303ステンレス不動態化処理のポイント

このQ&Aのポイント
  • ステンレス鋼の不動態化処理についてお尋ねします。SUS316加工品は硝酸液に浸漬することで処理を実施していますが、SUS303での加工品を同条件で処理したところ変色が起きました。
  • 同じモリブデン含有量のSUS303でも処理結果が異なることがあります。不動態化処理上はモリブデンの多い方が理想です。
  • 最適な方法は浸漬時間を短縮することで変色を防ぐことができます。不動態化膜の形成を確認する方法も合わせて教えてください。
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  • 締切済み

303ステンレスの不動態化処理

はじめまして。ステンレス鋼の不動態化処理についてお尋ねします。 通常SUS316加工品は35%から最大50%の硝酸液に15分浸漬することで処理を実施しておりますが、先日めったに処理しないSUS303での加工品を同条件で処理しましたところ表面が火で炙ったような色に変色しました(薄い茶色)。ところが同じロット(50個入り)の同品は綺麗に仕上がっています。材料証明書を確認したところ、加工品は2つのチャージ番号で加工されており、二つのうち一つのモリブデン含有量が0.369%、もうひとつは0.08%でした。材料屋に確認しましたところ、不動態化処理上モリブデンの多いほうが理想であるとの回答が来ました。モリブデン含有量が異なる2つの同じSUS303を均一な状態に仕上げる最適な方法(濃度、時間)をご教授していただけないでしょうか?とりあえず浸漬時間を半分に短縮して処理したところ変色は見られませんでした。不動態化膜の形成を確認する簡単な方法がありましたら合わせてご教授ください。初歩的な質問で大変恐縮です。

noname#230358
noname#230358

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noname#230359
noname#230359
回答No.1

不動態化の確認 表面に電極を当て、微弱電流が流れるかどうかテストするのは如何ですか? 条件出しは、未処理品と従来の処理品を用いて出来そうな気がします。 電圧、電流、電極形状など良い条件を探らなければならないのですが… 不動態皮膜が十分に形成されていれば、流れないと思います。

noname#230358
質問者

お礼

アドバイスありがとうございます.電極を当てた場合に不動態化膜が形成されていれば電流の流れが弱くなるのでしょうか?こういった試験は実施したことがないのでよくわかりませんがトライしてみます.

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