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「からざる」と「にして」

いつもお世話になっております。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=956436 の中で、回答してくださったN01の方の二文についてお聞きしたく思います。 1.「日本人の感覚では彼岸花の赤はけばけばしく、そうしたけばけばしさを好ましからざるものと見なすのです。」 「好ましからざる」というところはちょっと理解できません。『「好ましい」という形容詞+「からざる」』のでしょうか。「からざる」はどういう意味でしょうか。どのように使うのでしょうか。 2.『ある辞書によりますと、曼珠沙華とは「天界の花のこと」で、「これを見るものはおのずからにして悪業を離れる」とあります。』 「おのずから」の後ろの「にして」はどのように理解するのでしょうか。 宜しくお願い致します。

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  • s_yoshi_6
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回答No.5

こんばんは。だんだん難しい日本語に入ってきていますね。今回のものは両方とも古い日本語(古語)の文法を含む言葉です。 1.「好ましからざる」は「好ましから・ざる」というふうに区切ります。 これは現代語に直すと「好ましく・ない」となります。 「好ましから」は、形容詞の「好まし」(古い日本語では、一般に形容詞は「~しい」が「~し」となります)が、その後ろに続く言葉によって語尾が変化したものです。例えば現在の「好ましい」が「好ましかろ・う」「好ましかっ・た」などと変化するのに対して、「好まし」は「好ましから・ず」「好ましかり・て」というように変化します。 古文の形容詞の活用については下記を参考にして下さい。 http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40555/keiyoushi.htm 「ざる」は現代語の「ない」という意味の古語の助動詞「ざり」が、やはり活用変化したものです。 【ざる】 http://www.nifty.com/cgi-bin/dic_search.cgi?book=3&word=%82%B4%82%E9&mode=1&page=0&item=P0%3D3%26P1%3DMAIN%2CNODE%2C157332 これらの古語を使った表現は、現在では少し固い表現になりますが、日常の話し言葉としても、なかば慣用的に使われるものもあります。 「憎からず思っている」=憎くなく思っている→好感を持っている 「招かざる客」=招いていない客→歓迎されない客 「好むと好まざるとに関わらず」=好き嫌いに関わらず→いやおうなく 2.「おのずからにして」=「おのずから(に)」と考えて構いません。 つまり、「いつの間にか、知らず知らずのうちに」というような意味です。 「にして」のは動作の行われる時間を表し、「~のうちに」と置き換えて良いと思います。「にして」はその他、 「一瞬にして」=一瞬のうちに 「一夜にして」=一夜(一晩)のうちに のような場合にも使います。 【して】(3)の意味 http://www.nifty.com/cgi-bin/dic_search.cgi?book=3&word=%82%B5%82%C4&mode=1&page=0&item=P0%3D3%26P1%3DMAIN%2CNODE%2C171870 【にして】 http://www.nifty.com/cgi-bin/dic_search.cgi?book=3&word=%82%C9%82%B5%82%C4&mode=1&page=0&item=P0%3D3%26P1%3DMAIN%2CNODE%2C297004 (ちなみに、#1さんの3つめの文例「彼は科学者にして、芸術家だ」の「にして」はちょっと別の言葉(下記参照)になります) 【にして】 http://www.nifty.com/cgi-bin/dic_search.cgi?book=3&word=%82%C9%82%B5%82%C4&mode=1&page=0&item=P0%3D3%26P1%3DMAIN%2CNODE%2C297002 P.S. 今回のご質問は、元の回答者の方にお礼欄で直接お尋ねになっても良かったのではないかと感じました。自分の文章に対する疑問を他の人に聞くことに対して、「どうして自分に聞かないのだろう」と嫌な感じを持たれる方もいらっしゃるかも知れません。回答者さんの目に付かないところで尋ねられるか、または回答を締め切られた後に、やっぱりよく分からなかった、ということで質問されるのは構わないと思うのですが。 日本語を勉強中ということは回答者の方も当然お分かりのことですし、文章もお上手な方のようですので、お尋ねになれば、割とこころよく丁寧に教えて下さったのではないかと思いますよ。

参考URL:
http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40555/keiyoushi.htm
awayuki_ch
質問者

お礼

s_yoshi_6さん いつもお世話になっております。 詳しく教えていただきありがとうございました。 「憎からず思っている」、「招かざる客」、「好むと好まざるとに関わらず」のどちらでも私には新しい知識です。 とても嬉しいです(^0^) 大変いい勉強になりました。 P.S.のところのアドバイスも拝読しました。 誠意を込めた助言に厚くお礼を申し上げます。 この質問は文法に関する質問なので、あのスレッドの主旨と外れたかと考えております。 もしそちらのお礼欄で直接お尋ねすると、ややこしいイメージをさせるかと心配していました。。。(同じ回答者の回答に対して、ポイントも一回しか与えられませんし) 回答者に余計な迷惑をかけたくないので、ここで新しいスレッドを立てました。 あのスレッドの回答者を傷つけましたこと、本当に申し訳ありませんでした。 m(_ _)m これは私の本意ではありません。(TT)

その他の回答 (4)

  • kanpyou
  • ベストアンサー率25% (662/2590)
回答No.4

>おのずからにして 「おのずから」は自ら、自分でという意味です。 「~にして」ですが、「~に」+「する」です。 「する」ですが、「影響する、作用する」というニュアンスがあります。 ですから、 「曼珠沙華が、自らに影響して、自分から悪業を離れる」という意味になり、言わんとするところは、『曼珠沙華に、心を浄化する作用があった。きっかけとなった。』ということでしょうか?

awayuki_ch
質問者

お礼

再びありがとうございました。 よく理解できました☆

  • kanpyou
  • ベストアンサー率25% (662/2590)
回答No.3

>「好ましからざる」 「好ましい」+「ある」+「ず」の型では? 「好ましくある」+「ず」と成り、 「好ましくあらざる」→「「好ましからざる」 意味は、『好ましくない』ですが、直接的に否定の意味を伝えると、イメージ的に嫌な感じが相手に伝わってしまい、その場に居合わす全員が、嫌なイメージ抱いてしまいますので、「婉曲的な表現」(やんわりとした言い回し)として、多用されています。 このような他の類似例に、「そんなきわどいことは、『言えなくもない』」の「無くもない」です。

awayuki_ch
質問者

お礼

kanpyouさん 早速のご返事ありがとうございました。 こんな表現を使ったら、婉曲的な表現になるんですね。 大変いい勉強になりました☆

noname#19193
noname#19193
回答No.2

ひとつめの 「好ましからざる」の表現は形容詞「好ましい」が否定文となり、「好ましからず」(好ましくあらず、好ましくない)。さらにその語尾が次に続く名詞「もの」にかかるため、動詞が語尾変化を起こし「ざる」となります。 動詞変化については、古語辞典を参照にされるとよいかと思われます。

awayuki_ch
質問者

お礼

ken-hiroさん ご回答ありがとうございました。 いい勉強になりました♪ 古文の構造がとても複雑ですね。 現代日本語の中で、時々古文の文法も入っていて、時々困っております。 今のところ、古語辞典はまだ一冊も持っておりません。 そういえば、古語辞典を買う必要もありますね☆

  • toko0503
  • ベストアンサー率36% (886/2437)
回答No.1

こんばんは。 1,「好ましからざる」→  「ざる」というのは 日本語の古典的な言い方が今でも残っている形で、 「~でない」と否定の意味を表します。つまり 「好ましくない」(良くない)を古典的に言った言葉です。 例)「違反者が増えるのは、好ましからざる傾向だ」   「試合に負けるなんて、思わざる結果だ」 2,「おのずからにして」→は「に」+「して」のくっついたもので、意味は「~において」「~で」ということです。「おのずからにして」(自分自身で)ということです。 例)「50歳にしてようやく、免許がとれた」   「研究の途中にして、病気になった」   「彼は科学者にして、芸術家だ」 参考になりましたら幸いです。

awayuki_ch
質問者

お礼

toko0503さん いつもお世話になっております。 ご回答ありがとうございました。 いい勉強になりました☆

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