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がんばり
小学校でよく「がんばり強い子」みたいな標語がありますが、強い違和感を感じています。運動会の入場門に「がんばり」とだけ書かれた残置物も気になってしかたがありません。「がんばる」「がんばり」この違和感は文法的にどんな意味があるのでしょうか。また、こうした言葉遣いは、小学校界では一般的なのでしょうか。
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No.4です。少し補足させてください。 「がんばり強い」は、「動詞(がんばるの連用形:がんばり)+強い」と考えれば「粘り強い」と同じく別に間違った表現ではありません。以下の用例もあります。 アブラは大きくて、精悍で、野蛮で、がんばり強く、その声の止め度もなく連続するフォルチシモの物凄い通りに、姿も剛健一点張である。私は好んでこのセミを作る。(「蝉の美と造型」高村光太郎) ただし、「粘り強い」や「辛抱強い」などと比べれば、一般に使われる頻度は高くありません。「がんばり強い」は「がんばる」と「強い」の両語の語感上の重複感がこれらより大きいためではないかと思います。これが愛好されるのは学校ならではのことで、その意味で回答者は「学校日本語」と呼べるのではないかと思いました。 一方「がんばり」が学校で標語やスローガン的に用いられている背景には、「学校日本語」が動詞の連用形(とこれに由来する名詞)を偏愛する(?)傾向があるのではないかと考えます。例えば学校では「気づき」という言葉が使われる頻度が学校以外と比べれば高く、校訓やスローガンに「気づき」が含まれている学校も相当数あります。 「がんばり」は「気づき」と同様に学校の先生が大好きな言葉ではないかと考えます。
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- staratras
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回答者の勝手な造語ですが「学校日本語」とでもいうべきものがあると思います。学校(特に小学校)でよく使われていて、世間一般で使われている日本語とは微妙に違っているものの、明確に誤りと言えるほどには違っていない、ある意味では始末に困る日本語です。 ”がんばり強い子”で検索すると、各地の小学校の目標や校歌などが複数ヒットしますので、これも「学校日本語」の一つだといえるでしょう。 「学校日本語」の代表的な言葉が目標という意味の「めあて」です。世間では「テレビ塔をめあてに歩く」とか「金をめあてに結婚する」とはいいますが、「今週の営業のめあては売り上げ100万円です」とは普通は言いませんね。 しかし学校では「今週のめあては『廊下は右側を静かに歩こう』です」という言い方が当たり前なのです。これは、少なくとも回答者が小学生だった50年以上昔から連綿と使われ続けている表現なので。良い悪いを論じても意味が乏しく、学校という特別な世界の一種の「業界用語」として使われ続けているという実態を知っておけばよいだけのことかと考えます。
補足
ありがとうございます。 >「学校日本語」 良い造語ですね。そういうものがありそうです。 >「めあて」 そんなのもありましたね。 >「今週の営業のめあては売り上げ100万円です」 言いませんね。 >「業界用語」 なるほど。そういわれると腑に落ちます。”がんばり”は業界用語だ、と。
- copemaru
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五段活用動詞「がんばる」の連用形「がんばり」+形容詞「強い」の連体形+名詞「子」なので文法上は誤っていませんが、「がんばる」という言葉に「強い」という意味を含んでいるので、なんとなく違和感があるのでしょう。 運動会の「がんばり」の方は、質問者様の住んでいる地域の方言なのかも知れません。「頑張れ!」の意味で「アンタ、しっかりがんばりや!」みたいなものなのでしょう。
補足
ありがとうございます。 >「がんばる」という言葉に「強い」という意味を含んでいるので、なんとなく違和感 なるほど! その違和感ですね。「がんばる子」でいいのですよね。 「がんばりが弱い子」というのを考えると分かりやすかったかも。 >「アンタ、しっかりがんばりや!」 たぶん地域の方言ではないと思います。関東圏です。 担任の先生が関西系だったとか、無いとは言えませんが、 そういう書き方をしますかねえ。
「がんばり強い子」:それほどの違和感はありません。「活用語+強い」の造語法で,「粘り強い」,「打たれ強い」などとおなじだろうと思います。 運動会の入場門に「がんばり」:命令形で「がんばれ」が正しいと思います。 >こうした言葉遣いは、小学校界では一般的なのでしょうか。 どうでしょうね。むかしの学校では「根性」といいました 笑。
補足
ありがとうございます。 >「粘り強い」「打たれ強い」 似ていますが「がんばり強い」というのは、学校を卒業以降、 あまり目にしたことがありません。 小中学校だけなのか、という違和感です。 >命令形で「がんばれ」 そうですね。それもいいと思います。
「がんばり」は名詞ですね。 なので、「がんばり強い子」で通じない事はありませんが,誰が頑張るのかハッキリしないので、がんばり「が」強い子の方がしっくりくると思います。 また、看板や設置物には喚起の意味で「がんばる」の方が良さそうです。
補足
名詞 自立語で活用せず。「が、は」が付いて主語になる。 動詞 自立語で活用する。単独で述語になる。 とのことですので、「がんばり」「強い子」はつながりにくいですよね。 「がんばり強い」「子」なんでしょうか。「がんばり強い」ってなんだ? 「がまん強い」? 「がんばる強い子」ではいけないのか? 入場門の場合、名詞を書いておくと、 「ここは、がんばり門」という名称表示になってしまいます。 回答者様が仰る通り、喚起の意味で「がんばろう」とかが違和感がないような。 小中学校というのは国語の文法を勉強中でしょうから、 こういうことでいいのかなと、気になって仕方がありません。
補足
>「粘り強い」や「辛抱強い」などと比べれば 質問者の感覚的なものになってしまうと思いますが、 「粘り強い」「辛抱強い」は普通に耳にする言葉であり、 「がんばり強い」もこれだけなら、まだ普通だと思います。 これらは、二つ重ねて「形容」している言葉かと思います。 全部に”子”を付けてみると「粘り強い子」「辛抱強い子」「がんばり強い子」 やはりなぜか三つ目に違和感を感じます。「がんばり」のなにが悪いのか。 >「学校日本語」が動詞の連用形(とこれに由来する名詞)を偏愛 そういうことなんですね。 >「気づき」 ありますねえ「気づき」 >学校の先生が大好きな言葉 つまり「業界用語」となるわけですね。どんな由来があるのでしょう。 小学校の「業界用語」は戦前から変わってないような気がしますが、 始まりはなんだったのか。 ありがとうございます。大変納得がいくご回答でした。