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SUS430材の加工方法とおすすめのチップ・切削油
- SUS430材の加工方法とは?チップの交換時期を早くする必要性
- SUS430は加工が難しいとされていますが、精度良く量産するにはチップの交換時期を早くする必要があります。
- また、お勧めのチップは住友DCET-ACZ150、切削油はサーチングカットHG-50です。
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430の経験は無いですが(一時期主に440Cを加工、304を少々)、 SUS400番台はオーステナイト系ではないので、それほどではないと思います. オーステナイト系は著しく加工硬化を起こすので、 送りを落とすとにっちもさっちも行かなくなり、 それはそれは加工し難いものと相成りますが、 それに比べれば、400番台のステンレスは、 “超・高クロム”である以外は、 切削性は単なる「鋼」の範疇に入ると思います. 430の様なフェライト系ステンレスは、 マルテンサイト系と違って焼きも入らないので、 ステンレスとしてはかなり楽な方なのではないでしょうか. 303と比べて楽かどうかは私は知りませんが. 440Cにしても、切削油さえきちんとかかっていれば、 削るのは別段どうって事なかったです. バイトの切れさえ良ければ、送りを落としても削れましたし、 回転を変に上げたりさえしなければ刃持ちもそんなに悪くはないですね. シンコムB12の場合、個人的に触った事はないですが、 見た感じが華奢に見受けられるので、むしろそれが精度的には一番の 懸念事項かも知れません. バイトは、住友であればコーティングの特性はACZ150よりも ACZ310の方が適している様な気がします. ACZ310は、現在はAC530Uに置き換わっていると思いますので、 若干事情は違うかも知れませんが、 ACZ310は耐摩耗性は申し分なかったものの、 若干欠け易い感がありましたので、そこをどう評価するかでしょう. もっとも、私が使ったACZ310は後挽きなので、 普通の前挽きなら切り屑の処理に気を付けて、 数量などをきちっと管理していれば、 そうそう欠けるものでもないとは思いますけれどね. (後挽きは、突っ込む際に切り屑が出難く切れ刃の裏手側が傷み易い.) 耐摩耗性に目をつぶって、とにかく靭性を最重視するなら 三菱のVP15TFなんかも悪くないですね. VP15TFは、個人的には、 以前ACZ310で粗挽きした後の仕上げに採用したところ、 ACZ310のバイトが壊れた後に、より高い送りで突っ込んで行っても 欠けずにワークを押し込んだという思い出があります.
お礼
早々の回答ありがとうございます。 週明けにでも材料とサンプルチップを取り寄せて加工テストしてみます。 外径の表面粗さ0.8s~1.6s(▽▽▽)ネライですが量産は可能でしょうか? (材料径φ6.0、加工外径φ5.3、加工距離18、日産2000個~)