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Geist とSeele

Tastenkasten_の回答

回答No.4

続きです。 次は Seele の使用例ですが、ここでは訳語がさらに問題となります。「心」と同様、「精神」という日本語の意味も広く曖昧で、Seele はどちらに訳してもよい場合が多いです。辞書には Leib und Seele という慣用句が出ていて、「体と心」「肉体と精神」の両方の訳語が並んでいます。もちろんこの場合、Seele は Geist が示すような「精神」ではありませんが、国語辞典を引けば分かるように、日本語の「精神」には「心」「魂」の意味もあるので、すでに日本語に訳してあるものは、原文が Geist なのか Seele なのかも容易に推測できません。なお、Seele が使われている例文には、Leib und Seele, Körper und Seele, aus der Seele などの慣用句が使われているものが非常に多くみられます。 Je länger die Sucht anhält, desto mehr zerstört sie Körper und Seele. 依存が長くなるほど体と心(肉体と精神)が壊される。 (アルコールの害について述べた記事の中の文です) Sie ist mit Leib und Seele Krankenschwester. 彼女は看護婦の仕事にすっかり打ち込んでいる。 (<「体も心も看護婦である」「全身全霊を傾けて看護婦をしている」) Seine Krimis spiegeln die Seele Griechenlands, sie erzählen auch von der Zerrissenheit der Hauptstadt. 彼の推理小説はギリシャの魂を写し出しており、首都の分裂をも物語る。 Musik wäscht die Seele vom Staub des Alltags rein. 音楽は、日常の汚れから心を洗い清めてくれる。 Gemeinsames Singen ist Wellness für Körper, Geist und Seele und ein toller Ausgleich zum stressigen Berufsleben und Alltag. 人と一緒に歌うことは、体、精神、心の健康であり、ストレスの多い仕事や日常に対する素晴らしい補いとなる。 (Geist と Seele の両方が並んでいる場合は、Geist は頭を使って考える「心の働き」の面、Seele は、いらいらしているとか穏やかであるとかの「心的状態」の面と考えればよいと思います) なお、SPS700さんが紹介しておられるバッハのカンタータの歌詞では、Geist と Seele が同義語として並列されているだけのようなので、これは単なる修辞的な定型表現と思われます。 まだ疑問は残ると思いますが、それぞれの語の意味の核を常に意識しながらたくさんの例に当たり、感覚的にとらえていくよりほかないと思います。

noname#239538
質問者

お礼

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