにちは。

＞マンガは小説と違って文字だけでなく、
＞絵を入れて読者に伝えたいことを
＞伝えているから低俗だと言われたりしますが、

誰かに言われた言葉なのでしょうか？
それとも一般論としてお書きになっているでしょうか？

そもそも論になりますが「低俗」の意味ってどう捉えられているでしょうか？
（発言した人も、実はよくわかっていないのではないかと思ったりしますが）

コトバンクで見てみました。

■デジタル大辞泉
「下品で俗っぽいこと。程度が低く、趣味の悪いこと。また、そのさま。」

■大辞林 第三版
「趣味・考え方・傾向などが下品で程度の低い・こと（さま）。」

■精選版 日本国語大辞典
「性質・趣味などの低級で卑しいこと。下品で俗っぽいこと。また、そのさま。」

「下品」「俗っぽい」「程度が低い」「卑しい」などがキーワードでしょうか。

マンガが下品かと問われれば「下品なものもある」と答えるしかありません。

「俗っぽいか」と問われれば、「一般に広がった = 俗に浸透した」です。俗を調べればそうなると思います。

「程度が低い」と問われれば、もともとマンガは子供向けに広がったマーケットです。サザエさんのように新聞のすみっこで連載されたものはさておき、第二次世界大戦後にターゲットとされたのは子供で、それは経済行為として一気に広がったものでした。

だから難しい言葉がなくても伝わるようにできた仕組みなわけです。もともとが子供相手のものだからカンタンなのは当然なわけで、それを「程度が低い」というのは大人の振る舞いとしてどうなんだろうなあ、とは思います。

「卑しい」と問われれば、「貴族ではない庶民が尊いわけじゃないので」と答えます。だいたい高尚な人ってなによ？ とも。

上とか下とかを持ち出す人は、必ずなにか別のものと比較しています。
また、自分に関わりのあること・良いと思っているものが比較対象である可能性が高いです。
つまり、自分と自分が好きなものを高めたいが故に、他を低く扱うわけです。

小説に難しい言葉が入っていれば良いというわけではないし、逆もまたしかり。
マンガであっても、読めない人は本当に読めません。

また、カンタンで伝わりやすいのが低レベルだということであれば、現代のわかりやすいスマートフォンなどは低レベルなユーザーインターフェイスやアプリケーションを使っているということになるはずです。

そんなわけないですよね。

そして、小説とマンガを比べるのは、ナイフとフォークを比べるくらいおかしいことだと思いますよ。

＞それなら、絵画とか美術の世界は
＞どうなるんでしょうか？

そっちはそっちで、高尚だ、低俗だ、あーだ、こーだ、という議論があります。
マーケットが一般的ではないので漏れ聞こえてこないだけでして。ええ。

＞絵の場合、マンガと違って文字はなく、
＞絵だけで伝えたいことを鑑賞者に伝えていますが、
＞低俗だとは言われません。

あんまり深くは突っ込みませんが、低俗だと言われているジャンルはいくつかあります。でも評価は人それぞれです。すごく褒めている人もいれば、けなしている人もいる。
ただ、それは一般化していないのです。俗化していない。だから高尚も低俗もない。

あと、絵画には千年単位の歴史がありますよね。
その歴史の中で、発表された当時はものすごく批判された絵とか、あるんですよ。
それがとても古くなってしまって、高尚か低俗かが判断できないくらい文化が変わってしまって、いま鑑賞しているということはあります。

また、寓意画といっていろいろな意味を込めすぎた絵画があったのですが、それの意味がわからないとさっぱり伝わらないキレイな絵とかもあったりして、意味がわかったら「うわぁ」みたいなことも。
でもあんまり知られてないんじゃないですかね、こういうことって。

＞それなら、なぜマンガはレベルが低いとか、
＞低俗だと言われるんでしょうか？

少なくとも相手は千年単位の歴史があって、マンガは百年かそこらで、さらに日本国内では世代ごとに文化が変わっている現状があります。受け取り方がバラバラになってきていると思います。
子供向けだったマンガを読みながら育った人が、やがて大人になって。
そこで「子供騙しだ」と切り捨てる人と、「いや、そーでもないよ」と読み続ける人がいる。
それだけです。

小説にだってレベルの低いものはあるし、低俗なものもあります。
低俗という人は、小説を読み、マンガをけなすことでプライドを守っているのかな、とは思ったりします。やろうとすればどっちも難しいんですけれどね。

確かに、小説というか文学は言葉を知り、経験を積まないと理解できないことはとても多いです。
故に大人はよく読むのかもしれません。子供のころに見た小説雑誌には知らない言葉が多すぎて読めなかったですし、経験がないこともいっぱい出てきましたからさっぱり、みたいな。

ただねえ、読んでいる人の理解力ってバラバラですので、本当にわかってんの？ みたいなことも多いんですよ。表層だけさらう人ほど、マンガを批判するのではないかなぁ。

お礼

なるほど、ありがとうございます。