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Um Gottes willen
willenが前置詞のようですが、 Willenと大文字になっているものも見ます。 なぜでしょうか。 なにかご存知の方がいらっしゃいましたら、ご助言いただけますと嬉しいです。 よろしくお願いいたします。
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これは簡単です。正しい書き方を知らない人が結構いるからです。 um Gottes willen や um Himmels willen のような慣用句の中の willen は、 2格支配の「前置詞」なので、小文字で書くのが正しいのです。 「前置詞」の中には、前置ではなく後置されるものがいくつかありますが、 um ... willen という二つの前置詞を使う形の場合の willen も名詞のあとに置かれ、 上のような慣用句に限らず、um+人または物の2格+willen という語順になります。 um meines Kindes willen(私の子供のために) um des Geldes willen(お金のために) 一方、「意志」を意味する名詞 Wille がありますが、 1格以外は語尾 -n が付くため、willen と綴りが同じになります。 beim besten Willen(いくらそうしようと思っても)というフレーズなら、 Willen は名詞 Wille の単数3格なので、大文字で書きます。 um Gottes willen の場合、 um は4格支配ですし、 そのあとの Gottes は2格なので、um+Gottes Willen(神の意志) のように、名詞 Wille の4格と勘違いして大文字で書くのだと思います。 非常によくみられる誤りで、ドイツの人気テレビドラマのタイトルでさえ、 Um Himmels Willen と大文字で書かれていますが、本来は誤りです。
お礼
てっきり、前置詞という解釈が誤りか、何か知らない文法知識が関係するのかと思っておりました。結構きちんとした本で、この大文字表記のものを見かけましたので。 もしかしたらその本はその本で何か理由があるのかもしれませんが、あくまで文法的にはwillenで正しいという理解でおさえておきます。 ありがとうございます。